
今年の長崎の最大の話題は、なんと言っても『明治日本の産業革命遺産』での世界遺産登録です。
先日の大型連休では、国内外からたくさんの観光客の方に訪れていただき、「観光県長崎」を改めて実感しました。
そして、長崎にはもうひとつ注目して欲しい「水産県長崎」の側面もあります。漁獲量は日本で2位。魚の種類での水揚げは日本一とも言われています。
この長崎県産活魚は、日本で消費されるのはもちろん、地理的優位をいかして、経済成長著しい東アジア、特に中国へ高品質な活魚を輸出することが求められています。
そこで、焼き物で有名な波佐見町にある県の窯業技術センターでは、低コストな無機質の原料を用いてアンモニア吸着機能の高い粒状のゼオライトの合成に成功しました。
これにより、水槽中で魚が出す有害なアンモニア濃度の上昇を抑え、活魚をこれまで以上に長期間生存させることが出来る可能性が見えてきました。
海外への活魚輸出の道も大きく開けてきました。
また、この技術の応用によって、将来 私たちの周りの海や川の水質浄化にも役立つことが期待されています。

