実は、CROMARTYの4人はこの日、午前中に学校に到着。
釧路高専の生徒みんなと近づくため、学園祭のさなか、校舎内を挨拶しながら歩き回っていた。
誰にも頼まれた訳でもなく、自分たちでつくったフライヤーを配りながら。
「今日、後夜祭でLIVEをさせていただきます、CROMARTYです」
そして、学校側の取り計らいもあって、学園祭の終了直後には、学校の校内放送に、少しだけ登場。
不器用ながらも、生徒全員へ向けて、今日のLIVEヘの想いを伝えていた。
そして、今。
「ホンマに暖かい心を向けてもらっているなと思います。ホンマにありがとう!」
片桐くんが「ありがとう」を言うたびに、会場は拍手で「ありがとう」を返す。
CROMARTYのメンバーは、19歳と20歳。
5年生のこの学校には、同じ歳の生徒もたくさんいる。
光と優しさのコール&レスポンス。
この光景もまた、いつかの夏に見た景色。
「次で最後なんですけど……
大切な人に向けた曲、そんな想いを込めた歌をやって、Base Ball Bearさんにつなげたいと思います………」
"the last words"
時間にして、たった15分間。
北海道と滋賀。
初めて出逢った彼らは、既に "友達" になっていた。
「一発目の音を鳴らした瞬間から、来て良かった! と思って、ホントに幸せを感じました!」
これは、LIVE終了後の片桐くんの言葉。
本当に幸せそうだった。
CROMARTYも、釧路高専のみんなも。
そして、LIVEは次のアーティストへ。
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