誰もが一度はぶつかる「自分は何なんだろう?」「私って何?」という問題。作品の舞台は1960〜70年代、学園闘争の真っ只中ですが、時代、年齢、性別を超えて「僕って何?」を考えさせてくれる1冊です。ところで著者の三田誠広さんが早稲田大学出身と言うことで、作品の冒頭に出てくる大学図書館は早稲田のものと思われます。早稲田出身の小川さんに伺ったところ『描写などから言ってもたぶん早稲田でしょう。懐かしいです。私が大学時代最も多くの時間を過ごした場所なので』と…。さすが!作家という道を歩む人は、学生時代から時間の過ごし方が違いますね。
(アシスタント:藤丸由華) |