あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で美しいライフスタイルを!

5000年以上の歴史を持ち、クレオパトラも愛した植物との暮らし。植物と向き合い、植物の声を聞くライフスタイルや、ボタニカル・フードのとっておきレシピ。植物の世界からあなたに届く「美しい贈り物」です。

―この番組は、2021年3月で終了しました。―

2016.12.16

Botanical Recipe9
バラの花の魅力をそのまま楽しめるとっておきのスイーツとは!?

  • BotanicalRecipe
「野菜」や「ハーブ」を使ったメニューや楽しみ方を“食のプロ”に教えていただく「ボタニカル・レシピ」。今回は、女性が愛してやまない「バラ」の魅力と、その花を楽しむスイーツをご紹介します。



バラが女性に愛され続けている理由
「花の女王」ともいわれるバラが太古の昔から愛され続けているのは、“女性を幸せに導く力”があると信じられているから。その気品ある香りには、ストレス解消や安眠作用に加え、幸福感をもたらす効果があるとされています。さらにアンチエイジング効果も報告され、まさに、女性に生き生きとした力を与えてくれる、計り知れない魅力を持つ自然の恵みといえますね。生花だけでなくアロマテラピーやハーブティなど、このバラの魅力を日々の生活に取り入れる方法はさまざま。積極的に取り入れて、あなたも幸福感に包まれてみませんか?


バラの花びらを散りばめたスイーツ「花咲くローズマカロン」
古代ローマでは、バラを食べると幸せになるという言い伝えがあったことから、様々な料理や飲みものにバラが使われていました。そして、そのバラをスイーツ作りに活かしたのが日比谷花壇の「花咲くローズマカロン」です。原料となっている「バラ」は食用に開発された品種「さ姫」です。実はこの「さ姫」は食用のみの栽培で、普段お花屋さんでは決して見ることの出来ない貴重なバラです。開発したのは島根県の「奥出雲薔薇園」。ここ奥出雲薔薇園では、「忘れられない薔薇を作る」を合い言葉に、品種や栽培技術を磨き、10年の月日をかけてこの「さ姫」を生み出しました。

強い香りと深紅の色、そして肉厚な花びらが特徴で、その花の大きさも通常のバラの2〜3倍にもなります。日比谷花壇では、この「さ姫」を最大限に楽しむためのスイーツ開発を行い、その香りを最も豊かに味わう最高の一品として「花咲くローズマカロン」が誕生しました。そして、その香りを届けるこだわりのひとつが「朝摘み」。奥出雲薔薇園では、“さ姫”が最も香り高くなる早朝のわずかな時間を狙い、ひとつひとつ手摘みで収穫、汚れのない気品ある香りをそのままスイーツ作りに活かしています。ひと口食べるごとに今咲いたばかりのような花の香りが、ふわっと口の中に広がり、まるでバラの花びらを “ 摘む”ように楽しめ、”五感”で花を感じるスイーツです。



マリーアントワネットの人生を彩ったバラ
18世紀を代表する歴史のヒロイン、フランス王妃「マリーアントワネット」にとってもバラは特別な存在でした。ヴェルサイユ宮殿内の中にバラ園をつくり、自らバラを育てたというのは有名な話ですが、そのほか当時めずらしかったバラの植物油だけでつくった香水を愛用したり、14歳でウィーンから輿入れする際に、沿道の人々にバラの花びらを振り撒いたりという話も残っているほど。ロマンティックなファッション、贅の極みを尽くしたアクセサリーに身を包み、きらびやかな生活を送っていたとされるマリーアントワネット。その華やかさをいっそう引き立たせていたのもバラの秘めた力なのかもしれません。

当時のマリーアントワネットが暮らした空間や時代を体感できる展覧会「ヴェルサイユ宮殿《監修》マリーアントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」も、現在開催されています。バラが与えてくれた自然の恵みを得てひときわ輝いた「マリーアントワネット」。足を運んでその人生に触れてみるのもよいかもしれません。

女性が愛してやまないバラ。その花言葉は「永遠の愛」や「美」など、心が刺激されるものばかりです。私たちの“憧れ”がたくさん詰まった、ロマンティックなイメージの象徴 “バラ”。さまざまな形で楽しむことで、きっと暮らしに豊かさと彩りが加わっていくのではないでしょうか。


TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。12月は歌手のJUJUさんを迎えてお届けしています。どうぞ、お聞き逃しなく。


「花咲くローズマカロン」
日比谷花壇が贈るフラワースイーツコレクション
http://www.hibiyakadan.com/hibiyakadan-sweets/


「ヴェルサイユ宮殿《監修》マリーアントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」
開催期間:2016年10月25日(火)〜2017年2月26日(日)
会場:森アーツセンターギャラリー(東京・六本木ヒルズ 森タワー52階)
http://www.ntv.co.jp/marie/

2016.11.18

Botanical Recipe8
「花のパワーで美しく」〜花茶と花酒の魅力とレシピ

  • BotanicalRecipe
「野菜」や「ハーブ」を使ったメニューや料理のコツを、人気シェフや料理家といった“食のプロ”に教えていただく「ボタニカル・レシピ」。

今回は“花を飲み物として楽しむ”花茶や花酒をご紹介します。この花薬膳とっておきのレシピを、国際中医師・国際中医薬膳師の大田ゆう子先生に教えていただきます。



花薬膳の力で美しく生きた宮廷貴婦人たち
中国において花は“愛でる”だけでなく、薬膳の大切な素材として日々の健康作りに用いられてきました。そんな花薬膳を最も積極的に取り入れたのが、かの西太后です。感情の乱れやほてりをおさえる「菊花」を常に手元に置き、菊鍋や菊茶を生活に取り入れていたそうです。また、楊貴妃も「金木犀」のお酒を愛飲していたというエピソードがあるように、宮廷貴婦人たちにとって花薬膳は、毎日の生活に欠かせないものでした。


花薬膳に欠かせない紅花とジャスミンとバラ
昔から女性の美と健康をサポートしてきた花薬膳。食材となる花々は限られていて、菊花や金木犀を含めて基本は10種類ほど。すべて飲食用に乾燥加工させた状態のものを使いますが、花の季節感を楽しむこともできますし、四季を通して自分の体調に合わせて取り入れることも可能です。

そして、これら薬膳に使われる花々のなかでも、特に女性の悩みに幅広く効果があり、便利なのが紅花、ジャスミン、バラの3つです。

(左: 紅花/中央: ジャスミン/右: バラ)

紅花は、女性の大敵“冷え”を追い出し、温める効果に優れているとされています。また、ジャスミンはその独特な香りにリラックス効果があり、バラはその香りにイライラを解消したり、落ち込んだ気分を遠ざけたりするパワーがあるそうです。


花を飲んで楽しむ! 自然の恵みいっぱいの花茶レシピ
この紅花とジャスミンに加えて、女性の魅力を引き出す自然の恵みをたっぷりと詰め込んだのが“食べる花茶”と言われる、大田ゆう子先生オリジナルの「八宝茶」です。材料は、バラ(マイカイカ)、ジャスミン、ナツメ、クコ、白キクラゲ、ジャスミン茶、リュウガン、氷砂糖。これらをすべて器に入れてお湯を注げば完成です。2〜3分置いてからスプーンで混ぜて飲み、残ったナツメ、クコ、白キクラゲを最後に食べましょう。


材料が多くて一見ハードルが高く見えますが、その中身は“究極”の女子のための飲みもの。リュウガンやナツメは血を補い、ジャスミンは胃腸の調子を整えます。白キクラゲやバラ(マイマイカ)は肌へ潤いをもたらし、クコにはアンチエイジング効果があるとされています。ほんのりとした甘さでデザート代わりにもなりますね。材料を揃えてしまえば、作り方は簡単なので、試してみてはいかがでしょう。


お酒で楽しむ花薬膳!美しい色の花酒レシピ
身体を温めて、血液のめぐりを良くするお酒。それと花を合わせた「花酒」は、花の力を身体全体に届きやすくすることができます。ジンやウォッカなど、お酒の風味と花の香り、そして美しい花の色を楽しめるのでパーティなど華やかな場面にも活躍してくれます。

白ワインにジャスミンとバラ(マイマイカ)を20分ほど漬けたのが「白ピンクのお酒」。ワインにうつったジャスミンとバラの香りを楽しむことができ、リラックス効果もあるとされています。



紅花とシナモンスティックと白ラムをミニデキャンタで合わせて1時間ほど漬けた「オレンジ色のお酒」は甘みのあるラムとシナモンのスパイシーさが絶妙。温める効果が絶大なので、気温が下がる季節に頼りになる1杯になりそうです。少量のお酒は食欲を促す効果もあるので、食前酒にもぴったりです。

見た目も華やかで、絶大な花のパワーで私たちを守ってくれる花茶。そしてそれにアルコールの楽しみも加わった花酒。 生活に溶け込みやすく、見た目の美しさを色や形で残しやすいので、花の魅力を存分に受け取ることができます。 自分好みの花薬膳を上手に取り入れて、おしゃれで健康的な毎日を送りましょう。


TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。11月は女優の野際陽子さんを迎えてお届けしています。どうぞ、お聞き逃しなく。


大田ゆう子(おおた・ゆうこ)
国際中医師・国際中医薬膳師。自家菜園で育てた野菜を取り入れて、身体の力を高める薬膳の料理教室「洗足薬膳お料理教室」を主宰。また、薬膳の素材としての花の効能を研究し、日々の食卓に取り入れることを提案。中国料理店「聘珍楼(へいちんろう)」薬膳顧問も務めている。

日本に現存する最古の中国料理の名店「聘珍樓」で2010年よりスタートした「季節の薬膳セミナー」。そのセミナーをもとに、身近な薬膳レシピを提案しているのが、『聘珍樓のいちばんやさしい薬膳』(大田ゆう子さん監修 PHP研究所)。

2016.10.21

Botanical Recipe7
「きれいな花は、人もきれいにする」〜花薬膳の魅力とレシピ

  • BotanicalRecipe
「野菜」や「ハーブ」を使ったメニューや料理のコツを、人気シェフや料理家といった“食のプロ”に教えていただく「ボタニカル・レシピ」。

