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かつて1ページ目でその難解な文体にノックアウトされ、即挫折した『金色夜叉』。今回は現代語訳でその世界を味わいましたが、文体の壁に阻まれて読まなかったのが悔しくなるほど面白い作品でした。尾崎紅葉がこの小説に命を吸い取られたかのように若くして亡くなったというのも納得の、強烈な物語です。ところで紅葉は漱石と同い年。私は森鷗外関連の作品の朗読会をして以来、鷗外の生きた時代を意識してしまうのですが、これまた鷗外も2人と同世代です。文豪同士の生きた時代の重なりを知ると、より文学の楽しさが深まりますよね。ちなみに小川さんはアンネ・フランクの生きた時代を中心に文学史を考えるそうですよ。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2015年1月11日
石川達三
『青春の蹉跌』

2015年1月4日
谷崎潤一郎
『春琴抄』

2014年12月28日
『2014年
マイ・ベストブック』

2014年12月21日
ホフマン
『クルミわりと
ネズミの王さま』

アーカイブ
金色夜叉の唄/桜井敏雄(唄とバイオリン)
「金色夜叉」といえばこの曲を思い浮かべる有名な流行歌です。宮と寛一の別れのシーンを歌っています。
失恋温泉/スムルース
熱海といえば温泉です。熱海で失恋した寛一に。長編の後半では、塩原にでかけ絶景と温泉を楽しむ温泉好きな男でした・・。
Yesterday when I was young(帰り来ぬ青春)/ダスティ・スプリングフィールド
富山との結婚を後悔する宮に。「私は今すべてが過ぎ去ったことに気が付いた」おおげさなアレンジも小説にあってる?
 
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