今月ご乗船いただいているのは、キャスターの草野仁さんです。
草野さんは東京大学を卒業後、NHKに入社し、アナウンサーの道へ。
NHKを退社後は、「世界ふしぎ発見!」「ザ・ワイド」といったテレビ番組でもご活躍。
鍛え抜かれた肉体とユーモア溢れる語り口で、老若男女から人気を集めていらっしゃいます。
旅の経験が豊富な草野仁さんに、お話を伺いました。

草野「国内の旅、山形県の上山温泉というのがありますけど、毎年一回は必ず行くという不思議な旅をしています」
干場「なぜ、毎年行かれるんですか?」
草野「旅行関係のイベントで、上山温泉にあります『古窯』という、ずっとやってらっしゃいます旅館の名店がありまして。
そこの二代目の女将さんが、”私たちはこういうサービスを心掛けております”という話をされている時に、聴衆として聞いてまして”努力して頑張ってらっしゃるんだな”と感心しました」
干場「はい」
草野「お会いしましたら、『ぜひ、私たちの宿に一度来ていただきたい』と仰るのでお伺いしました。
それがたまたま、6月のさくらんぼのシーズンだったということもあるんですけど。旅館の中に入りますと、爽やかで、明るく元気な声で『いらっしゃいませ!』とお迎えをしてくださるんです。
温泉ですから、これがまたなんとも言えないいい温泉なんですね」
干場「素晴らしいですね」
草野「お食事にしても、皆さんの対応が良くて、気持ち良く食事ができるんです。
この旅館の特徴としては、先代の女将さんが思いつかれたそうなんですけど」
干場「何ですか?」
草野「自分の旅館が、周りの小さな旅館を傘下に収めて横へ大きく広がっていったんです。
ところが、旅館は仲居さんがお部屋に料理を運ばなくちゃいけない、仲居さん達が、”距離があってきついです”と言い出したものですから、なんとかする方法はないかと考えて。
いろんな海外の宿泊施設もまわっておられて、カナダのロッキー山脈の麓の宿で、夕日を見ながらレストランで家族揃って楽しくお話してる様子が目に入って。日本の旅館は、部屋に持っていかないといけないと決め込んでいるけど、必ずしもそうでなくてもいいんじゃないかと、旅館内にみんなが集まれる、楽しくお話できるレストランみたいなものを作ってもいいんじゃないかということを発想されて、日本で第一号の旅館内割烹を作ったという、名物女将でもあるんですね」

草野「そういうことで、お客様に満足していただこうということを徹底しようというお宿だったので、それから毎年行くようになりました」
干場「何年くらいですか?」
草野「もう27~8年になりますね」
干場「草野さんの人生において、旅とはどんなインスピレーションを与えてくれるものでしょうか?」
草野「人間っていうのは、本やガイドブックで読んで、自分では多少知ってるつもりでも、実際に現地に行ってみるとそこに書かれていることが正しいとは限らないというか、自分の目で見て、自分の心で感じたものが、また別のものがあり得ると思うんですね。
つまり、新しい発見が、自分が直接行くことによって、その土地に関して、その土地で知り合った人々とコミュニケーションが生まれたとしたら、素晴らしいことですよね」
干場「はい」
草野「旅は自分の目で見て、心で感じて、その土地の人々のことを感じとる、そういう大切な手法のひとつだと思うんですよね。
だから私は、人間は数多くの旅を体験した方が視野も広がり、知識も得て、いろんな意味で人間が大きくなれることにつながると、逆に言うと、できる限りたくさんの旅を体験することが、人生より幸せに近づくことにつながるのではないかと考えたりしています」

くぼこまき:陸路では見ることができない風景というのが、クルーズ旅行だとたくさん見られるんですね。
例えばハワイのカウアイ島、断崖絶壁のナ・パリ・コーストという場所があるんですけど、こちらも世界の絶景ポイントとして人気があるんです。ジュラシックパークのロケ地としても有名なんですね。
手つかずの自然がそのまま残っているというのが魅力なんですけど、陸路で行くことができないので、道が整備されていないんですね。
交通手段は、空から行くか、海から行くか、どちらかしかないんですね。
クルーズ船の場合ですと、移動の時間を有効に使いながら、絶景をゆったりとした気分で眺めることができるんですね。
思い出深いのは、イタリアのベネツィア発着のコスタフォーチュナという船に乗船した時なんですけど、その船は一番高いところで60メートルくらいなんですね、普通のビルでいうと20階建てで。
ベネツィアの水路をゆったりと通っていくんですけど、上から見るベネツィアの風景が本当に美しいんですJね。水の都 ベネツィアと言われてますけど、水路の先まで見えますし、美しい建物群も素晴らしい光景なんですね。
出航の場面としては、世界一の風景と言われてるほどです。
あと、船上ならどこでも楽しめる景色として、夜空というのがあると思うんですけど。洋上ですと空が澄んでいるんですね、なので、上を見上げてみると星が信じられないくらい綺麗に見えます。普段見えてる星の、私の感覚でいうと100倍くらい星が見えるような気持ちになれます(笑)。
クルーズ情報
「船上でしか見れない風景」
くぼこまき:陸路では見ることができない風景というのが、クルーズ旅行だとたくさん見られるんですね。
例えばハワイのカウアイ島、断崖絶壁のナ・パリ・コーストという場所があるんですけど、こちらも世界の絶景ポイントとして人気があるんです。ジュラシックパークのロケ地としても有名なんですね。
手つかずの自然がそのまま残っているというのが魅力なんですけど、陸路で行くことができないので、道が整備されていないんですね。
交通手段は、空から行くか、海から行くか、どちらかしかないんですね。
クルーズ船の場合ですと、移動の時間を有効に使いながら、絶景をゆったりとした気分で眺めることができるんですね。
思い出深いのは、イタリアのベネツィア発着のコスタフォーチュナという船に乗船した時なんですけど、その船は一番高いところで60メートルくらいなんですね、普通のビルでいうと20階建てで。
ベネツィアの水路をゆったりと通っていくんですけど、上から見るベネツィアの風景が本当に美しいんですJね。水の都 ベネツィアと言われてますけど、水路の先まで見えますし、美しい建物群も素晴らしい光景なんですね。
出航の場面としては、世界一の風景と言われてるほどです。
あと、船上ならどこでも楽しめる景色として、夜空というのがあると思うんですけど。洋上ですと空が澄んでいるんですね、なので、上を見上げてみると星が信じられないくらい綺麗に見えます。普段見えてる星の、私の感覚でいうと100倍くらい星が見えるような気持ちになれます(笑)。