Vol.7 「飛騨古川祭り」 岐阜県・飛騨市
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今日のタカラモノは、岐阜県の飛騨市 の“お祭り”「飛騨古川祭り」です。
毎年、4月19日と20日の2日間は、飛騨古川の人々にとって一年で一番大切な日。
国の重要無形民俗文化財にも指定されている伝統神事、「飛騨古川祭り」は、
町内にある気多若宮神社の例祭で、400年以上もの歴史があります。
祭を盛り上げるのは、一番の見どころである「起し太鼓」と絢爛豪華な屋台。
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天下の奇祭といわれ、日本三大裸祭りのひとつがこの「起し太鼓」。
4月19日の夜、大勢の裸男たちが太鼓を叩きながら街を練り歩く祭事で、その光景は圧巻!
もともとは、氏子たちが、氏神様に神輿行列を迎える準備をさせるために太鼓を叩きながら、
町内を起こして回ったことが始まりで、「目覚まし太鼓」と呼ばれたこともあったんだとか。
「直径80センチの大太鼓を乗せたやぐらが町内を回ります。
さらしを巻いた数百人の裸男たちが勇ましく突っ込んでいきます。
本当に興奮する、はげしい、ケンカのようなお祭りになっています。」
教えてくれたのは、飛騨市役所に勤務しながら、毎年、祭りに参加している砂田貴弘さん。
大太鼓を叩く大役を務めることができるのは、毎年二人だけ。
一生に一度。地元に暮らす男たちにとって、それは最高の名誉なんだそうです。
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砂田さんは、現在24才。
このお祭りはどんな意味を持っているのでしょうか?
「この祭りはですね、祭りをとおして町内の方々と顔見知りになったり仲良くなったり、
っていうことももちろんですし、
やっと春が来たなっていう地元に住んでいる方にとっては、なくてはならないもの
なんです。」
春の訪れを告げ、そして、人と人をつなげる地域に根付いたお祭り。
400年前の息づかいはこれからも変わることなく、未来に受け継がれていくことでしょうね。
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