4/9 SHIBUYA CLUB QUATTRO

二番手は「Gallileo Gallilei」

ステージに出てきた尾崎家の長男が自分達のバンド名をそっとつぶやき、それを合図に彼らの時間が始まった。いきなり聴き慣れたあのフレーズ。
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  こんな時間にすいません

『ハローグッバイ』。続いて『ハマナスの花』。特にこの会場にいるみんなにとって、意味がありすぎる歌。メンバーのみんなには申し訳ないことなのかもしれないけれど、ただ純粋に聴くことができない、そんな歌。だからかどうか、やっぱり泣いちゃった子がたくさんいてた。いや、涙が出た理由なんて、本人たちもきっと知らない、分からない。ただ、目の前にGallileo Gallileiがいて、美しい音が鳴っていた。何かが勝手に引き金を引いて、心を大きく揺さぶった。それだけ。前言撤回。あの場所で、純粋に音を聴いていない人なんていなかったね。
3曲目の『ANSWER』を演奏し終えたら、ちょっとだけ歌声を話し声に変えて、MC。今度は尾崎家の次男からの報告。

「受験に受かって、4月から東京の高校に入学することになりました!!」
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柔らかい拍手と歓声。途端、LIVEハウスがそっちじゃないほうのハウス、つまり家みたいになった。ステージ上の4人を見上げる人、人、人。いちいち向き合わなくても、同じ方向を見るだけでも繋がれるってことの証明。さっきまで他人だったみんなは一瞬、家族になった。
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そっから『夏空』。最後は『管制塔』。ここはちょっと手を抜かせてもらおうかな。別に詳しく書かなくたって、分かるでしょ? それはとてもとてもシンプルなシチュエーションを想像するだけ。Gallileo Gallileiの4人がステージに立ってて。4人はそれぞれ自分の楽器を弾いて、歌ってた。それをいろんなところから来たみんながそれを、じっと耳を澄ませて聴いていた。
うまく想像できたら、あの夜のGallileo Gallileiはキミのもの。嘘じゃない。耳では聴こえない心に鳴る音は、どうしようもなくキミだけのものだ。
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