高校時代古典の授業で、西鶴の描く“どケチ”な人にクラス全員がびっくり仰天! その時の衝撃と笑いが今でも忘れられず、今回リクエストしてこの作品を取り上げてもらうこととなりました。50年も履いた下駄の片方を犬に持って行かれたといって泣くおばあさん。大芝居をうって借金取りから逃れる町人。タコの足を間引いて売り歩く男などなど、さまざまな倹約の達人(?)たちが登場します。小川さんは「ケチ自慢な人たちをユーモアいっぱいに描いて、それを文学、さらには経済本にまで昇華させている西鶴…才能の豊かさを感じます」と感心しきりの様子でした。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |