みらい図鑑

VOL.314「屋久島生まれのクラフトコーラ」

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世界遺産・屋久島で、昨年、誕生したクラフトコーラ。
その名も、「屋久島1000年コーラ」です。

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長い年月をかけて生まれる屋久島の「超軟水」に、
屋久島に自生するミネラル分豊富な「屋久島ウコン」、
そして、種子島産の「黒糖・粗糖」。

これらの原料に、様々なスパイスがブレンドされています。

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「屋久島1000年コーラ」を開発したのは、
生まれ育った屋久島で、飲食店を経営している日髙武士(ひだか・たけし)さん。

コロナ禍で、観光客が島に来ることができなくなったことで、
店にもお客さんがいなくなったといいます。

「さあ、どうしようか、という時に、
屋久島が好きな人も、屋久島に行きたい人も、
来れないのであれば、屋久島の魅力をひとつの瓶に詰め込んで、
屋久島をお届けしようと考えて作ったのが、この商品なんですね。」

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困難があったおかげで、見えてきた良い部分を大事にしようと思ったら、
もう動いていた、という日髙さん。

「屋久島1000年コーラ」の誕生からもうすぐ1年。
当時を振り返って、現在の心境をこう語ります。

「最初は、屋久島を発信したいという使命感のような、
少し格好つけたような想いでしたが、今はそんなことよりも、
屋久島を好きな人がこんなにいるんだ、
自分たちが作ったものをこんなふうに感動してくれる人もいるんだ、
ということで、感謝しかありません。

妻と二人でやっているんですが、
夫婦で、感謝の想いを噛み締めながらやっています。」

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商品名の“1000年”は、屋久島に刻まれる時間(とき)。

この“刻”を感じてもらい、
永く愛されるものになってほしいという願いが込められています。

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コロナ禍が落ち着いたら、また、屋久島に戻ってきて欲しい。
それまでの間、「屋久島1000年コーラ」で、島を感じてもらいたい。

日髙さんの想いは、1本の瓶の中に込められています。

VOL.313「雪国生まれのバナナ」

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南国のフルーツとして知られるバナナが、雪国で作られています。

新潟県柏崎市で生まれたバナナ。
名前は、「越後バナーナ」です。

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「越後バナーナ」は、「グロスミッチェル」という皮の薄い品種で、
もっちりとした食感が特徴。

ハウスの中で木を育て、
木に「実」がなったまま熟成させることで、濃厚な強い甘みが引き出されます。
そして、なんと、皮ごと食べられるんです。

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このバナナを生産しているのは、
産業廃棄物処理事業などを手掛ける「シモダ産業」が立ち上げた農園、
「シモダファーム」。

霜田真紀子(しもだ・まきこ)さんのお話です。

「ごみを燃やす焼却炉ってとても熱くなるので、
常に、炉の外側を冷やし続けているんですね。

冷やし終わった後の水は沸騰寸前の熱湯になって、
大気に蒸発し続けている状態だったんです。

その熱を利用してハウス栽培をできないかということで、
越後バナーナの栽培を始めました。」

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産業廃棄物処理で発生した排熱で温めた温水で、
ハウスを加温して作る循環型の農業。

「シモダ産業」ならではの知恵と努力で生まれた、
新潟県初の大規模バナナ栽培施設です。

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「真冬で外が大雪で、気温がマイナスでもバナナは成長してくれて、
やっぱりハウスということもあって、
一株どころか、バナナ1本1本に手間暇かけて育てているんです。
味もそうですが、見た目も綺麗にするために。
だから、たくさんは作れないんですけどね。」

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「シモダ産業」の挑戦は、単にバナナを栽培するだけではありません。

バナナの皮を再利用した「バナナペーパー」の開発にも着手。

さらには、小中学生を対象に、
バナナ栽培を通じて環境対策を伝える取り組みも行っています。

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循環をキーワードに栽培される「越後バナーナ」で、
柏崎市に新たな価値や魅力を生み出していきたいと話す霜田さん。

地域に根ざした企業の挑戦はこれからも続きます。
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みらい図鑑

VOL.314「屋久島生まれのクラフトコーラ」

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世界遺産・屋久島で、昨年、誕生したクラフトコーラ。
その名も、「屋久島1000年コーラ」です。

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長い年月をかけて生まれる屋久島の「超軟水」に、
屋久島に自生するミネラル分豊富な「屋久島ウコン」、
そして、種子島産の「黒糖・粗糖」。

これらの原料に、様々なスパイスがブレンドされています。

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「屋久島1000年コーラ」を開発したのは、
生まれ育った屋久島で、飲食店を経営している日髙武士(ひだか・たけし)さん。

コロナ禍で、観光客が島に来ることができなくなったことで、
店にもお客さんがいなくなったといいます。

「さあ、どうしようか、という時に、
屋久島が好きな人も、屋久島に行きたい人も、
来れないのであれば、屋久島の魅力をひとつの瓶に詰め込んで、
屋久島をお届けしようと考えて作ったのが、この商品なんですね。」

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困難があったおかげで、見えてきた良い部分を大事にしようと思ったら、
もう動いていた、という日髙さん。

「屋久島1000年コーラ」の誕生からもうすぐ1年。
当時を振り返って、現在の心境をこう語ります。

「最初は、屋久島を発信したいという使命感のような、
少し格好つけたような想いでしたが、今はそんなことよりも、
屋久島を好きな人がこんなにいるんだ、
自分たちが作ったものをこんなふうに感動してくれる人もいるんだ、
ということで、感謝しかありません。

妻と二人でやっているんですが、
夫婦で、感謝の想いを噛み締めながらやっています。」

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商品名の“1000年”は、屋久島に刻まれる時間(とき)。

この“刻”を感じてもらい、
永く愛されるものになってほしいという願いが込められています。

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コロナ禍が落ち着いたら、また、屋久島に戻ってきて欲しい。
それまでの間、「屋久島1000年コーラ」で、島を感じてもらいたい。

日髙さんの想いは、1本の瓶の中に込められています。

VOL.313「雪国生まれのバナナ」

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南国のフルーツとして知られるバナナが、雪国で作られています。

新潟県柏崎市で生まれたバナナ。
名前は、「越後バナーナ」です。

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「越後バナーナ」は、「グロスミッチェル」という皮の薄い品種で、
もっちりとした食感が特徴。

ハウスの中で木を育て、
木に「実」がなったまま熟成させることで、濃厚な強い甘みが引き出されます。
そして、なんと、皮ごと食べられるんです。

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このバナナを生産しているのは、
産業廃棄物処理事業などを手掛ける「シモダ産業」が立ち上げた農園、
「シモダファーム」。

霜田真紀子(しもだ・まきこ)さんのお話です。

「ごみを燃やす焼却炉ってとても熱くなるので、
常に、炉の外側を冷やし続けているんですね。

冷やし終わった後の水は沸騰寸前の熱湯になって、
大気に蒸発し続けている状態だったんです。

その熱を利用してハウス栽培をできないかということで、
越後バナーナの栽培を始めました。」

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産業廃棄物処理で発生した排熱で温めた温水で、
ハウスを加温して作る循環型の農業。

「シモダ産業」ならではの知恵と努力で生まれた、
新潟県初の大規模バナナ栽培施設です。

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「真冬で外が大雪で、気温がマイナスでもバナナは成長してくれて、
やっぱりハウスということもあって、
一株どころか、バナナ1本1本に手間暇かけて育てているんです。
味もそうですが、見た目も綺麗にするために。
だから、たくさんは作れないんですけどね。」

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「シモダ産業」の挑戦は、単にバナナを栽培するだけではありません。

バナナの皮を再利用した「バナナペーパー」の開発にも着手。

さらには、小中学生を対象に、
バナナ栽培を通じて環境対策を伝える取り組みも行っています。

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循環をキーワードに栽培される「越後バナーナ」で、
柏崎市に新たな価値や魅力を生み出していきたいと話す霜田さん。

地域に根ざした企業の挑戦はこれからも続きます。
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