
大阪湾にはたくさんの魚が住んでいますが、神社の名前になっている魚がます。それは「チヌ」こと“クロダイ”です。
“チヌ神社”は大阪の泉南市樽井にあり、漁師の大漁を祈願することで地元では知られています。
そんな、大阪と絆が深い “チヌ”ですが、海の汚染が進んだ高度経済成長のころに数が激減してしまいます。昔はチヌの海と呼ばれた大阪湾を取り戻そうと、釣り人達により全国に先駆けて1983年に稚魚の放流がおこなわれました。
その後も定期的にチヌの放流がおこなわれ、今年は8月27日におこなわれました。当日、釣り人はもちろん、地元の子供や、ボーイスカウトが参加し、漁師たちと一緒に海に出て、およそ8センチのチヌ、2万9000尾がバケツリレーによって大阪湾に放流されました。
今年はヒラメやキジハタと呼ばれる魚の稚魚も放流。
実際にチヌの釣果が上がっているという報告もあります。
“チヌの海”を守り続けるために、釣り人、子供たちが一丸となって活動を続けています。

