福山雅治 福のラジオ

TOKYOFM/JFN38 Stations Every Saturday 14:00-14:55

放送後記

曲作りとテーマの関係

2022/12/11
これまで様々なシチュエーションの楽曲を生み出している福山さん。
そうした楽曲の“テーマ”って、どんな風に決まっているのでしょうか?
こんなメッセージをいただきました。
広島市・りつくん(34歳)
福山さんの曲を聴くようになったきっかけは『桜坂』だったと思います。
発表されたあの頃、中学生でした。
それからカラオケで何度歌ったかは分かりません。素人の僕でも桜坂は完全に暗記しています。

ところで今日は、ミュージシャンの方々が曲を作る時の、“テーマ選び”について聞いてみたいと思いました。
福山さんの桜坂は大ヒットしましたが、発売されてから今日まで
「また桜の曲を作りたい」と思ったことはありますか?

もう作ることはないのでしょうか?

桜坂の第2弾なのか、全く違うの桜の歌なのかは福山さんの気持ちひとつだと思いますが、福山さんがまた桜をテーマに曲を作ったら、どんな曲になるんだろうと思うと非常にワクワクしてしまいます。
ミュージシャンの方々は同じテーマで作ることは
難しいことなのでしょうか?


福山さん、ちょっと考えてから、こんな風にお答えしました。

同じテーマの歌について脈々と続いているのは「人はいかに生き、いかに死ぬか」。
これはアルバム『AKIRA』で、デビュー30周年のひとつの総まとめ、として表現しています。

そのうえで、桜をテーマにもう一度、ということについては、ご要望があれば書くかもしれないけど、自分からは書かないかもしれない、と。
あわせて、バラードでの桜ソングも、今のところはわからないと。

ひとつの例として福山さんが挙げたのは、卒業式でおなじみ『仰げば尊し』を日本のパンクバンド、ザ・スターリンがアレンジしたバージョン。当時の福山さんにとって衝撃的だったそうです。
・・・とはいえ『桜坂』をこうしたアプローチで再構成、というのはあまり必要性がないので却下(笑)

いろいろ思いを巡らせていた中で、一つのテーマになるかもしれないとあげたのは“通り”。
福山さんの最初のライブの思い出の地となった、渋谷・公園通りを書こうかなと思ったことはあったそうです。

テーマというのは、自分から生まれることもあれば、オファーをいただいて書くことも多く、そうしたタイアップはとても刺激になるという福山さん。
デジタルリリーされた『妖』についても、作家としての自分の幅を広げてくれた、ということでした。
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フルヴァージョンを聴くことができるようになったその『妖』。
お聴きになったアナタの感想、お待ちしています!

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