TOKYO FM present EARTH×HEART PROJECT

赤道直下に位置するシンガポールは只今、雨季。空はどんよりとした雲に覆われ、時折激しい雨を降らす…。この日も夕方から雨がふりはじめた。
東京23区と同じほどの面積の小さな島国シンガポールには、さまざまな民族が共存する。LIVEの会場になった、シンガポールの中心地オーチャード・ロードの“SPACE The Ground Theater”の前に集まった観客たちは肌の色も、瞳の色も様々。
さらに東南アジアのほぼ中央に位置するここシンガポール会場には、シンガポール国内からはもちろん、マレーシアや、インドネシア、さらにオーストラリアなどからも沢山の観客が駆けつけ、今か今かと開演の時間を待っていた。




20時。
まずステージに登場したのは、地元シンガポールの4ピースバンド「アスペクトラム」。
平均年齢17歳！シンガポールらしく、彼らの人種はバラバラ（ドラムの彼のお母さんは日本人！）。くりくりとした好奇心いっぱいの大きなキュートな目と、普段着のまま、ステージに上がった彼らに気負いは一切ない。ボーカル2人が入れ替わるツインボーカルで、会場を煽ってゆく。

今、世界でも10代のアーティストたちが音楽シーンで暴れているが、それはここシンガポールでも同じ。90年台のギターロックの流れを汲みながら、自由に音楽で遊ぶ。一曲終わる事にお客さんからの声援も、彼らの熱も帯びてゆく。開演前、地球環境について聞いたところ、少し照れながらも“これからの人類のために、こうやって世界中の人と手を取り合っていくことが大事”と話をしてくれた彼ら。人種も国境も軽々と超え、そして変えていくのは彼らのような10代なのだろう。
その頼もしい背中に観客たちからも大きな声援があがった。



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SINGAPORE -Aspectrum -