KIRIN BEER "Good Luck" LIVE

外でのお昼寝が気持ちよさそうなあたたかい陽射しの東京。
今回KIRIN BEER Good Luck Liveにお迎えしたのは、
芝生の上で寝転んで聴きたくなるような声の持ち主
井手綾香さんです。

来週リリースになるセカンドアルバム「ワタシプラス」は、
作詞・作曲はもちろん、全ての楽曲をプロデュース。
ジャケットのデザインも手掛けていらっしゃいます。
「やりたいことをやりました。」というアルバムと井手綾香さん。

「しっかり言葉が届くようなライブにしたい」と
井手綾香さんのピアノ&ギターに、
パーカッション（カホン）の小島英雄さんと
ギターの新井ラーメン健さんと3人のアコースティック編成。


ライブ・パート1。
グランドピアノの前に座った井手さん。
ほがらかなピアノのイントロではじまった“ヒカリ”。
朝、目覚めたときに、その日生まれたばかりの太陽の光が
スーッと差し込んでくるようなはじまり。
そこから、ぐんぐん太陽が昇って地球全てを照らしていくような印象。
歪みなく、真っ直ぐに伸びる声がたまりません。
「煌めいて」や「輝いて」というワードが本当にキラキラと光を放ちます。

メンバー紹介に続いて、
“雲の向こう”
ファンの皆さんの手拍子が加わって、より楽しい空気感が広がります。
井手さんの歌声とメロディに「光」がどんどん集まってくる。
この「光」を味方にした声。
そして、歌うときの表情・笑顔がなんとも眩しい！
20歳の井手綾香さん。
初々しい眩しさというより、自然を感じて、自然に感謝して
自分のペースで生きてきたことが伝わってくる落ち着いた眩しさ。

小さい頃から洋楽のカーペンターズやキャロルキング、
ビートルズを聴いていたという井手さん。
その中から、カーペンターズのカバー
“I won't last a day without you”を一人で弾き語り。

優しいタッチで弾くピアノに、
カレン・カーペンターを彷彿とさせる“木漏れ日”ボイス。
あたたかく包んでくれるような、そして、湧水のような清らかさ。
週末の午後に、この声。この曲。至福です。


ライブ・パート2。
今度はギターを手にして、“消えてなくなれ、夕暮れ”。
ニューアルバム「ワタシプラス」から。
ライブ・パート1とはがらりとイメージが変わり大人の表情に。
眼差しも鋭くなって、先ほどまでと同じ女性?!と思ってしまうほど。
同性ながらドキッとさせられました。

失恋ソングに続いては、楽しい恋愛ソング。
“歩いてゆくよ”
HAPPYなハートが飛び交う歌詞♪
春から初夏にぴったり！
そして、高音の爽快感が抜群！！

再び、ギターからピアノの前へ。
井手綾香至上最大のバラードという“飾らない愛”

「もし明日が来ないとしたら、まず私は誰のことを思い浮かべるんだろう。」
と考えて井手さんが最初に思い浮かべたのはお母さんの姿。
同じように、今一番自分が大切に思っている人のことを浮かべながら聞いて下さい。と。
美しいメロディ。美しいフレーズ。
言葉ひとつひとつを大事に歌う井手さん。
“歌声”の表情が実に豊か。

心にゆとりがあるときはもちろんだけど
忙しくなったとき、余裕がないと感じたときに聴いて、
本当に大切に思う人やモノ、時をゆっくり感じたい曲。
井手さんの感性の豊かさに感謝したい歌でした。


そして、ラストのライブ・パート3。
“235”
イントロで、歌の練習！
会場の手拍子も一層大きくなり、青空が広がってくるようなメロディ。

ポジティブなメッセージに溢れていて、
胸の中をスーッとクリアにしてくれる。
身体が乗っているのだけど、心はほーっと聴き惚れている。
そして、コーラスの部分では、
「みんなの番～！」と振る井手さんが可愛い♪

緑や花の香りがふわぁーっと感じられるような素晴らしいライブ、
聴いていて幸せでした。
井手綾香さん、本当にありがとうございました☆