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英国の由緒正しき名家に長年仕えた執事が、人生初めての休暇に国内を旅しながら、それまでの自分の人生を振り返るという物語。執事という仕事について、父と子の関係、実らなかった恋、そして2つの世界大戦…と、実に様々な要素が物語の中で語られるのですが、どれも理路整然とわかりやすく、その爽快さが魅力の作品です。主人公は英国南部を西へ向かってフォードに乗り旅をますが、そのルートを地図を傍らに置きながら辿っていくのもまた一興。それにしても原題の『The Remains of the Day』を『日の名残り』という粋な邦題に訳すとは、素晴らしすぎます! (アシスタント:藤丸由華)

2007年9月9日
サン=テグジュペリ
『星の王子さま』


2007年9月2日
田辺聖子
『ジョゼと虎と魚たち』


2007年8月26日
フランソワーズ・サガン
『悲しみよこんにちは』


2007年8月19日
小川洋子
『博士の愛した数式』

アーカイブ

耳に残るは君の歌声 オペラ「真珠採り」より / エンリコカルーソー
ミスケントンからの手紙を何度も読み直し、彼女の表情やしぐさを思い出すスティーブンス。きっと彼の耳には彼女の声もよみがえっていると思い、このアリアを聴いてみたいと思いました。

Still Crazy After All These Years 〜時の流れに〜 / ポール・サイモン
昔の恋人と再会し、ビールを飲んで、まだ夢中だと知る男の歌。♪どうやら古いタイプの人間らしい、これからくよくよしないさ、してもはじまらない、なにもかも色あせていく今だもの♪という歌詞がこの物語にあっています。

DAYS / カースティ・マッコール
もっともイギリスらしいロックバンド、キンクスがオリジナル。そのイギリス風味が作品とあっているように思います。報われなかった恋と、平穏な日々への感謝の曲です。

今まで紹介した作品
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