- 2014.09.28
森のライフスタイル研究所
今週 ご紹介するのは長野県で行われている、森を守る2つの取り組みにスポットを当ててお届けします。
場所は長野県伊那市と、東御市。
この2つの地域の里山で活動をしている、NPO法人 森のライフスタイル研究所 所長の竹垣英信さんにお話しを伺いました。

高橋:森のライフスタイル研究所というのはどういう団体なんですか?
竹垣:森づくりと人を仲良くしていく団体です。いまは、人が森に対して非常に無関心なところがあるんじゃないかなということを感じます。ですので、なるべく人が森づくりに関心が持てる社会を作ろうと思って活動しています。
高橋:森のライフスタイル研究所が行なっている、森林を守り、育てる活動のひとつがコスモ石油の支援を受けて展開する長野県のプロジェクトということなのですが、これはどういうものなのでしょうか?」
竹垣:ひとつは長野県の東御市というところでやっている「どんぐりの森 里山再生プロジェクト」です。山火事になって木がほとんどなくなってしまった森に、コナラや桜やケヤキなど、広葉樹の苗を4ヘクタール約1万3000本ほど植えています。去年全て植え終わったので、今は下草刈りを続けています。
もうひとつは長野県伊那市でやっている「アカマツの森 里山再生プロジェクト」というものです。1960年代くらいまでは、焚き木に使うのにアカマツの落ち葉を使っていたんですけど、石油が日本に多く入ってくるようになって落ち葉かきをしなくなってしまったんですね。そうすると、蓄積されたものがずっと山の中に残っていってしまうので、それを熊手でかいて、元の落ち葉のないような状態の森に戻しています。
高橋:「どんぐりの森 里山再生プロジェクト」ではもうずいぶん木は大きくなったんですか?
竹垣:僕の胸くらいまでには育っていってくれています。ただ、雑草が生えるんですよ。ツル状のものが植えた苗木にクルクルまとわりついてくるので、そのツルを切ったり、周りの雑草を刈ったりしています。
高橋:子供たちも活動に参加してるんですか?
竹垣:近くの公園や森からどんぐりを拾ってきて、それを幼稚園、保育園の園庭で育ててもらっています。それを山火事跡のところに植えていこうという、どんぐりプロジェクトという活動をやっています。
高橋:どんぐりというと、この番組でも東北の方に取材で行って、どんぐりを拾って、自宅に持って帰って苗木まで育てようとしたんですけれど、2年連続失敗をしていてるんです。どうしても芽が出てこなかったんですけれど、子供たちはうまくやれているんですか?
竹垣:そうですね。そんなに失敗してはいませんね。。。
高橋:本当ですか。。。
竹垣:緊張しちゃうんじゃないですかね、どんぐりも(笑)育て、育てと思うと、「いやいやちょっともうちょっと温かい目で見て欲しいな」っていう(笑)真剣にやりすぎると緊張しますよね、どんぐりも。だから僕らの発案も正しいことを楽しくというのがテーマなんです。森を育てるとなると、50年60年、それこそ100年掛かっていくものなので、100年間って、人間ってそこまで集中力持たないじゃないですか。だから、楽しいことも織り交ぜながら、なるべく継続して参加してもらおうということでやっているので、地域のワイナリーに行って見学をしたり、そんなこともしながら森と地域とを繋ぐ活動をしているんですね。
高橋:なるほど。今活動されているなかで、将来は里山をどんなふうにしたいというのはありますか?」
竹垣:地元の方が、そこを将来的には地域の人たちが集まれる公園のようにしたいという思いが非常に強かったので、花見の時にはみんなで桜を見れるように桜も街道沿いに多く植えています。あとは生物ですね。森を整備することで虫もたくさん増えてきているので、その虫たちにとっても暮らしやすい環境にしたいですね。今年の8月に下草刈りに行ったときに、蛙がたくさんいたんですよ。トンボや蝶もたくさんいたんですね。自分たちが森を作っていく上で、そういう生物、昆虫といったものがたくさん増えていくと、なんか嬉しいなと思いますよね。そこに僕たち人間も仲間に入れてもらえているような気がして、なんかすごい嬉しかったですね。
高橋:活動を続けてきたなかで、見えてきた課題はありますか?
