『Hellosmile Lounge』今夜も、女性の健康と食のスペシャリストの細川モモさんをお迎えして、
健康と美容についてのお話や、メールで届いたお悩みにお答えします。
お相手はモデルの菅野結以さん、そして「Hellosmile」の小巻亜矢さんです♪
(菅野さん)
今週もゲストの方に来ていただいています!
女性の健康と食のスペシャリストの細川モモさんです。
細川さんは、ミスユニバースジャパンのビューティーキャンプ講師も務められ、
一方、「卵巣年齢共同研究」を行っていて、
女性の食生活と卵巣の働きについても調査・研究を行っていると、幅広い活動をされています!
▼ラジオネーム:タータンさん(39歳/会社員)
結婚11年。4年間の不妊治療の結果、ようやく第一子をみごもりました。
若いころは、妊娠を希望すれば子供ができるのは当たり前と思っていました。
仕事で徹夜が続くこともざらで、いま考えればひどい食生活だったと思います。
いまは自分に命が宿ったことが、ただただありがたく、小さな命を大切に大切に育てています。
(菅野さん)
まずタータンさん、おめでとございます!
(細川さん)
女性が食生活や健康に関心を持たれるきっかけというのは、若いと、身体を壊したことや、
不妊症というのが非常に大きな理由になるんです。
なんで妊娠できないんだろうと振り返った時に、食生活なんじゃないかと、
そこで初めて興味関心を持って相談に来るというのが、『まるのうち保健室』でも非常に多いケースですね。
(小巻さん)
元気に働いている時は、生理が止まっちゃってもあまり気にしなくて、
結婚して赤ちゃんがほしいってなった時に、すごく真剣に向き合うものかもしれませんね。
“卵巣年齢研究”ってあまり馴染みのない言葉でもあるんですけども、どんなものなんですか?
(細川さん)
女性の卵子は、胎児の時に一番量があって、生まれてきた時に結構な数が減ってしまって、
そこからは加齢と共にどんどん減っていくのが自然のプロセスなんですね。
ところが、だいたい○歳の時の卵子の残り数の平均値から、大きく下がってしまう、
高齢化しているケースが、特に不妊症の患者さんを中心に増えてきている印象を持っています。
20代でも卵巣年齢は40代相当だというようなデータがあって、
それはなかなか増やすのことのできない数の問題で、
これは、一回あたりの妊娠率を意味するものではなくて、
卵子の数によって妊娠可能な期間を見るもので、別名を“妊娠予備能”とも言われているんです。
キャリアに励んだ結果、妊娠が遅くなってしまった場合、卵巣年齢が高齢化しているケースだと、
妊娠を急いだ方がいい、という結論になりますので、割と早めの妊娠をお勧めするだとか、
一つの指標に使っているんです。
(小巻さん)
いま、“妊活”という言葉も聞かれますけど、不妊の方もすごく多いですよね。
日ごろの食生活とかで、今からすぐに気を付けられることって何かありますか?
(細川さん)
共同研究の結果では、実際の年齢が20代で、卵巣年齢が40代相当だった方々に共通していた点では、
痩せ型であった、体脂肪が低かったということが傾向として見られました。
20代であんまり痩せすぎてしまう、具体的には、BMI18.5未満、体脂肪20%以下まで落ちていってしまうと、
問題が出てきてしまうかなという印象です。
30代になりますと、ビタミンD、別名“日光のビタミン”と言われているんですけど、
食べて摂った後に、日光を浴びることによって活性化するという特殊なビタミンがあって、
これは妊娠にとても良いビタミンなんです。卵子に対してアプローチできるビタミンです。
食品では、魚介類やキノコだとか、あまり多くの食品に入っていないので、
最近ちょっと魚介類を食べてないなという方は、(ビタミンDが)不足している可能性がありますし、
食べていても、すごく美肌にこだわっていて、外出する時は必ず日傘をさし、
UVクリームを塗っていますという人は、紫外線に肌をさらしていないことになるので、
血中ビタミンD濃度が下がってしまうんです。
(小巻さん)
「カロリーは敵だ」の次は「紫外線は敵だ」が美容の常識ですよね・・・
(細川さん)
長く浴びると害があるんですけども、晴れた日は1日15分〜30分くらい浴びることによって、
血中ビタミンD濃度が上がってくるんですね。なので、顔はUVしてもいいので、
手や腕、首など、特に手のひらはメラニン色素がない分焼けませんので、
焼いてもいいなと思う場所は、日光を浴びて活性化させることで、感染症に対するリスクが減ったり、
骨が強くなったり、妊娠率がアップしたり、体外受精の成果が上がったりするんです。
(菅野さん)
いろんな美に対する概念が覆されていきますね!
