福山雅治 福のラジオ

TOKYOFM/JFN38 Stations Every Saturday 14:00-14:55

放送後記

“告白”への断り方、後悔しています。

2023/12/2
福のラジオでは、生徒・学生世代のみなさんからのお悩みにもお答えしています。
友人や家族、先生との関係についてのものが多いのですが、こんなメッセージをいただきました。
三重県津市・くるみちゃん(14歳)
私は中学3年生で、美術部の部長をしていたのですが、受験のため7月いっぱいで部活を引退しました。
その最後の日の帰り道、別れ際にひとつ後輩の男の子に告白されました。
口で言えなかったのか、ノートの端に走り書きして見せてくれたのが、本当に可愛かったです。

でもその子がすごく大好きな後輩だからこそ、中途半端な気持ちでOKするのは逆に失礼だと思い、その場でお断りしました。ですが、なんと言っていいかわからず、

私は今年度いっぱいで卒業。
だから、〇〇くんとは一緒にいられなくなっちゃう。
だけど、私みたいなのよりもっといい子で、もっと長く〇〇くんと一緒にいられる子が絶対いるよ!〇〇くんいい子だから大丈夫、頑張れ!

と、今思えば、すごくずるいことを言ってしまいました。
断るくせにその子に嫌われたくはなくて、「ありがとう」も「嬉しかったよ」も言い忘れてしまい、相手の子を逆に傷つけてしまったかもしれない…と、とても後悔しています。

福山さんにも「告白」にうまく返事ができず後悔していることってありますか?
あったらぜひ教えてほしいです、よろしくお願いします!


メッセージを読んだ福山さんの第一声は、
くるみちゃんのお返事、300点!!!
全然傷つかないし、むしろ優しい!

そして続けます。

言葉というのはもちろん言ったことがすべて、そのくらい言葉というのは大事に扱わないといけないのだけど、人間というのは言葉だけでつながっているものではなくて、その言葉の向こう側にある気持ちでつながっているんです。
つまり、くるみちゃんの本当に伝えたかった思いは、メッセージにあるような言葉に出ているし、心の中にある「ありがとう」、「うれしかった」という気持ちはおそらくその後輩君に伝わっているはず。

言葉にしなくても伝わることあって、くるみちゃんの場合「ありがとう」と言葉にしたら、さらに相手を惑わせてしまったり、傷つけてしまうこともしれません。
そう考えると、くるみちゃんが選択した対応は、正しかったと思います。
時間が経って、もしお付き合いしたいという気持ちが出てきたのであれば、このときのいきさつも含めて、改めて後輩君に気持ちを伝えればいいのではないのでしょうか。

くるみちゃんがやがて社会に出たとき経験すると思いますが、一発で関係が終わってしまうような言葉もあります。
でも人間関係ってなんだかんだで結構、長く続いていったりすることもあるんです。
いずれにしても、今回くるみちゃんがとった行動は、ずるくもないし、そこまで後悔する必要もないと思います。むしろ後悔しているという感受性が素敵だと思います。

福山さんは、くるみちゃんにこんな感想を贈りました。
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思わずとっさに出てしまった言葉や、取ってしまった行動、後々になって後悔している。
こういうこと、意外にあったりするものです。
アナタが悩んでしまっているそんな体験、福のラジオにお寄せください。

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