KIRIN BEER "Good Luck" LIVE

「誰かのために歌いたい。」
そんな気持ちが伝わってくる音楽。
「１人じゃないよ。」
そんな心のアーチが広がるライブ。

辛島美登里さんの音楽に触れると、
「自分は１人なんかじゃない。」って思えるんです。
それは、辛島さんの歌には必ず誰かが存在しているから。
必ずそこには、あなたという存在があるからだと思います。

KIRIN BEER“Good Luck”LIVE
クリスマスツリーの点灯式が行われたり少しずつイルミネーションも始まったり・・・。
街の雰囲気もクリスマスモードにスイッチオン。
お店のBGMもクリスマスソングが聞こえるようになりました。
そんな秋から冬へと移り変わる季節、ライブゲストにお迎えしたのは辛島美登里さん。
辛島さんがスタジオに入ると、まるでアロマキャンドルに火を灯すように
フンワリ温かくホンワリ香るような雰囲気に包まれました。

さて、今回は ピアノ : 鶴谷崇さん・バイオリン : クラッシャー木村さん　の３人編成。
それがまた辛島さんの曲を、よりドラマティックに演出してくれたライブとなりました。

「CDにはよくバイオリンの音やストリングスが入っているのに、なかなかライブでは実現しなかったんですけど、
今日は念願のミュージシャンにお願いしました。ピアノとバイオリンのコラボを楽しんで下さい。」
と、辛島さんからMCがあった後、CMが明け、ライブはスタート。

まずは１曲目　「笑顔を探して」
グランドピアノの前に座った辛島さんが、歌い出しをアカペラで歌い、しなやかに鍵盤を滑らせる。
そのピアノにバイオリンも繊細に響き渡りました。

「スタジオライブなので生放送です（笑）
お客さんとのこの距離感というのが非常に何とも言えない緊張感と新鮮なワクワク感とがあって、
ラジオを聴いているあなたとも一緒にライブを楽しめるようなハッピーな時間が出来たら良いなと思います。」

そう、このスタジオイリスというのは正にレコーディングスタジオ。
だからライブ会場と言うにはとても狭い空間です。
だからこそ、お客さんとの距離は非常に近い！
ライブゲストとオーディエンスとの距離。
それは、ライブゲストとリスナーとの距離でもあるんです。

そして２曲目の「抱きしめて」
印象的だったのは、「ずっとずっとあなたの味方だよ。」という最後の歌詞。
「味方だよ。」に心を突かれた方も多かったのでは？

ライブパート２は、マイクスタンドの前に移動し、ヴォーカル、バイオリン、ピアノ編成に。
「夕映え」「Benのテーマ」「虹の地球」　を歌う辛島さん。
小柄な辛島さんが、体いっぱい全身を使って歌う姿は、それだけで真っすぐで純粋でした。

そして、
「心の中がシーンとして、私はどう思って生きてるのかな、
　というのを突きつけられる感じがして、背筋が伸びるんです。
　お店でこの曲が流れているの聞くと、切ないような初心に戻らされるような気持ちになります。」
と、「サイレント・イヴ」についても語ってくれました。

毎年毎年冬が来る度にこの歌が流れてきて、「辛島さんのサイレント・イヴを聞きたいよ。」
と言ってくれる人がたくさんいることに幸せを感じているという辛島さん。

そんな中で、音楽をたくさん生めば生むほどそれはみんな子供で、目立つ子もいれば地味な子もいて
優しい子もいれば、活発な子もいる。どの曲も辛島さんににとっては
とても大切な宝物だということも教えてくれました。
今年でデビュー21周年を迎えた辛島さんにとって、その20年間そのものが貴重な宝物なのだと思います。

そしてラストにチョイスしてくれたのは、「桜」
「生きて行くと、すごく１人ぼっちだとか、もう私は駄目なんじゃないかと思ったりするけども、
　花が咲いて春が来たよ。大丈夫だよって言ってくれるような曲。」という言葉通り、
最後は辛島さんからの歌のエールでライブはエンディングとなりました。

辛島美登里さん、今日は素敵なライブを本当にありがとうございました！

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長年行われてきた辛島美登里さんのクリスマスコンサート。
今年は、12月2日（木）に行われます。

「 Winter Picture Book 2010　～まってる。～」
@ BUNKAMURA オーチャードホール
19:00開演

このクリスマスコンサートでは、
毎年「あぁ歌っていて良かったな。みなさんに会えて良かったな。
幸せを分けてあげたいな。」という感情になるそうです。
是非、辛島さんから幸せをもらいに行って下さい！

☆ライブ後、少しお話を伺う事が出来たのでその模様はこちらにて☆
http://naoco.me/