二番手は「Gallileo Gallilei」 ステージに出てきた尾崎家の長男が自分達のバンド名をそっとつぶやき、それを合図に彼らの時間が始まった。いきなり聴き慣れたあのフレーズ。 こんな時間にすいません 『ハローグッバイ』。続いて『ハマナスの花』。特にこの会場にいるみんなにとって、意味がありすぎる歌。メンバーのみんなには申し訳ないことなのかもしれないけれど、ただ純粋に聴くことができない、そんな歌。だからかどうか、やっぱり泣いちゃった子がたくさんいてた。いや、涙が出た理由なんて、本人たちもきっと知らない、分からない。ただ、目の前にGallileo Gallileiがいて、美しい音が鳴っていた。何かが勝手に引き金を引いて、心を大きく揺さぶった。それだけ。前言撤回。あの場所で、純粋に音を聴いていない人なんていなかったね。 3曲目の『ANSWER』を演奏し終えたら、ちょっとだけ歌声を話し声に変えて、MC。今度は尾崎家の次男からの報告。 「受験に受かって、4月から東京の高校に入学することになりました!!」 うまく想像できたら、あの夜のGallileo Gallileiはキミのもの。嘘じゃない。耳では聴こえない心に鳴る音は、どうしようもなくキミだけのものだ。
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