福山雅治 福のラジオ

TOKYOFM/JFN38 Stations Every Saturday 14:00-14:55

放送後記

“大人”を感じる会話とは?

2023/5/20
新年度がスタートして2か月近くが経とうとしています。新生活を始めた方は、まだ初めての経験の連続かもしれません。
新社会人でなくても、アルバイトなどで、いわゆる社会とのつながりを感じるという方も多いことでしょう。
学生世代のみなさんからの悩みに耳を傾けるコーナー、【ねえ聞いて、まさはっさん!】宛てにこんなメッセージをいただきました。
東京都杉並区・るるるんスキップビート(20歳)
私は1月に成人式を終えた、大学3年生の女子です。
最近周りの大人と話していると、

「君はもっと大人になった方がいいよ」、
「まだまだ若いね」

などと声をかけられるようになりました。
大人に可愛がられたいという下心もあり、必要以上にニコニコと、大して内容がない話で盛り上げようとしている自覚はあります。
ですが、いざ言われてみると、大人になるとはどういうことなのか、よくわかりません。

会話をしていて「この子はまだ大人じゃないな」って思う時ってありますか?
また大人の定義、大人になるために必要なことは何かを教えていただきたいです。


福山さん、まずひとこと。

「るるるんスキップビートちゃんのメールから感じるのは、独りよがり、自分本位にならないことですかね」

会話をしていて、自分のことしか話さない、自分のことしか当てはめないという人は、会話が子供っぽいかな、と思うことがあるそうです。
最初のとっかかりとしては当然、話す相手のことを聞く。

たとえば現場に若いスタッフが入ってきたときには
「どうしてこの仕事をやるようになったの?」
など、パーソナルな質問をすることがあるのだそう。

ただ、これはあくまでも会話をすすめるための“呼び水”であって、何を考え、どう感じているのかを聞く、コミュニケーションの展開をすすめるためのもの。

大人と子供の定義というのは大変難しいのだけど、会話を例にとると、自分のことしか話せないというのは、子供っぽいかな。もうちょっと先に進んで、そこから相手のことを引き出せる力を持つ人は、大人の会話ができるのでは!? 
引き出し力、聞く力は大人ならではのもの。

自分の言いたいことを面白おかしく言うというのは、すごい技術ではあるけれど普通の大人。
相手の言いたいことや相手の思っていることを引き出すことができれば、さらに上級な大人なのでは? と思います。
こんなふうに語ってくれました。
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“引き出し力”を身につけるには、心の動きを見極め、予測できるスマートさが求められそうです。
普段、何気なく繰り広げている周りの人との会話。
アナタはどんな“大人”でしょうか?

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