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THE ONE 音楽界の偉人を毎週1人ピックアップ。アーティストの持つ世界をみつめます

2009年8月9日(日)
Lauryn Hill
「Killing Me Softly」
Fugees
Killing Me Softly / Fugees
1975年、アメリカ、ニュージャージー州に生まれたローリン・ヒル。
幼いころから、歌うこと、演技をすることが好きだった彼女は、13歳で、アポロシアターで行われたアマチュアコンテストのステージに立ち、15歳で、フージーズの前身となるバンドに参加。1991年には、映画「天使にラブソングを 2」に出演。18歳の時には、テレビドラマのレギュラーを手に入れるほど、才能あふれた少女でした。忙しい毎日にもかかわらず、学業をおろそかにすることなく、アメリカ コロンビア大学に進学。
同じくして、同じ高校の上級生だったプラスと、彼のいとこのワイクリフジョンと結成されたフージーズは、レコード会社と契約を結びます。
彼女のソウルフルな歌声、そして、ワイクリフと作りだす聡明なソングライティング。若く美しい彼女は、デビュー当時から、多くのメディアに注目されていきます。
「Nothing Even Matters (featuring D'Angelo)」
Lauryn Hill
Nothing Even Matters (featuring D'Angelo) / Lauryn Hill
1997年、グラミー賞で2部門を受賞したアルバム「ザ・スコアー」のツアーが終了するころ、ローリン・ヒルは、ローハン・マーリーとの子供を身ごもります。21歳のシンガーソングライターとして、音楽で自分を見出した彼女は、この妊娠をきっかけに、考え方と想像力が広がり、さらなる創作意欲をかきたてていきます。
ソウルの女王、アレサ・フランクリン、ゴスペル・シンガー、シー・シー・ワイナンズへの楽曲提供、そしてプロデュース。さらには、自分たちのビデオ・クリップの監督まで務め、お腹の子供が成長するにつれ、ますます、その活動の場を広げていきます。その活動の場は、音楽だけにとどまらず、自分が育ってきた環境に恩返しをしたい。同じ環境の子供たちの助けとなりたいと始めた「レフュジー・プロジェクト」。
荒れたストリートと子供たちが、その世界と距離を置けるように、キャンプを開く活動は、その後、孤児のため、ハイチ人難民のための募金活動など、幅広い分野で慈善活動を行っていきます。
「To Zion (featuring Carlos Santana)」
Lauryn Hill
To Zion (featuring Carlos Santana) / Lauryn Hill
名曲と言われる「To Zion」。息子、ザイオンへの思いをつづったこの曲。人気絶頂期の妊娠、周りからの圧力、その中彼を生む決意をし、この世に誕生した美しい魂、ザイオン。バックで美しいフラメンコ・ギターを聞かせてくれているのは、あのカルロス・サンタナ。彼女が電話をし、ニューヨークのスタジオに飛んできた彼は、この曲の仕上がりを聞いて、涙したと言います。
次なるソロ・アルバム制作中に「聖書に導かれて真の自分に目覚めた」という彼女は、自分が納得できること、神が望むことへの追及心から、現在は、第一線から遠ざかっています。
しかし、彼女がこれまでに残してきた足跡は、人種を超え、さらには、音楽のジャンルをも超えて、革命を起こしたと言っても過言ではないでしょう。
聡明で、常に前進するソウル・レディ。ローリン・ヒル。
今夜は、ローリン・ヒルをピックアップしました。

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