KIRIN BEER "Good Luck" LIVE

1月23日のKIRIN BEER“Good Luck”LIVE、
今回、ライブパーティを開いて下さったのは、
純名理沙さんとショーロ・クラブの皆さんです。

純名さんは、東日本大震災の後、
「これからどうやって生きていこう」ということを真剣に考えたときに、
改めて歌に対する気持ちが自分の中にあることに気がつき、
笹子重治さんの門を叩き、デュオとしての活動をスタート。
これまでオーケストラの中で歌うことが多かった純名さん、
アコースティックギター一本の中で歌うことは、とても大きな挑戦で、
その2，3年の期間の活動を一枚のアルバムとして
レコーディングされた「Silent Love～あなたを想う12の歌」を
去年10月にリリースされました。

映画やミュージカルの名曲を、
純名里沙さんの歌と笹子重治さんのギターだけで
たおやかに紡いでいく素敵な作品。

今回のライブパーティでは、そんな笹子重治さんと共に。
さらに、笹子さんがリーダーを務めるバンド、
ショーロ・クラブのバンドリン：秋岡欧さん、コントラバス：沢田穣治さんをお迎えして、
純名里沙feat.ショーロ・クラブとしてもライブを届けて下さいました。


ライブ・パート1。
“Tea for two”
笹子さんの軽やかで繊細なギター、
純名さんの口角が優しく上がった表情から放たれる歌声に、
笑顔が伝染する。
なんてやわらかで、女性的な声。

続いては「“抱きめたくさせるあなた、どうぞ抱きしめさせて”
という色っぽい歌詞の曲です。」と紹介して下さって、
“Embraceable you”を。

Tea for twoとはまたがらりと表情を変えて。
お二人の世界観の中に、包み込まれ、吸い込まれるように
聴き入ってしまう。
艶のあるお声、色香を感じるギター。
歌声とギターのあいだにある小説の行間のような、間がたまらない。
一曲をたっぷり、大切に。


2人のメンバーを迎えて純名里沙feat.ショーロ・クラブとして
ライブ・パート2を。
“星影の小径”
純名さんは、ハイチェアに座って。
コントラバスの深い音色、星空にまで響くようなバンドリンの高い音色、
その間を柔らかく漂うギターの音色。
この3層の音色の中を、心地良く泳ぐ人魚のような純名さんの歌声。
音の上をなでるその声にうっとりと。

歌い終えた瞬間、
「大好きなんです。ショーロ・クラブのサウンドが。
わ～い、嬉しい今日は。」と思わず、喜びの声を上げる
チャーミングな純名さん。
その演奏と歌声を聴ける私達は、もっと嬉しい！

「今日のために用意しました。」と
“Close to you”

なんて上質で、大人なClose to you。
純名さんがショーロ・クラブの演奏と共に歌うことが
どれだけ嬉しいのかが、私達にダイレクトに伝わってくる。
それが、この曲が持つ幸福感と重なって、
さらにさらに、清らかに、満たされていきます。

純名さんが、ずっと心の中にぽっかり穴が開いて
どうしたらいいか分からなくなっていたときに癒されて、
ずっと聴いていたのが、
ショーロ・クラブの皆さんの演奏と共に、
様々なアーティストが武満徹さんの楽曲を歌っている「武満徹ソングブック」
その中から、“翼”を。

美しいメロディに、美しい歌詞、そして、もちろん美しい歌声。
全てがひとつとなって今度は私達を癒してくれる。
まるで夢の中を漂っているような気分に。

間奏中も、純名さんご自身も夢の中に浮かんでいるように、
ショーロ・クラブの奏でる音に笑顔になっている姿が印象的でした。

そして、純名さんが初めて作詞をされ、笹子さんが作曲された曲
“candle”
「このサウンドの中にいつまでも埋もれていたい。」という純名さんの言葉、
私達も同じ気持ちです。
キャンドルのゆらぎ＝1/fのゆらぎが感じられるよう。
あまやかで、女性らしい。

ライブ・パート3。
ここから再び、純名さんと笹子さんのお二人で。
「お客さんの中であくびをして下さる方がいると、
ガッツポーズをしてしまうほど嬉しい。」と純名さん。

それぐらいまどろんでしまう魅力のライブ。
「自由に寝て下さい」と言って下さいましたが、寝るのはもったいなくて、
でも、全てを委ねて寝るのも最高の贅沢なのでしょうね・・・笑

純名さんが関わっていたミュージカル「NINE」の中から、
劇中で歌っていて想い入れのある“Unusual way”を。
この曲は、純名さんが演じていたクラウディアが別れを決意する時に歌う歌。

純名さんが歌っているというより、
クラウディアがスッと入ってきて、歌っているかのよう。

最後は“My romance”
優雅なギターにのって、純名さんの歌声が踊っている。
ひらりと舞うスカートが見えてくるよう。
曲ごとに変わる、表情や声色。
たくさんのショートストーリーで紡がれる舞台を観ている気分。

日本列島に強い寒気が上陸していますが、
スタジオイリスと、この番組が届けられているリスナーさんのもとには
春の花が咲くほどの息吹が感じられるライブパーティでした。
純名理沙さん、ショーロ・クラブの皆さん、
本当にありがとうございました！


そして、最後になりましたが、今回のGood Luck LIVEで、
3代目ライブアテンダントを卒業させて頂くことになりました。
約3年半に渡って、いい音楽と笑顔に溢れたこの番組の
ライブアテンダントを務めさせて頂きとっても光栄でした。
これまで、本当にありがとうございました。

新しいライブアテンダントを迎えてのこれからの
KIRIN BEER“Good Luck”LIVEもどうぞご期待ください！
次回も、生きた音楽をどうぞご一緒に☆