LIVE REPORT

放送日時:2013年3月9日[土]
ゲスト:Les Frères

Information

斎藤守也(さいとうもりや・兄)と斎藤圭土(さいとうけいと・弟)の兄弟によるピアノデュオ。2002年結成。
コンポーザー・ピアニストとしてオリジナル楽曲の制作とライブを両軸に活動。独創的な楽曲とピアノプレイスタイル「キャトルマンスタイル※」を兄弟二人で確立。ジャンルを問わず、あらゆる年齢層を惹き付け、聴く人の魂を揺さぶる熱いオリジナルサウンドで世界各国の聴衆を熱狂の渦に巻き込み「レ・フレール」という唯一無二の音楽ジャンルを形成。
2013年3月20日にCD『レ・フレール管弦楽団』をUniversal Musicよりリリース。これは2012年末にNew York Symphonic Ensembleを招聘し行われた共演公演のライブ録音で、コンポーザー斎藤守也・斎藤圭土としての魅力を堪能できる。また4月より「ベスト オブ レ・フレール」ツアーをひかえている。
※「キャトルマン」はフランス語で「4本の手」=「連弾」のことを言う。通常2本の手で成し得ない可能性を4本で探りながらできたレ・フレールのプレイスタイルを「キャトルマンスタイル」と名付けた。

NEW ALBUM 『レ・フレール管弦楽団』
NEW ALBUM
『レ・フレール管弦楽団』
2013年03月20日発売
[通常盤] 税込\3,000-
[限定盤] 税込\3,500-

■CONCERT
『KIRIN presents「ベスト オブ レ・フレール」』
2013年4月29日(月・祝) 大阪・梅田 梅田芸術劇場 シアタードラマシティ
2013年5月12日(日) 岐阜・岐阜 サラマンカホール
2013年6月30日(日) 福岡・久留米 石橋文化ホール
2013年7月7日(日) 三重・伊勢 伊勢市観光文化会館
2013年7月13日(土) 熊本・熊本 熊本県立劇場 演劇ホール
※詳しい情報はホームページをご参照ください。


「Les Frères Official website」
http://lesfreres.jp/japan/

Les Frères 写真

LIVEレポート

今回のGoodLuckLiveは、ピアノ兄弟デュオ
レ・フレールのお二人をお迎えしました。
日本はもちろんのこと、海外でも活躍されていらっしゃいます。
東日本大震災の被災地への楽器寄付やミニコンサートなど
支援活動も積極的にされていらっしゃるお二人に、
震災から2年を迎える今、最初にメッセージを頂きました。
斎藤守也さんからは「僕たちの音楽で少しでも力が湧いてもらえたら。」と。
斎藤圭土さんは、「音楽の力を届けられるようなそんな演奏が出来たら。」とお話下さいました。
4月にも宮城県でコンサートを行うとのことです。楽しみですね。

フランス語で4手のことをキャトルマンということから、
お二人は、連弾のことをキャトルマンスタイルと名付けて演奏していらっしゃいます。
小さい頃から、ピアノの発表会で連弾をしていて、
そこから、現在まで続いているというお二人。
どうして仲良く続けられるのか伺うと、7人兄弟で、その中で仲の良い2人だったからと。
そして、「言葉ではあまり会話しないけど、音楽で会話するんです。」というお答え。
益々、ライブへの期待が高まります。

一脚の椅子に守也さん、圭土さんが並んで座り、一台のグランドピアノに20本の指!
とっても軽快で、心が弾んでくる“Ooh See Boogie(ウーシー・ブギ)”。
客席からは自然と手拍子が湧き起って、和やかなムードに。
即興を織り交ぜながらのオリジナルという
お二人の“凄さ”をいきなり体感した一曲でした。

続けて“ルパン三世のテーマ”
幅広い世代に愛され続けるこの曲が、お二人の手によって、
さらにカッコ良く、ピアノ一台で…とは思えないほど聴き応え満点に。
音と目とで会話しながら、イイ笑顔で弾いていらっしゃるので、聴いてる私達も笑顔に。
守也さんが立ち上がったと思うと、圭土さんが奥へ座って…と
座り位置を変えたり、お互いの手をクロスさせながら弾いたり、
音だけでなく、そのスタイルもエンターテイメント!

お二人の演奏スタイルや曲の解説もして頂きながら、
続いての曲、フランス語でLet's goという意味の“On y va!(オニヴァ!)”を。
レ・フレールを代表する曲。
ファンの皆さんも、ポイントポイントで「パンパン」という手拍子を入れて参加。
レ・フレールのお二人と一緒にライブを盛り上げます。

ライブ・パート2のはじまりは、“SAMURAI Funky”。
耳も目も釘づけになってしまう速弾き!
途中で、圭土さんお一人になって、守也さんは背中合わせに座ったりと、
次に何が起こるのだろうとドキドキ。
すると、守也さんが弦の部分をおさえて、まるでお琴のような音色を。
幻想的で、和の空気を感じさせる音に驚きました。
これは、ミュート奏法というレ・フレールならではの奏法ということですが、
ピアノにこんな可能性があるのかと、見ていて感激しました。
ラジオで聞いていたら、きっと「琴が参加した」と思ってしまいますが、ピアノ一台だけ!です。

“ル・シュマン~道~”は、これまでの勢いのある演奏とはうって変わって、
春の陽射しとやわらかな風が感じられるような優しい一曲。
卒業、そして、新たな道への一歩を踏み出すこの時期に、ぴったりです。
間もなくリリースされるアルバム「レ・フレール管弦楽団」では
一番最後に収録されている曲。誰もがうっとりと聴き惚れました。

ライブ・パート3では、圭土さん一人から演奏がはじまり、
アップテンポなサウンドにファンの皆さんの手拍子がはじまったかと思うと、
守也さんが参加して、鍵盤の上を何度も何度もループするように、ピアノを弾くお二人。
鍵盤の端から端まで余すところなく弾くその姿に、
きっとピアノ自身も驚いているのでは?!と思うほど。
楽しく、軽快で、エキサイティングで、拍手と共に客席からは歓声も上がりました。
この曲は、なんと今日限りの即興演奏!
“Good Luck Boogie”という嬉しいタイトルをつけて下さいました♪

そして、さらに皆さんの笑顔が花開き、手拍子も一つになった“Club IKSPIARI”。
お馴染みのウキウキするメロディーをメドレーで。
弾み、舞い、踊るその演奏に、まるでパレードを見ているかのようなとってもHappyな気分になりました。

最後は“桜”というオリジナルを。なんとも繊細で、たおやかで、美しい曲。
再びミュート奏法で、ピアノからまるでウッドベースのような音を。
こころにじんわりくる映画の淡い桜が舞うシーンを見ているような、そんな世界へと誘ってくれました。

これまで知っていたピアノの領域を遥かに超えて、
一台のピアノの無限の可能性、魅力を感じさせて下さる素晴らしいライブ。
いつまでも、いつまでも拍手を送り続けたいほど感動しました。
アーティストであり、まさに職人とも言えるお二人、
今回のアルバムはもちろんですが、これからまたさらにどんなピアノの音色を
聴かせて下さるのか楽しみです。
レ・フレールのお二人、本当にありがとうございました!
ライブの様子

ライブの様子

Set List

  • 1.Ooh See Boogie
  • 2.ルパン三世のテーマ
  • 3.On y va!
  • 4.SAMURAI Funky
  • 5.Le Chemin
  • 6.Boogie Woogie Improvisation
  • 7.Club IKSPIARI
  • 8.桜
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