- 2017.10.29
第5回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭

今回は10月14日(土)、福島県南相馬市・原町区で行われた第五回 福島県「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」のレポートお伝えします。
この植樹祭を主催する 鎮守の森のプロジェクトはこれまで、宮城県岩沼市、そしてこちら福島南相馬市などに、およそ41万本の苗木を植樹。神社の「鎮守の森」をモデルに、東日本大震災、阪神大震災でも防災・減災効果が注目された「命を守る森づくり」を、広げていこうと活動を続けています。
南相馬市での植樹祭は、これで5回目。南相馬市、桜井市長は開会式で参加ボランティアの方に、こんなメッセージを伝えました。
~桜井市長の開会式でのあいさつ~
震災から6年7ヶ月が経過しました。636人が犠牲になり、まだ111名が家族とも会えていない状況になっています。みなさんが植えてくださる一本一本は、亡くなられた方々だけではなく、これからここに暮らす人たちにとっても生活と命を守る木として、大きく成長することと思います。一本一本、心を込めて植樹していただきたいと思います。
今回で5回目となるこの植樹祭では、恒例となっていることがあります。世界各地で植樹指導をしている植物生態学者・宮脇昭さん、そしてそのお弟子さんたちの「植樹指導」です。今回は宮脇さんに師事した、横浜国立大学名誉教授、藤原一繪さんが植樹指導を行いました。
~藤原一繪さんの植樹指導~
この土地のものを、根がしっかりした苗木を混植する。混ぜて、競争させる。赤ちゃんのうちは雑草を取ってあげてください。その代わり、3年で、何もしなくても自立して立派な未来の森を築いてくれます。もうすでにいろいろな場所で森が出来上がってきています。この南相馬の森でも、10年前、12年前に植えた馬追場のコースの周りには立派な森が出来上がっているんです。この地域の寄木神社には、あの津波にも絶えたタブノキの森がいまだに残っています。それから、アカガシが相馬市の屋敷林や山にたくさんあります。シイ、タブ、カシ。これが重要です。10年で6mも芽を伸ばすんです。そして火に対しても強い。この集団が津波に対しても強いのです。これを混ぜる、隣り合わせに違う木を密植して、競争できるようにします。
そして大変な雨の中、なんと2300人のボランティアの方々がいっしょうけんめいに植樹を行いました。


地元から参加した女性
ここからすぐ近くに主人の実家があって、流されました。主人の親戚とか、いとことかは15人くらい行方不明になったり流されたりしました。じっとしていられなくて、3日目には戻って遺体捜索を手伝ったということがありまして、やはりみなさんで、こうしようと決めたことなので、少しでも手伝って弔ってあげたいっていう気持ちはやっぱりありますね。
今回のような未曾有の災害がないことを願っていますが、やはりそういうことがあったときにこれが役立ってくれたらいいなという気持ちはありますね。

原町から母娘で参加したお母さん
ちょうど震災のときに生まれて一ヶ月。仙台に6年くらい住んでいて、春に戻ってきました。植樹祭への参加は初めてです。やはり震災後、この沿岸沿いはびっくりするくらい変わってしまっていて、今日みなさんで植えた木が育って森になってくれたらと思います。子どもも楽しんでいて、自分が植えた木がすごく大事みたいで、ずっとそこだけ見てます(笑)これから何年か後にこの場所に来たときに、このなかの一本が自分が植えた木なんだ、っていうことってすごいんじゃないかと本人も感じると思うので、とてもいい経験だったと思います。

二本松市から親子で参加したお父さん
子どもはしぶしぶ来たんですけど、実際に作業してみると「楽しい」って言っています。やっぱりこういう機会ってあまりないじゃないですか。子どもにとっては、こういうボランティアに参加して、実際に体を動かして楽しいっていう気持ちを醸成させるのにすごくいい機会だと思います。何年か経ったらここにまた足を運んで、自分で見て実感したいと思います。

この日は雨で、地面もドロドロにぬかるんでいたのですが、それでも2300人の方が参加して3万本の木を植えました。単純計算でも一人10本以上を植樹したのは、それだけみなさん強い思いを持って参加されたのだと思います。
津波の傷跡が残る場所ではありますが、地元の方にとって心の拠り所になるような場所になるといいなと思いました。
この植樹祭ですが、来年も行われます。すごく楽しいので、気になった方はぜひチェックしてください!
【今週の番組内でのオンエア曲】
・ステップアップLOVE / DAOKO × 岡村靖幸
・By Your Side / Sade