(細川さん)
衣服の面積にも比例しますので、寒いからといって帽子、マフラー、手袋と
完全防備をしてしまうと紫外線が浴びれなくなってしまうので、冬は下がってしまうんですね。
軽い運動だと、朝、通勤の時にあえて地上を歩くとかでもいいと思います。
(小巻さん)
一駅歩くとかですね!
M:Here Comes The Sun / 畠山美由紀
(菅野さん)
女性の食生活と健康、そして女性特有の臓器との関係についてもお話を伺ってきましたが、
じゃあ「自分は大丈夫なのか??」と心配になる方も多いと思うんです。
どうやってチェックすればいいですか?
(細川さん)
一番簡単にできることは、体組成計に乗るということですね。
体重計でなくて、BMIや体脂肪など、身体の体重の内訳が分かる体組成計が、
今は一般的に売られていますので、それに乗ってもらえたら分かりますね。
このBMIと体脂肪は、婦人科の健康にとっても結びついていて、
BMIですと、特に妊娠のしやすさだったり、骨密度、妊娠した時に赤ちゃんが順調に育つかなどと相関します。
世界的な基準では、BMI18.5未満というのが「痩せ」ということになります。
BMI18.5未満に落ちると、将来、妊娠をしたいと思った時にリスクの方が上がってきてしまうので、
そこは予防しましょう。
(小巻さん)
BMI18.5というと、見た目はかなり細い感じなんですか?
(細川さん)
妊娠しやすいBMIというのが、海外の研究ですと、だいたい20〜24くらいと言われているのですが、
20というと大柄な身体をイメージする方が多くて、
20くらいをお勧めすると「嫌」と言われてしまうんですが、舞台女優さんや女優さんですと、
だいたい19〜20くらいの方々がいます。
舞台女優さんだと、声にハリを出すために一定の筋肉量が必要なので、
筋肉つけると身体は重たくなりBMIは上がってくるんです。
なので、BMI19〜20は見た目に決して太ってないと言えると思います。
体脂肪は20%を切って17%を切ってしまうと、
月経が止まってしまうリスクが高くなってしまうので、
17%を切るようなダイエットはやめるということですね。
(小巻さん)
細川さんが提唱されているのは、『和の食生活』ということで、
「細川モモの美人食堂」という本があります!
(菅野さん)
写真だけ見ると、バランスの良い、品数の多いレシピが並んでいるから、
作るの難しそうだなって思うんですけど、
レシピを見るとすごい簡単にできるのに驚きました!
工程がすごく少ないんです!
(細川さん)
だいたい3ステップで!(笑)
もともと、“働いている女性の1000名レポート”から、
どんな悩みがあるか調査したことと、実際に、冷え性とか便秘、肌荒れと回答した人たちが、
具体的にどんな食材を食べてなかったかというものが全部明らかになっていますので、
このお悩みを持っている人は、この食材を食べよう、
というのが写真で一目で分かるようになっています。
(菅野さん)
“美人献立”っていう、すごく気になるパートがあったりとか、
便秘の方は、『豚キムチ&納豆丼』がいいと!美味しそう!
(細川さん)
実際に摂れていなかった栄養素として、食物繊維だとか、
便をコーティングして体外に出す良い油が摂れていなかったという結果になっていますので、
そういうものを含んだレシピを提案しています。
(菅野さん)
あと、肌荒れは『サーモン イン ガレット』!
(細川さん)
肌荒れの人は、実際に、魚介類だとか緑黄色野菜、やはり良い油が足りていなかったという
結果になっていますので、サーモンやアボカドから良い油をとるために、このレシピを提案しています。
(菅野さん)
これは熟読して、実践していきたいなと思います!
気になる方は、これをバイブルにしていきたいですね!
<細川モモさんプロフィール>
アメリカで最先端の栄養学を学んで、栄養アドバイザーの資格を取得し、
予防医療コンサルタントとして活躍中。
2014年には「まるのうち保健室」を立ち上げて、働く女性の健康をサポートをし、
調査の結果を「働き女子1000名白書」にまとめました。
また、2011〜2015 ミス・ユニバース・ジャパン ビューティーキャンプ講師を務めています。
「細川モモの美人食堂」(主婦の友社)という、食べて綺麗になるレシピ本を出版。
ラブテリ:
http://www.luvtelli.com/
細川モモさんブログ:
http://ameblo.jp/momo-nutrism/
オンエアー曲リスト
M:Our Day Will Come / Amy Winehouse
M:Here Comes The Sun / 畠山美由紀