LIVE REPORT

放送日時:2014年1月18日[土]
ゲスト:ギラ・ジルカ

Information

ギラ・ジルカ / Geila Zilkha (ヴォーカリスト)
イスラエル人の父と日本人の母を持ち、神戸で産まれ育つ。
保育園からハイスクールまで神戸のインターナショナルスクールに学んだ後、ボストンのバークリー音楽大学に留学。英語と日本語のバイリンガルで、ジャズ・ヴォーカルも本場仕込み。
'91年バークリーを卒業後、地元神戸に戻りタレントとしてTVやラジオの仕事を始めるが、'95年阪神淡路大震災での被災をきっかけに東京に進出。ラジオのDJ、CMソングなどの仕事をしながらジャズのライブを始める。
'02年からはソロ活動を控え、自ら率いるゴスペルスタイルグループ【voissalot choir】の活動を中心に行い、さらに'06年からは男性ヴォーカリスト矢幅歩とのユニット【SOLO-DUO】でデュエットライブも開始。'09年3月に【voissalot choir】が念願のNY アポロシアターに出演したのを一区切りに、以降ソロでの活動に専念。
'10年5月「第11回神戸ジャズ・ヴォーカル・クイーンコンテスト」でグランプリを受賞。同年10月には初ソロアルバム『all Me』をリリースし、これまでジャズの中心部ではあまりその存在を知られていなかっただけに多くのジャズ関係者・リスナーを驚かせ、[JAZZ JAPAN][JAZZ LIFE][ジャズ批評]等の専門誌をはじめ一般紙でも紹介され、朝日新聞では二度に渡って大きく取り上げられた。翌年9月には2枚目のアルバム『appearance』をリリースし、自身初のバンド編成での全国ツアーを敢行。全国各地にて大きな声援を浴び、ファイナルの渋谷JZ Brat は満員御礼の大盛況となった。
'12年2月には六本木STB139にてデビュー20周年記念イベントを開催。竹中俊二、矢幅歩らのお馴染のメンバーに加え、かつての仲間【voissalot choir】やスペシャルゲストばんばひろふみ等を迎えて、これまでの集大成となるコンサートを行った。
'13年4月24日、矢幅歩とのデュオ・ユニット『SOLO-DUO』としてミニ・アルバム「breathing...」をリリース。続いて'13年7月24日には、自身3枚目のソロ・アルバム「Day Dreaming」をリリースし、大きな反響を呼んでいる。
ジャズにパワー溢れるソウルフルなエッセンスを加えたヴォーカルは聴く人を楽しく癒す。

3rdアルバム『Day Dreaming』
3rdアルバム『Day Dreaming』
税込\2,940-

■LIVE
1月25日(土) 六本木ALFIE 【開場18:00/開演19:00】
出演:ギラ・ジルカ(Vo)宮本貴奈(P)中村健吾(B)

※その他の日程、詳しい情報はオフィシャルページをご確認ください。

「ギラ・ジルカ Official Web Site」
http://www.geilajazz.com/

ギラ・ジルカ 写真

LIVEレポート

今回は、KIRIN BEER Good Luck Liveに
とっても縁のあるJazzボーカリスト
ギラ・ジルカさんをお迎えしました!

ブラックのワンピースに、ゴールドのキラキラがデザインされたタイツ、
ブラックのストールにもゴールドのポイントが。
カッコイイJazz界のBeautyDiva、お迎え出来て嬉しいです。

元々小学校4年生の頃にアルトサックスの音色に惚れて、
21歳で本格的にJazzの世界へボーカリストとして
足を踏み入れたというギラ・ジルカさん。

番組に縁があるというのは、実はギラ・ジルカさんが、
ジングルの歌を担当して下さっているんです。
せっかくなので・・・とお願いしたところ、
快く生であのフレーズを歌って下さいました。感激!


ライブ・パート1。
スタートは、オリジナル曲の“Phoebe(フィービー)”
ギタリスト:竹中俊二さんの書いた曲に、
ギラジルカさんが歌詞を。

その竹中俊二さんとピアノ:深井克則さん、
パーカッション:クリストファー・ハーディさんが
ギラジルカさんを囲み、ライブを届けて下さいました。

ハスキーでソウルフルなアルトヴォイスの歌声。
一声目から、スタジオが一気にジャズクラブの雰囲気に。
まるでここは、NewYork?!
演奏の波に沿うように、また、一気に跳ねたり、自由に舞うように歌うギラさん。
その歌声は楽器のよう!

