KIRIN BEER "Good Luck" LIVE

9月最初のGood Luck Liveにお迎えしたのは
沖縄出身の上間綾乃さんです。

今日はお姉さんになろうと思ってと
黒のドレスでシックなファッション。

上間さんが唄者になったきっかけは、
沖縄民謡・三線教室に通っていたおばあさんの楽しそうな姿を見て
いいなぁと思ったことから。
小学校2年生から三線を始めて今に至るのだそうです。
もう唄者歴は、20年！
三線を持っていると落ち着くとお話下さいました。

今日のライブパーティでは、
楽しみを分かち合いたいという上間さん。
ライブのはじまりは、三線の音色から。
“サーサー節”
お月様が綺麗だからお友達を誘って見に行きましょう。という唄。
ゆったりとした三線の上にのって、上間さんの透き通る歌声。

上間さんのオリジナルで、とても優しい曲
“ゆらりゆらら”を続けて。

ライブ・パート2では、
うちなー言葉で“アメイジング・グレイス”を。
大地にも、空にも届く神々しい声。
息をのんでその歌声をじっくりと味わいました。　
歌い上げた瞬間、身体にビリリと走るものが。

上間さんのオリジナル“ソランジュ”にもそういう力を感じました。
どこか神秘的で、生きる中での大事なものを感じさせてくれる。
これから歌い継がれていってほしい歌。

しっとりと歌い上げるライブ・パート2とはうってかわって、
ライブ・パート3では、再び三線を手にして元気な曲！
世が変われば歌が変わる。人の考えも変わる。
今生きている人達が歌う唄、民の唄を。
歌を聞くというよりも、歌を唄うという暮らしをしている中で生まれた歌。
そうだ、そうだという意味の“やんどー沖縄”。

沖縄の唄ならではの
「ハイヤーイヤサッサ！」の合いの手も楽しく、
スタジオの中が一気に沖縄のお祭り！
ファンの皆さんも手拍子と共に「やんどー」のところを一緒に歌って
満面の笑顔になりました。

力強いベースとドラムのイントロから、“新川大漁節”
まるでロック！海の男の唄。
三線をエレキギターのように弾く上間さん。

MCでは「手拍子の強さの分だけ幸せになれるってよ。
誰が言ったか分からんけど（笑）」と上間綾乃節も。

最後には、おじいさんやおばあさんのお話を。
「豊かな時代に生まれたからこそ、
もっともっと大事にしないといけないものがあるよね。」と。
上間さんが大事にして、心に留めている言葉
「よんなーよんなー」＝ゆっくり、ゆっくり。
おばあさんから教えてもらった
「どんなに忙しくても、常にゆっくりゆっくり心を持とうね。」
という想いを込めていつも歌っているという話を聴かせてくれました。

そして、おばあさんから教えてもらったニライカナイのお話も。
そのお話から生まれた歌、“ニライカナイ”を最後に。
体を前に傾けて、全身で絞り出すように歌う上間さん。
のばした手の先に、ニライカナイ＝命が生まれ、再びそこへ帰って行く、
海の遙か彼方にあるとされている神の島・理想郷を見ているよう。

唄が暮らし・生きる中で、
喜びを伝え、大事な人からの教えを伝え、
一緒に楽しい気持ちを共有するものであることを感じるライブ。
沖縄での唄の存在がどういうものであるのか、
上間さんのライブで触れることが出来たような心地でした。

上間綾乃さん、魂のこもった唄をありがとうございました！