金曜日の夜にホッとひといき、「Hellosmile Cafe」。
今夜は、20代、30代の女性に増え続けている「子宮頸がん」の予防啓発を推進するプロジェクト「Hellosmile」の実行委員会副代表の小巻亜矢さんから、今一度、「子宮頸がん」という病気についてお話していただきました。
子宮頸がん予防ワクチンの副作用の問題が取りざたされる中、6月14日、厚生労働省の検討部会が、子宮頸がんワクチンについて「積極的な接種の呼びかけを一時中止する。」との発表がありました。
Hellosmileとしての活動目的は、健診の推奨、「子宮頸がん」という病気の正しい知識を知ってもらうということ。
ワクチン、「子宮頸がん」の病気の特徴など考えると、定期的な検診をすることで病気を予防し、早期発見することができるので、Hellosmileとしては、ワクチンを打つことに重きをおかず、検診に行くことを勧めています。
では、ここであらためて、子宮頸がんとはどのような病気か?知っておきましょう。
子宮頸がんは20代30代の女性に急増しているのですが、唯一「予防できるがん」と言われています。
子宮がんには2種類あり、子宮の奥にできるのが子宮体がん、そして、子宮の出口、頸部にできるのが子宮頸がんです。
子宮体がんが、50代以降に多いのに対して、子宮頸がんは20代30代の女性にとても多いがんなのです。
1年間で約2万人もの女性が罹患していて、およそ2700人もの命が失われています。
そんな子宮頸がんの主な原因は、性行為で感染するヒトパピローマウィルス(HPV)というウィルスと言われています。
ヒトパピローマウィルスは現在100種類近く発見されていて、その中の40種類あまりが、女性の性器で病気を引き起こすことが明らかになっています。
そのすべてが、がんを発症させるわけではありませんが、約15種類がハイリスクヒトパピローマウィルスと呼ばれ、がんにつながる可能性があります。
でも、そのハイリスクなウィルスに感染すると、みんな子宮頸がんになるわけではありません。
性体験のある女性の約60%が少なくとも一度はHPVに感染するといわれています。でも、感染しても約90%の女性は自然にそのウィルスは消失します。
約10%の女性が自然に消失せずに、感染が持続します。そして、さらにその一部の方が、異形成と呼ばれる前がん病変となっていくのです。
そして、ウィルスに感染してから発がんするまでに、数年から10数年かかるのが特徴ですので、少なくとも2年に1回の定期的な検診で、細胞を定期的にチェックしていけば、異形成といって細胞が変化し始めた段階で治療し、がんになる前に防げる、ということなんです。
検診は子宮頚部をブラシのような綿棒のようなもので軽くこすって細胞を検査するという方法です。
ほとんど痛みもなく、自費でも、1000円〜2000円、自治体によってはクーポンもありますので、ぜひ、定期的な検診で予防してください。
「Hellosmile」は子宮頸がん検診の推奨と、病気の正しい情報を伝える活動ですが、いろいろなところで、いろいろな方にも協力していただき広がりをみせています。
公的機関の後援、そして多くの企業も賛同してくださり、その企業の持ち味を生かしての啓発方法をそれぞれが考えてくださっています。
サンリオがキャラクターを提供してくれたり、フコク生命の皆様がハロースマイルロゴのバッジをつけてくださったり、エリスは生理用品を通して、パッケージに啓発メッセージを入れてくださっています。
また、多くのアーティストの方のご協力も本当に素晴らしい影響力です。
「あなたとあなたの大切な人の笑顔のために」。
これからも、もっと多くの方にこの思いが届くといいなと思っています。
ON AIR SONG リスト
M1:「ヴィーナス / Rachelle Spring」
M2:「Eternal Flame / バングルス」
M3:「I'm Not a Girl,Not Yet a woman / ブリトニー・スピアーズ」