福山雅治 福のラジオ

TOKYOFM/JFN38 Stations Every Saturday 14:00-14:55

放送後記

感情を共有する作品を生み出すということ。

2023/12/10
12月8日、映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が公開されました。福山さんが歌う主題歌『想望』もデジタルリリースされ、お聴きになった感想が『福のラジオ』にもたくさん届いています。
神奈川県高座郡・おかぴさん(53歳女性)
『想望』予約購入&ダウンロードしました。
情感あふれるバラードをありがとうございます。
何度もリピートして聴いています。

歌詞について質問です。
今回、歌詞の「ここは漢字」、「これは平仮名・片仮名」と、どのように決められたのでしょうか?
「いかなきゃ」は「行く」ではなく「征く」だと知り、「そうか‥そうだよね…」とこの歌の切なさが一気に増したように感じました。

他にも「あたらしい」「うち」「よかった」「バカ」など、漢字をあてることもできるけど平仮名・片仮名表記だったり。
そこに理由はあるのでしょうか。
歌詞の言葉・文字選びって難しそうですよね。


「あたらしい」は平仮名にしたほうがいい
「うちに帰ろう」は漢字だと“家(いえ)”とも読めてしまうので平仮名がいい
「バカ」は漢字にすると重たくなるので片仮名で
・・・そんな風に、耳で聴くとわからない違いも常に考えています、という福山さん。
「征く(いく)」に関しては、原作の汐見夏衛先生が使われていたのでこちらを踏襲されたそう。
このことについて、Xでのみなさんの反応がとてもうれしかった、と感想を受けての気持ちを伝えてくれました。

楽曲(作品)を通じて感情を共有できるというのは、すごくうれしいこと。
エンターテインメントをやっていて本当に良かったことです。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』のようなことは実際に起きていて、その現実に対して言葉にできない想いがある中で原作の小説、そして映画が生み出されました。
こうした作品となったことで、言葉にならない想いを言葉にすることができるんです。そのためにエンターテインメントやアートという表現物があって、言葉でにできない想いを伝える仕組みになりえるのではないかと思うんです。

想いはあっても形にできない。

これは僕もそうです。でも作品を通じて感情を共有することができるんです。

改めて今回の『想望』にまつわる福山さんの想いを語ってくれました。
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引き続き映画をご覧になった、そして『想望』をお聴きになった感想、お待ちしています。

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