どこか神秘的な香りで、壮大さを感じる歌。
ピアノの深井さんのソロ、ギターの竹中さんのソロが
さらに会場を盛り上げます。ん~たまりません。

続けて、エキゾチックなギターのイントロから
“My Favorite Things”
サウンドオブミュージックのあの曲がこんなアレンジで!
クリストファーさんは、カホンや壺を叩き、その世界観をさらに盛り上げます。
どこかラテンのカラーも感じさせる情熱的なMy Favorite thing。
枠にとらわれず、声を自由自在に操るギラさん。
この後どういう展開になるのか、どういう世界へ引っ張っていってくれるのか、
未知への扉を開いてくれるような幸せなドキドキ感でいっぱいになりました。


ライブ・パート2。
一転、とても静かなギターのイントロ。
そこにそっとブランケットをかけるような優しくやわらかい歌声。
ハイチェアに腰かけて、“Piece Of My Wish”を。
今井美樹さんの曲にギラさんが英語詞をつけてカバー。

微かなウィンドチャイムの音色が加わり、
物音を立てないほどの静けさでピアノが。
ひとフレーズひとフレーズ、感情を込めて歌うその姿。
心を揺さぶる声に包まれました。

昨年夏にリリースされた3rdアルバム『day dreaming』から、
ピアノの深井さんがアレンジをされた「凄く目立つ曲」(笑)という
“Summertime”
パーカッションのリズムがトロピカル。
パッと目の前に眩しい太陽の光が射すようなギラさんの「Summertime~♪」の声。
先ほどのPiece Of My Wishとはガラリと声色が変わるギラさん。
Divaであり、女優。

そしてスキャットは、ギラさんの真骨頂!
灼熱の太陽を浴びたときのような気持ちイイ“ビリビリ”感が身体に。
南国にいるカラフルな鳥が歌いながら飛び回っているようなスキャット。
そのスキャットに誘われるように、深井さんのピアノが暴れます。

Jazzならではの呼吸、会話、コミュニケーション。
その波長を感じられた瞬間の心地良さと言ったら!

ライブ・パート3。
トロンボーン奏者グレン・ミラーの“Moonlight Serenade”を。
「『月影の下、大好きな人のお家の前でいつまでも君のことを待つよ。』という
曲ですが、40年代当時はロマンチックだったかもしれないけど、
今の時代では、これはちょっと怖いかな・・・という気持ちが表れたので、
こんな弾けたバージョンが生まれました。」とギラさん。

その発想がなんとも面白い!

オリジナルは、ムードたっぷりのスローナンバーですが、
ギラさんバージョンは、ポップで、ロマンチックというより、
クールでワイルドな感じに。
思わず立ち上がって踊りたくなるようなMoonlight Serenadeでした。

曲の解釈の仕方によって、こんな風に曲がアレンジされていくのかと
ギラさんのセンスに脱帽です。

さらに、「超速いラブソングをお届けします。」と、
“One Note Samba”
クリストファーさんのカホンがあまりに早くて、どうなるの?と
思っていると・・・

衝撃!秀逸!!!なんという速歌!
まるでスキャットのようだけど、歌詞はしっかり。
呼吸するのも忘れるほど、そのスピードに感激!
そこに続いて、メンバーの皆さんも速弾き。
さらに、ギラさんのスキャットも加わって、
もう盛り上がらないわけがありません。

「油断も隙もない演奏でございました。笑」とギラ・ジルカさん。
私が知る限りでは、世界最速のOne Note Sambaでした。

そして、最後にはしっとりと滑らかなピアノから、
“What A Wonderful World”

空気が一瞬にして澄み切るような声。
一点の曇りもない夜空に瞬く無数の星が浮かんできました。
地球、宇宙の美しさとコネクトしてくれる声。
たっぷりとパワフルに歌い上げて下さいました。
しなやかで躍動感溢れるギラ・ジルカさんの歌声、
そして、チャーミングなキャラクターのトーク。

心に深く残るライブ!本当にありがとうございました。
ライブの様子

ライブの様子

Set List

  • 1.Phoebe
  • 2.My Favorite Things
  • 3.Piece Of My Wish
  • 4.Summer Time
  • 5.Moonlight Serenade
  • 6.One Note Samba
  • 7.What A Wonderful World
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