竹垣:ちょっと目を離すと、雑草やツルがどんどん伸びるんですね。だからこれをどうやって共生していくっていうことですね。共生するとなると、何もしないこともひとつなのかもしれないんですけれども、植えた苗木っていうのは最後まで人間が面倒見ないといけないのかなと思うところもあるので、そこは継続的に手を入れ続けることが必要かなと思います。あとはやっぱり、森で暮らす虫たちにとっても暮らしやすい環境というものがあると思うので、そこを大学の先生たちに相談しながら、人も虫も元気になれる環境を作っていく、それを継続的に長続きさせていくことが必要かなと思います。
高橋:竹垣さんご自身が森のすごさを感じることって何かありますか?
竹垣:問答無用にリラックスできることですね。森の中に入ると、時間を忘れてずっと居ることができます。草刈りって非常に大変な仕事なような気がするじゃないですか。植林するにしても、5000本植えるわけですから、すごい作業という感じがあるんですけど、いざ苗木を目の前にする、草を雑草を目の前にすると、一心不乱にできるんですね。それってなんかこう自然の持つ、森の持つオーラ、力というものが人間にポジティブな影響を与えてくれるような気がします。
高橋:今後の活動予定を教えてください。
竹垣:10月4日、5日に長野県の伊那市でアカマツ林の中に入って、菌根菌調査というのをします。要は松茸狩りに行こうかなと。
高橋:へえ~すごい!
竹垣:アカマツ林というのは土壌に栄養が少ない方がいいんですが、落ち葉かきをしてそういう形にしているわけです。そうすると元々アカマツ林にあったきのこ類がどう出てくれるのかなというのがあるので、そこを調査していきたいと思います。先月に、松茸出たよ、菌根菌発生したよ!という情報が得られたので、ちょっとこれは期待できるかなと思います。
高橋:その菌根菌調査は一般の方も参加できるんですか?
竹垣:はい参加可能ですので、ぜひ「森のライフスタイル研究所」のホームページをご覧ください。
高橋:今日は本当に貴重なお話ありがとうございました。
本日のお話はポッドキャストでも詳しくご紹介しています。
こちらもぜひお聞きください!
【今週の番組内でのオンエア曲】
・Night Like This / LP
・Mine / Taylor Swift
場所は長野県伊那市と、東御市。
この2つの地域の里山で活動をしている、NPO法人 森のライフスタイル研究所 所長の竹垣英信さんにお話しを伺いました。

高橋:森のライフスタイル研究所というのはどういう団体なんですか?
竹垣:森づくりと人を仲良くしていく団体です。いまは、人が森に対して非常に無関心なところがあるんじゃないかなということを感じます。ですので、なるべく人が森づくりに関心が持てる社会を作ろうと思って活動しています。
高橋:森のライフスタイル研究所が行なっている、森林を守り、育てる活動のひとつがコスモ石油の支援を受けて展開する長野県のプロジェクトということなのですが、これはどういうものなのでしょうか?」
竹垣:ひとつは長野県の東御市というところでやっている「どんぐりの森 里山再生プロジェクト」です。山火事になって木がほとんどなくなってしまった森に、コナラや桜やケヤキなど、広葉樹の苗を4ヘクタール約1万3000本ほど植えています。去年全て植え終わったので、今は下草刈りを続けています。
もうひとつは長野県伊那市でやっている「アカマツの森 里山再生プロジェクト」というものです。1960年代くらいまでは、焚き木に使うのにアカマツの落ち葉を使っていたんですけど、石油が日本に多く入ってくるようになって落ち葉かきをしなくなってしまったんですね。そうすると、蓄積されたものがずっと山の中に残っていってしまうので、それを熊手でかいて、元の落ち葉のないような状態の森に戻しています。
高橋:「どんぐりの森 里山再生プロジェクト」ではもうずいぶん木は大きくなったんですか?
竹垣:僕の胸くらいまでには育っていってくれています。ただ、雑草が生えるんですよ。ツル状のものが植えた苗木にクルクルまとわりついてくるので、そのツルを切ったり、周りの雑草を刈ったりしています。
高橋:子供たちも活動に参加してるんですか?
