4/9 SHIBUYA CLUB QUATTRO


「andymori」

これまでで一番のすんげえ声が溢れる中で、教頭に入れ替わり出てきたのは、華奢で優しい顔をしたヤツら。穏やかな顔にピースサイン。こいつらがピースしてるってことは、ピースなんだな。
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いきなり演奏が始まった。もうなんつーか、はええはええ。『ベンガルトラとウィスキー』『everything is my guitar』『Transit in Thailand』…ってまだ続けていくの次の曲? 息継ぎなんてしないで生きてるんじゃないかって速度でも明晰な言葉、みんなはその言葉もしくは音もしくはその両方にのっかって暴れるもしくは脳みそをかき乱される“わけがわからんわからんわからんわからんこともわからん”。さっきまで考えてたこと、自己否定嫌な昨日たぶん明日もずっと自分と付き合っていく恐怖、頭の中から消えないあのことだからこそ速度の中でピンと響く言葉“そんな目しないで世界でお前が一番正しいんだよって俺が歌ってやるみんなの前で”。でも今はいろんなこと考えない、とにかく速さの中で動きの中で歌の中で音の中で、小山田君が生まれたのは『1984』なんだなとか『バグダッドのボディーカウント』って何だとか『CITY LIGHTS』ってどこの光だとか考えない、ただ感じて感じて感じて。いや、それでもなんか考えてしまうこともあるなこんな音楽を聴きながらですら頭の中が空っぽにならないことがある、そんな自分ともやっぱり付き合っていかなきゃそれにしても小山田君ってすごいなホントすごい速さ…って次が最後の曲? いやいやいやいやでも時の流れは止まらず最後は『Life is Party』。
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  あの日の空は言うさ あの日の空は言うさ
  いつの日か悲しみは消えるよって

  あの日の空は言うさ あの日の空は言うさ
  Life is Party明日もずっと続くよって


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大切なことを早口に言ってandymoriは帰っていった。ステージはもう空だけどぼくの頭はぐちゃぐちゃ。君は汗びっとり。
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30分くらいのインターバルがあったけど、そんな時間でこのぐちゃぐちゃが解決できる訳ない。もう次のバンドが出てきてしまう、あ、もう出てきてしまった。


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