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作品に登場する音楽を実際に聞きながらページをめくると、静寂の中で読んでいる時とはまた違った世界が見えてくる…。村上春樹さんの『1Q84』を取り上げた時もそんな話をしましたが、この『ガラスの動物園』も同じ。ローラとジムがダンスをするシーンに登場する、ナット・キング・コールの『ラ・ゴロンドリーナ』を番組でお送りしましたが、その後にやってくる悲しみを予感させるようなメロディーで、切ない1曲でしたね。ところで本の最初には、作者による登場人物紹介のページがあって、このジムは「感じのいい、ふつうの青年」と説明されていますよね。私はそこに「ただし、男としてはかなりずるい」と付け加えたいのですが、いかがでしょうか。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2010年03月21日
藤原正彦
『若き数学者のアメリカ』

2010年03月14日
コナン・ドイル
『シャーロック・ホームズの
冒険』

2010年03月07日
山本周五郎
『青べか物語』

2010年02月28日
スタインベック
『ハツカネズミと人間』

アーカイブ
世界は日の出を待っている/ベニー・グッドマン・バンド
アパートの路地をへだてた「パラダイス」というダンスホールから聞こえてくるダンス音楽。春の夜は通りまで音楽が聞こえてきます。
ラ・ゴロンドリーナ(The Swallow)/ナット・キング・コール
ジムがローラをダンスに誘うワルツの音楽。ロマンチックなこの曲をきくと、いっそう2人のダンスが悲しいものに。

セントルイス・ブルース/ビリー・ホリデイ
W.C.Handyが1914年に書いたブルースの名曲。ビリー・ホリデイは、1940年の録音。セントルイスを離れていくトムを思って。

 
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