よごれた顔でこんにちは。海賊です。
こうして、みんなに "手紙" というカタチで、挨拶するのは、結構久しぶりです。
少し長くなるかもしれないけど、まあ、よかったら読んでみてください。
これを読んでる人の中にも、自分を鏡で見てみたら、よごれた顔してる人がいるのかな。
俺は "海賊" だからね、
潮風や太陽のせいで、船底の油のせいで、凶暴な魚に傷つけられたせいで、もうクログロ、ドロドロの超よごれ顔の毎日だよ。(笑)
みんなはどうだろう？
夢へのトンネルを駆け抜けて、ススだらけの人。
遊んでばかりで、砂ぼこりだらけの人もいるかな。
スポーツやって、良い汗かいて、よごれた顔で走りまくってる人もいるよね。でも、家にいてばかりで、嫌な汗かいて、よごれた顔で止まったまんまの人もいるんだろうな。
きれいな顔してても、よごれてる人らもいるだろう。
嘘ばかりついて、口がでっかくなっちゃった人。
逃げてばかりで、口が小さくなちゃった人。
作り笑いばかりで、口元にシワができそうな人。
人を傷つけてばかりで、口元が曲がったヤツら。
そんで、もうすぐ、ホッペに涙の通り道が出来そうな人たち・・・・。
このラジオの中の学校、SCHOOL OF LOCK!には、いろんな生徒がいるね。
そんな生徒に僕等は毎晩言ってるよ。
未来の鍵を握る学校ってね。
出来ねーかもしんねーのにさ。
めーいっぱい背伸びして、足もプルプルで、ヒザもガクガクで、とりあえずがむしゃらに、みんなに、未来の鍵の在りかを照らして行くぜ！ってさ。ホント、必死にね。
てなわけでさ、そんながむしゃらついでの延長戦なんだけど、しかも突然だけど、なんか手探りだけど、この鍵の学校に耳を傾けてくれてる生徒たちに、なんか届けたくなって、SOLの先生達と相談した結果、みんなで順番に手紙を届けていく事にしたんだ。
大空の下、日常を、"それぞれの足取り" で歩いてる、会ったこともない、みんなへ
大空へ向けて。
誰に届くかなんか、あんま考えずに。
計画性も、きっとたいしたもんでもなくて、ホントわるいんだけど、まあ、俺等なりにね。
計画性がない相変わらずのSOLだけど、一応、キッカケくらいはあるわけです。
05年になって、春になって、偶然出会った人達がいたって話したと思うんだけど、憶えてるかな。
南の海の先に浮かぶ、屋久島っていう島にある「おおぞら高校」っていう学校を運営してる先生たち。
いろいろ話したら、オモシロイ制度の学校ってことがわかって、学校辞めちゃったヤツらとかが、また通える大空の下の学校ってことがわかって、「おー。世の中にはこんな学校があんのか…」って、結構驚いたんだよね。そん時。
で、また冬が訪れて、俺は、またSOLの学校を少し離れて、航海に出てたわだけど、そしたら、再会したんだ。そのおおぞら高校の先生達と。南の海で。
相変わらずだったなあ。
いろいろ話したよ。夜が明けるまで。
"選択肢" ってこと、ずっと言ってたっけな。
「選択肢の一つになる。それしか出来ないけど、それが重要なことなんだと思う」って。
おおぞらには、レールもないし、ルールもない。
道しるべも、方向指示器も。
あるのは "可能性" という名の選択肢。
おおぞらに、風船を放てば、高く舞い上がって、見えなくなって、どこかに流れて、小さくなって、誰かのアタマの上に届く "可能性" があるわけだ。
なんて、考えてたら、そんな風船みたいな手紙を、大空に向けて、投函してみようかと、思ったわけです。
それがキッカケ。
なわけで、これからしばらくの間、SOLの先生達から、風船に縛った手紙を、大空に向けて放ってみようかと思います。
誰かに、偶然届けばいいと、願って。
あと、お礼とか、せっかくだから、とか、そんなんじゃなくて、親戚のおばさんの家に久しぶりに遊びに行った帰りに、「せっかくだから、これも持って行きなさい！ホラ、ついでに、このみかんも！」とか、そんな感じの意味じゃなくて、"選択肢" って意味で、久しぶりに、改めて、そんなキッカケをくれた、「南の島の学校」も、みんなに紹介しておきます。
覗いてみてほしいんだ。
やっぱり言うけど、もし興味があったらでいいよ。
今の日常が、鉄壁の壁に囲まれてて、どうしても出口が見つからないって時だったら、叩いても、歩いても、走っても、どうしても出れない時だったら、「上を見上げる」っていう選択肢もある。
目に映ったのが、「大空」なら、"飛ぶ" っていう可能性に出会えるかもしれないからね。
少し長くなったけど、これがまず、海賊 (先) からの、1通目の手紙。
海の果てから、風船に乗せて飛ばします。
"風船レター"、
風に乗かって、誰かのもとへ。
未来の鍵を握る学校から、君のもとへ。 |
