福山雅治 福のラジオ

TOKYOFM/JFN38 Stations Every Saturday 14:00-14:55

放送後記

送り出した家族の寂しさ、どう乗り越えますか?

2023/4/23
4月、新たな生活に踏み出した方は、戸惑いつつも少しずつ慣れ始めているのではないでしょうか?
一方、送り出した家族にとっても、そこにいなくなってしまった、という“新たな生活”が始まったわけで。。。
今回は【家族を語ろうよ】のコーナーでそんなメッセージをご紹介しました。
北海道・ローマの松さん(54歳会社員)
私は 3 人の男子を子にもつ 54 歳の父です。
つい先日、長男が大学進学で北海道から遠く、長野県の大学へ進学することとなり、私と小学校 6 年の三男とで引越しと入学式出席のため、長野県に行ってきました。

とにかく一人暮らしができるように身の回りのものを揃えたり、部屋の中を私と三男でなんとか整理したりしていましたが、私の心の中には「本当にこいつが一人で生活できるんだろうか?」っという不安ばかり・・。
ですが、楽しく長男の新生活の準備を整えてあげようと決めていました。

なんとか生活できる環境を整え終わり、最後の夜は街で3人で焼肉を食べました。
この焼肉を食べ終わると、自分は一人誰もいないアパートに帰らなければならないと感じていたのでしょうか?
長男はあまり口をきかず、黙々と肉を食べるばかりでした。

そして別れの時です。
長男が乗って1人暮らしの家に帰るためのバスが出発するまであと 10 分、私も寂しさを必死に隠し、泣きそうになるのをこらえていました。
そしていよいよバスに乗り込む時、「しっかり頑張れ、元気でな」と精一杯伝えた時です。
まさかの三男が、声をあげてはばかりもなく泣き出してしまいました。

これには私も我慢できず、不覚にもらい泣き。
長男もバスの中で涙を拭っているように見えました。
その時の風景はいつまでも忘れることはないでしょう。
まだ長男ロスな生活には慣れず、だれもいない長男の暗い部屋を見ては、バスターミナルの風景を思い出してしまい、ちょっとさみしくなってしまいます。

子供にはいつも偉そうな事を言ってきましたが、実は子離れできず、いつまでも子供だったのは自分だったと気がつかされました。
情けない話で大変申し訳ございません。寂しさを忘れる方法などないものでしょうか。
長男が遠く離れて暮らす生活にも慣れ、また再会するのを楽しみに私も子供達のために働いてゆこうと思います。


一読した福山さん。
男三人、いい〜家族ですね・・・としみじみ。

このタイミングで、広島県のシリアスさんからも、同様に家族を新生活に送り出したあと、寂しい。
というようなメッセージをいただいています。
子離れできたようでなかなかできていない、実は親御さんのほうが寂しいということを感じられる方、特に多くなっているようです。

福山さんは、最近、家族のありがたさを身に染みて感じるということが増えているかもしれないといい、さらに続けました。
自分が東京に出てきたときはものすごく、スカーッとした気分。ちっとも寂しくなかったそうです。
どちらかというと夢と希望のほうが圧倒的に強かったし、ダメだったらいつでも帰ればいいし、海外に行ってもいい、くらいの気持ちだったそう。

この20年、家族の大切さをみんなで感じ、お互いが言葉にして伝えることが増えていることを実感するといいます。
そしてローマの松さんやシリアスさんのような家族、今となっては羨ましい、と思う、と。

 ・
 ・
 ・
新生活という節目を迎えた方、この春は、どんな情景が繰り広げられたのでしょうか?
そして今、感じる事とは?
【家族を語ろうよ】のコーナーまでメッセージお寄せください。

最新記事

バックナンバ―