今回『Whistle Song2016』のトップバッター、
LIVEの始まりの笛を鳴らしてくれるのは、BLUE ENCOUNT先生(通称ブルエン先生)。

ブルエン先生は、2014年12月からおよそ7ヶ月に渡って、24時間いつでも好きな時にスマホで授業を聞くことが出来る[スマホLOCKS!]を担当してくれていたり、これまでにも新入生を歓迎するライブ「LIVE OF ROOKIE」や「未確認フェスティバル」第3次審査名古屋会場のゲストライブアーティストとして生徒のみんなへLIVEを届けてくれている、SCHOOLOF LOCK!と、とても関わりの深いアーティスト講師。

LIVEが始まる前の紹介VTRの中では
「俺達に出来ることは、新たな環境に行くことで色々と不安に思っている生徒の気持ちを、このLIVEを通して少しでも忘れさせることです。」そう話してくれていた。

VTRが終わり登場の曲が流れる。
それと同時に会場からは割れんばかりの歓声と拍手が響いた。

みんな今日のこの瞬間を待っていた。

辛かった受験や、しんどかった1年間を乗り越えた自分へのご褒美だったり、モヤモヤした気持ちを持ったままの生徒も中にはいたと思う。
でもこの瞬間だけは全員がそれを忘れて声を上げ思い思いに手を上げ、目をキラキラ輝かせてとても良い顔をしていた。

ボーカルギターの田邊先生がギターをかき鳴らし 「始まるよーーーー!!!!!」と言うと演奏が始まった。

1曲目は『DAY×DAY』

この曲はアニメ【銀魂°】のオープニングテーマだったこともあり、知っている生徒も多かったのではないだろうか。
1曲目を終えた時点で既に会場の温度が、かなり上昇している。

そして間髪入れず始まった2曲目『アンバランス』
ギターの江口先生がアップテンポなメロディを奏でると、田邊先生が「もっと行こうぜーーー!!!」と更にあおる。

この日が初めてのライブだという生徒もたくさん居たと思うけど、曲に体を預けるかのように、とにかく自由に体を動かしている。

『アンバランス』が終わると田邊先生がこう言った。

「僕たちは最近シングルを出したばかりでライブを各地でやっているんだけど、
このWhistle Songに出演する事を楽しみにしていました。
この3組の中に呼んでもらえて本当に嬉しいです!
見苦しく暑苦しく行きたいと思うので、今日は人生今まで生きてきた中で最高の一日にしよう!!」

続いて3曲目。
こちらは現在放送中のアニメ【機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ】のオープニングテーマにもなっている『Survivor』!!

「もっと手拍子していこう!!!」ベースの辻村先生が会場に向かって声を発する。

「オイ!オイ!オイ!オイ!!!!!!!」

そんな掛け声とともに会場の手拍子がさらに加速する。

「分からなくても良いから一緒に歌って!」田邊先生がそう言いながら
4曲目の『NEVER ENDING STORY』を歌い始めると、会場も合わせて大合唱。

「もっともっと行けるでしょ!!!」

勢いもそのままに始まった5曲目『LIVER』

この曲の歌詞に
♪「LIVE!! LIVE!! ハデにやっちゃって!GO!! GO!! 遠慮すんなって!
間違っちゃっても 迷っちゃっても君が君であるように
LIVE!! LIVE!! 地味な少年もGO!! GO!! ケバいネェちゃんも
ちっちゃい偏見 一切消してよ 今日はグチャグチャになって踊ろう!」
と言う部分があるように、

会場のみんな遠慮することなくBLUE ENCOUNTというバンドに対して心の底から湧き上がった“何か”をぶつけているようだった。

そんな中『LIVER』の途中で急に演奏が止まり、田邊先生が話し出した。

「今日がLIVE初めてのヤツもいるんだろ!?LIVEって楽しいんだぜ?
もっと一体になりたい!俺らと会場で一体化したいんだよ!初めましてでも良い。
最速で壁を壊したい。という事で今日は特別ゲストを呼んだんだ!!」

その特別ゲストとは………!

我が校の、とーやま校長&あしざわ教頭!!

「ムリムリムリムリ……!!!!」とか言いつつも、喜んでステージに登場!

「今日みんなタオル持ってるよね?ちょっと上にあげてみて!!」

「じゃあそのタオルを上にあげて回しながらジャンプをしよう!」

演奏が再開されると会場は曲に合わせてタオルを上げて
ジャンプ!ジャンプ!!ジャンプ!!!

会場はみんなの掲げたタオルによって、まるで花が咲いているかのようにも見えた。

その後に演奏した6曲目『もっと光を』

この曲が終わっていよいよ最後の曲に入ろうとした時、田邊先生が再び会場の生徒に向けて話を始めた。

「本当に幸せです。ありがとう。
此処にいるみんなよりちょっとだけ長く生きている先輩から言わせてもらうと、これからめっちゃ良いことが待ってるよ。
面白いこととか、すごく好きな人にも会えるし色んな楽しいこともある。
だけどこれからキツイことも、傷つけられることも辛いこと、悲惨な事にも同じくらい出会う。
敵を作ろうが失笑されようがそんな時は俺らがついている。
俺らがバンドをやっている理由は“出会った人の背中を押したいから。”
だから今日初めて見たバンドかもしれないけど、自信もって“俺らがついている”って言うよ。
逃げた先のイヤホンの曲が俺らになるように。」

「笑って手を挙げていたでしょ?それで良いから。“頑張れよ”じゃなく一緒に戦いたい。
あなたにとっての最高の始まりになるように、歌います。」

7曲目『はじまり』

さっきまで盛り上がっていた会場は、田邊先生の言葉と共に静かにこの曲に聞き入っている。中には涙を流している生徒の姿もあった。

田邊先生が最後に一言。

「ありがとうございました。」そう言ってニコッと笑うと、生徒たちもニコッと笑った。

1組目、BLUE ENCOUNT先生。
このLIVEの『はじまり』に素晴らしいホイッスルを鳴らしてくれました。

TEXT by ジェーン