HellosmileCafe。今週は選曲家・株式会社クラブキング代表 桑原茂一さんをお迎えしてお送りします。
日本のファッションショーの選曲者の原点で、スネークマンショーなども手掛けた桑原さん。今回は音楽、ラジオのことなどお伺いしていきます。
◯茂一さんにとって、ラジオとは?
「パイレーツ・ロック」という映画がありまして、これはまだイギリスの海賊放送というのがあった時代の話で、船が沈む瞬間までDJがレコードをかけ続けるお話なんですね、それに感動しまして。
「死ぬまで俺はラジオから離れるのはまずい」と思って、本気で海賊放送をやろうと思ったんですが(笑)、3年前くらいからパイレーツ・レイディオという選曲のクリエイティブを競うような番組やっています。
◯その選曲をするというお仕事は相当な数、ジャンルを聴いているんですか?
コム・デ・ギャルソンのショーの音楽を1982年くらいから97年くらいまでやらせて頂いたんですが、ファッションというのは常に新しくなければならない。ショーも時代の突端のムードっていうのを創りださなきゃいけない。
それを音楽でやるっていうのは、最新に流行っている曲をかければそうなるかというと、そうではない。
そうすると20分流れる選曲をするのに、100枚聴いても見つからないし、200枚聴いても見つからないし、300枚聴いても見つからないというのは普通にあるんですよ。
だから世の中にある音源、全部聴き尽くしたんじゃないかって思うまで追い込まれるのが選曲の難しいところなんですね。
◯HellosmileCafeのために選曲してくださったのは?
なんとなく今日のお話の大事な部分といのは「女性という存在に対するリスペクト」じゃないかなと。
僕が思う女性が一番美しい瞬間というのはお子さんと一緒に何かをしている時の二人の笑い声。
僕らの世代はたまらなくこの女性歌手が好きで、ボサノバの象徴アストラッド・ジルベルトの曲を。
たぶんご自身のお子さんと一緒に唄われています。
「You Didn't Have To Be So Nice / Astrud Gilberto」
◯茂一さんならではの視点で「女性・性」を伺ってみたいです。
難しい質問ですね。
年齢と共に少しづつ少しづつわかってくる事なんじゃないかと思ってるんですね。
現段階で思えることは、仲良くしなきゃいけないんだなって一番思いますかね。
話は飛躍しますが、福岡に山笠というお祭があります。
お子さんからお年寄りまで参加するお祭りで、年配になればなるほど立ち姿が美しいんですよ。で、大事にされているし。
そこにはいい意味でのヒエラルキーがあるんですが、決められているというよりか、長く生きている方へのリスペクトがある。
そして男が勇壮にしていられるのは、女性たちが2週間くらい働かない男のために支えているからなんですね(笑)。
女性が男を男らしくさせているんですよ。
女性の愛や優しさがないと、男は男らしくなれないっていう法則なんですね。
◯女性の皆さんへメッセージを。
あの・・・男に優しく接してあげて下さい。
◯今週はもう1曲選曲お願いします
子供の可愛らしい声、Michael Jackson、Jackson5時代の彼は本当に素晴らしい声をしていました。
藤原ヒロシとK.U.D.O.くんがRemixした曲を。
「La La Means I Love You (Jackson 5) / Hiroshi Fujiwara & K.U.D.O. Presents」
ON AIR SONG リスト
M1:「You Baby / The Grass Roots」
M2:「You Didn't Have To Be So Nice / Astrud Gilberto」(桑原茂一さん選曲)
M3:「La La Means I Love You (Jackson 5) / Hiroshi Fujiwara & K.U.D.O. Presents」(桑原茂一さん選曲)