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10/19 ZEPP TOKYO

続いて2組目に登場したのは、銀杏BOYZ。
まずはパンツのような短パンのようなものを1枚だけ穿いたミネタ先生がふらりと1人でやってきて、ギターを持ち、みんなに語りかける。
いや、みんななのか?宮沢賢治に語りかけたのか?
そしてギターは、みんなが知ってる、大好きなあの曲のイントロを奏でた。
「銀河鉄道の夜」
列車に乗り込むように、メンバーが続々とステージへとやってくる。
銀杏BOYZの曲は激しくて、とてつもなく優しい。
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続いて流れてきた爆音「駆け抜けて性春」でZEPP TOKYOが今日1回目の崩壊を始める。
ミネタ先生が激し過ぎて、ボーカルマイクが床に落ちそうになる。
それをミネタ先生は、口にめーいっぱい咥えて落下を止め、唾液の味まで分かるぐらい叫んだ。

続いてミネタ先生は「この曲を歌うためだけにZEPPに来た」と言って「援助交際」を歌う。
この辺りからチン中村先生から目が離せなくなる。
全員を見ていたい、全員が流す音を楽しみたい、のに。
チン先生が、僕らの視線を勝手に奪っていくのだ。
ZEPP TOKYOに視線泥棒現わる。
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みんながチン先生に夢中になっていると、視界からミネタ先生が消えた事に気付く。
・・・・もしかして、もしかして?????
きたーーーーーーーー!! 2階席にミネターーーー!!
2階席で見ていた校長教頭がミネタ先生めがけて走り出す。
脚の長さで教頭が先に、現場に到着すると、1着でゴールした教頭先生へのご褒美にと、ミネタ先生が教頭に激しく抱擁&激しくKISS。
(あとで聴いたら、ちゃんとDEEP KISSだったらしい)
汗だらけのパンツ1枚の男とすっかりライブを楽しむ側に回っていた教頭が2000人の前で熱いキスをする。もし街が見かけたら目を逸らしたくなる光景だ。
しかし、これが、奇跡的に美しい!
このYOUNG FLAG 1番の名シーンが誕生した瞬間だった。
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みんなが2階のミネタ先生に夢中になっている間に、村井先生が客席へとダイブする。
やっぱりこのバンドは、最高だ。
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続いて流れた「あいどんわなだい」はもちろん会場全員で大合唱!
みんなが1回YESって言う度に、どんどんみんなが1つになっていく。
心がとかじゃなくて、本当に1つになっていく。
2000人が1つの塊になっていく。
1つになった塊は「BABY BABY」でもっともっと硬度を増していく。

そして一塊になった集団のうちの何パーツか、割とスタッフ側だった人達が気付く。
明らかに押している・・・・よね?
そんな事はおかまいなしに、ミネタ先生はイスに座り、12分に及ぶ大作「光」を歌い始めた。
この曲が大作なのは、時間が長いからじゃない。
それは歌う前にミネタ先生がMCで教えてくれた。
この曲を歌うために、銀杏BOYZはこの2年間活動していたと言う。
THE BACK HORNが揺らして存在を証明した旗に、銀杏BOYZが光を照らす。
みんなが光を求めて、手を差し伸べる。
そして銀杏BOYZはみんなに満遍なく光を照らしていく。
しかも、この光は、明りにつきものの陰が生まれない。
ただ、光だけがみんなの旗を照らしていく。
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ミネタ先生は最後に叫んだ
「僕たちは世界を変えることができない・・・だが!だが!僕らには音楽があるぞ!」
銀杏BOYZが言ってくれる「音楽」って言葉に、何故か初めて聴いた言葉のような新鮮な驚きと感動が生まれる。


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