LIVE REPORT

放送日時:2014年5月24日[土]
ゲスト:中村 中

Information

2006年6月「汚れた下着」でデビュー。
同年9月にリリースした「友達の詩」でブレイク。
2007年には「友達の詩」でNHK紅白歌合戦に出場。
その後5枚のオリジナル・アルバムをリリースし、
4thアルバム『少年少女』は日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞。

また、舞台「優雅な秘密」にディーヴァ役にて出演。その後も、
舞台朗読劇「LOVE LETTERS」(2008年 メリッサ役)、
舞台「ガス人間第1号」(2009年 藤田千代役)、
舞台「ニッポン無責任新世代」(2011年 千代役)、
舞台「エドワード2世」(2013年 イザベラ役)
朗読劇「第二回朗読 東京/林 芙美子作『骨』」(2014年 道子役)など
俳優としての活動も積極的に行っている。
2014年、テイチク/インペリアルレコードに移籍。

移籍第一弾シングル「幾歳月」を2014年6月4日リリースする。

ニューシングル「幾歳月」
ニューシングル「幾歳月」
¥1,111円(税抜き)

■LIVE
『中村 中 アコースティックツアー 阿漕な旅 2014 ~幾歳月~』
7月4日(金) 新潟「見附市文化ホール 【アルカディア小】」【開場18:00 開演18:30】
7月19日(土) 神奈川「横浜 関内ホール 小ホール」【開場17:00 開演17:30】
8月22日(金) 東京「北とぴあ つつじホール」【開場18:30 開演19:00】

※その他、詳しい情報はオフィシャルページをご確認ください。

「中村 中 OFFICIAL WEBSITE」
http://ataru-atariya.com/

中村 中 写真

LIVEレポート

KIRIN BEER Good Luck LIVE、今回お迎えしたのは、
約2年ぶりのニューシングル「幾歳月」が
いよいよ来月4日リリースになる中村中さんです。
濃いコーラルピンクの鮮やかなシャツ姿で登場。
スタジオが華やかに。

ライブ・パート1。
グランドピアノの前に座った中村中さん。
CM中「今日はどうぞお楽しみ下さい。」と丁寧な挨拶を。

一曲目は、弾き語りで“友達の詩”
澄んだ声に肩の力がスーッと抜けていきます。
呼吸するのを忘れてしまうくらいの繊細さに惹きつけられ、
聴いている身体に美しいシルクのヴェールがまとうようです。
切なくも、想いの詰まったこの詩は
何度聴いても胸にきます。

ギターの真壁陽平さんも加わり、
“駆け足の生き様”
友達の詩とは声色がガラリと変わって、芯の強さを感じる歌。
凛々しさの中に、ノスタルジックな昭和歌謡の香り。
自然とファンの皆さんの手拍子も入って、
演奏も、声もパワフルに響き渡りました。


ライブ・パート2。
アコギを手にした中村中さん。
ニューシングルの中に収録されたイギリスのプログレッシヴ・ロック・バンド
キング・クリムゾンのカバー“I talk to the wind”

アコギ2本で、キングクリムゾン独特の
あのひんやりとした空気が漂うような世界観を
中村中テイストで見事にカバー。
神秘的な声に吸い込まれていくような心地。

中村中さんがかつて居酒屋で働いていた時に
カウンターで飲んでいるおじさま達を見ながら作ったという曲
“愚痴”

働くお父さん達の心を素直に綴ったこの曲、
でも、色んな人に当てはまる曲でもあり、
こう客観的に歌となって聴くことで、
生きるってこういうことなのかなと、抱えている何かの重さが
少しだけ軽く思えてきました。


ライブ・パート3。
再びグランドピアノの前に座り、
ニューアルバムから“スズムシ”を初披露。

本当に色んな表情を魅せる中村中さん。
迫力のある声、ピアノ!
歌詞はとてもせつないのに、
その強い声で、歌に込められた濃く深い想いを感じました。

歌い終えた後、先週ゲストに来てくださった浜崎貴司さんに
「いいね~中ちゃん、あのシングルの3曲目に入っている曲最高だよ。
なんだっけ、あの『コオロギ』。と言われた(笑)」という、
微笑ましいエピソードも聞かせて下さいました。

そして、ピアノソロでの弾き語りで
“おみそしるあっためてのみなね”
面影ラッキーホールのカバー。

生々しいストーリーが、中村中さんの声に絶妙にあっていて、
自然に頭の中で、主人公の女性と相手の男性の姿が映画のように浮かんできました。
その男女の関係や、女性側の相手への思いやりを見せながらも、
嫉妬や言いたいけどいえない苦しい思いの渦の中にいる複雑な心・・・
この曲は、7月に始まるツアー「阿漕な旅2014」でも歌う予定とのこと。

最後は、ニューシングルの“幾歳月”
歌う前に、「人には悩んでも悩んでも、直せないもの。変わらないもの。
変えられないものというものがあります。
でも、皆大人になるときそれを自分の中で認め、自分の中で許し、
時にはあきらめながら大人になっていくのだと思います。
私なりのあきらめかたを歌った歌ですが、
最後、これがどう聴こえるかは皆さんに委ねたいと思います。」と
この曲に込められたメッセージを伝えてくれました。
人によって受け止め方は様々なこの曲ですが、
「あきらめる」ということ。
小さい頃から「諦めないで最後まで頑張る」ことが
美徳とされてきたように思いますが、
この「あきらめる」ということを素直に認めて受け入れようとしていることが
大人になっていく証であり、決してネガティブなことではないのではと感じられました。

でも、すぐに受け入れられるほど簡単なことではなく、
受け入れているようで、時に迷い、時に悩む、その繰り返しなのかな・・・と
最後「あ~ああ~」と歌う中村さんのあの声にそんな想いが込められているような。

繊細でいて、大胆で力強さもある中村中ワールド。
心の奥深いところにどんどん誘って頂きました。
中村中さん、ありがとうございました!
ライブの様子

ライブの様子

Set List

  • 1.友達の詩
  • 2.駆け足の生き様
  • 3.I talk to the wind
  • 4.愚痴
  • 5.スズムシ
  • 6.おみそしるあっためてのみなね
  • 7.幾歳月
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