竹垣:近くの公園や森からどんぐりを拾ってきて、それを幼稚園、保育園の園庭で育ててもらっています。それを山火事跡のところに植えていこうという、どんぐりプロジェクトという活動をやっています。
高橋:どんぐりというと、この番組でも東北の方に取材で行って、どんぐりを拾って、自宅に持って帰って苗木まで育てようとしたんですけれど、2年連続失敗をしていてるんです。どうしても芽が出てこなかったんですけれど、子供たちはうまくやれているんですか?
竹垣:そうですね。そんなに失敗してはいませんね。。。
高橋:本当ですか。。。
竹垣:緊張しちゃうんじゃないですかね、どんぐりも(笑)育て、育てと思うと、「いやいやちょっともうちょっと温かい目で見て欲しいな」っていう(笑)真剣にやりすぎると緊張しますよね、どんぐりも。だから僕らの発案も正しいことを楽しくというのがテーマなんです。森を育てるとなると、50年60年、それこそ100年掛かっていくものなので、100年間って、人間ってそこまで集中力持たないじゃないですか。だから、楽しいことも織り交ぜながら、なるべく継続して参加してもらおうということでやっているので、地域のワイナリーに行って見学をしたり、そんなこともしながら森と地域とを繋ぐ活動をしているんですね。
高橋:なるほど。今活動されているなかで、将来は里山をどんなふうにしたいというのはありますか?」
竹垣:地元の方が、そこを将来的には地域の人たちが集まれる公園のようにしたいという思いが非常に強かったので、花見の時にはみんなで桜を見れるように桜も街道沿いに多く植えています。あとは生物ですね。森を整備することで虫もたくさん増えてきているので、その虫たちにとっても暮らしやすい環境にしたいですね。今年の8月に下草刈りに行ったときに、蛙がたくさんいたんですよ。トンボや蝶もたくさんいたんですね。自分たちが森を作っていく上で、そういう生物、昆虫といったものがたくさん増えていくと、なんか嬉しいなと思いますよね。そこに僕たち人間も仲間に入れてもらえているような気がして、なんかすごい嬉しかったですね。
高橋:活動を続けてきたなかで、見えてきた課題はありますか?
竹垣:ちょっと目を離すと、雑草やツルがどんどん伸びるんですね。だからこれをどうやって共生していくっていうことですね。共生するとなると、何もしないこともひとつなのかもしれないんですけれども、植えた苗木っていうのは最後まで人間が面倒見ないといけないのかなと思うところもあるので、そこは継続的に手を入れ続けることが必要かなと思います。あとはやっぱり、森で暮らす虫たちにとっても暮らしやすい環境というものがあると思うので、そこを大学の先生たちに相談しながら、人も虫も元気になれる環境を作っていく、それを継続的に長続きさせていくことが必要かなと思います。
高橋:竹垣さんご自身が森のすごさを感じることって何かありますか?
竹垣:問答無用にリラックスできることですね。森の中に入ると、時間を忘れてずっと居ることができます。草刈りって非常に大変な仕事なような気がするじゃないですか。植林するにしても、5000本植えるわけですから、すごい作業という感じがあるんですけど、いざ苗木を目の前にする、草を雑草を目の前にすると、一心不乱にできるんですね。それってなんかこう自然の持つ、森の持つオーラ、力というものが人間にポジティブな影響を与えてくれるような気がします。
高橋:今後の活動予定を教えてください。
竹垣:10月4日、5日に長野県の伊那市でアカマツ林の中に入って、菌根菌調査というのをします。要は松茸狩りに行こうかなと。
高橋:へえ~すごい!
竹垣:アカマツ林というのは土壌に栄養が少ない方がいいんですが、落ち葉かきをしてそういう形にしているわけです。そうすると元々アカマツ林にあったきのこ類がどう出てくれるのかなというのがあるので、そこを調査していきたいと思います。先月に、松茸出たよ、菌根菌発生したよ!という情報が得られたので、ちょっとこれは期待できるかなと思います。
高橋:その菌根菌調査は一般の方も参加できるんですか?
竹垣:はい参加可能ですので、ぜひ「森のライフスタイル研究所」のホームページをご覧ください。
高橋:今日は本当に貴重なお話ありがとうございました。
本日のお話はポッドキャストでも詳しくご紹介しています。
こちらもぜひお聞きください!
【今週の番組内でのオンエア曲】
・Night Like This / LP
・Mine / Taylor Swift