今回から2回に渡ってお届けするテーマは、国際中医師・国際中医薬膳師の大田ゆう子先生に教えていただく「花薬膳」。中国に昔から伝わる“花の効用”を身体に取り入れる、美しい知恵を生かしたレシピです。



女性に幸せと美しさをもたらす! 花に宿る力
美しく凛とした姿に、魅惑の香り。眺めたり、愛でたり、贈られたり…。花はその多くのシチュエーションで、私たちの心に安らぎを与えてくれます。同時に女性の体調を整え、気持ちを支えてくれる特別な存在でもあります。

例えば花の香り。自然の花の香りは、心と身体をリラックスさせる効果があり、古くから体調管理や身近な養生に役立てられていたそう。特にバラの甘くてゴージャスな香りには、癒やしだけでなく、女性ならではの魅力を高める効果も。その他、花と暮らすことによってもたらされる幸福感や、花のエキスやアロマなど、花に宿るパワーは女性を幸せに導いてくれるものばかりです。


「花薬膳」は、この花の力をダイレクトに身体に取り入れる方法としておすすめしたい“花養生”のひとつ。中国の薬食同源にもとづく薬膳料理では、自然の産物である花を大切な素材として捉え、日々の健康や美容のために取り入れてきました。薬膳と聞くと、ちょっと難しいイメージを抱いてしまいがちですが、教えていただいた花薬膳のレシピは手軽で簡単。今回、まず最初のステップとしてご紹介するのは、スイーツや料理に幅広く活用できる花の甘味料「ハニー桂花(ケイカ)」です。


金木犀(キンモクセイ)でつくる甘味料「ハニー桂花(ケイカ)」
秋が深まってきたこの時期。見て楽しむだけでなく、香り豊かな花としても楽しめるのが「金木犀(キンモクセイ)」。この花の薬膳での呼び名は「桂花」。身体を温める作用が特徴の桂花は、少しずつ寒さを感じる今の季節に進んで取り入れたい花食材のひとつ。花薬膳に使うのは、乾燥させた状態のもので、中国茶の専門店などで手に入れることができます。

この「桂花」を用いた、花の甘味料が「ハニー桂花」。作り方は、保存容器に蜂蜜(100cc)を入れ、そこに乾燥させた桂花(大さじ1)を入れて1時間置くだけ。拍子抜けしてしまうぐらい簡単ですが、これで1週間ほど保存しておくことができます。


使い方は多種多様。紅茶に入れたり、ヨーグルトに足したり、ジャムとしてパンに塗るのもおすすめ。またオリーブオイルとも相性が良く、ドレッシングに合わせてサラダと一緒にいただくことも。蜂蜜の甘さに桂花のほろ苦さと上品な香りがプラスされ、大人の味わいを楽しむことができるでしょう。蜂蜜には、殺菌作用やのどを潤す作用があるので、桂花がもつ身体を温める作用と合わせれば、風邪をひきやすいこの時期にぴったりです。


心と身体を整える! ハニー桂花のデザートレシピ
ハニー桂花の魅力に触れたところで、これをベースにしたデザートレシピを3つ紹介します。

「ハニー桂花と杏仁豆腐」は、ハニー桂花をシロップ替わりに杏仁豆腐と合わせ、香りや花の姿を楽しむデザート。水で溶いてゆるめたハニー桂花と、杏仁豆腐を層になるように交互に盛りつけてできあがり。お好みのフルーツでデコレーションすると、より一層華やかに。のどの乾燥による咳、便秘などに効果的と言われています。

消化を助けてお腹を守る「りんごと白玉のハニー桂花煮」は、食後のデザートにぴったり。作り方は、ボウルに白玉粉を入れ、水を少しずつ加えて耳たぶくらいの柔らかさに練り、直径1?ほどの団子に丸めます。鍋にお湯を沸かし、つくった団子を入れ、浮いてきたらすくい上げて、水を張ったボウルに取ります。りんごは皮をむいてタテ4つに切り、芯を除いて1センチの厚さにカット。鍋にりんごと白玉、ハニー桂花、水、薄いピンク色をつけるためにむいた皮も入れて8分煮て、皮を取りだし汁ごと器に盛りつけます。そして、食卓に出す直前にハニー桂花を少しかけると出来上がり。白玉に桂花がアクセントになって見た目にも楽しめます。

3つ目のレシピは「ハニー桂花と抹茶」。まず、粉末抹茶にお湯を少しずつ加えて溶かしておきます。そして、耐熱グラスにハニー桂花を入れ、温かい抹茶を注いで完成。こちらも食卓に出してから抹茶を加えると、その場で桂花がグラスの中から浮かび上がり、お花が揺らいでいるのを楽しむことができます。すっきりした苦みと花の香りでリフレッシュすることができ、飲み終えた後は口臭予防にもなるそうです。

おいしく簡単につくれて、身体も喜ぶ「ハニー桂花」とそれを使ったデザートたち。どれも簡単につくれるものばかりなので、ぜひ自分の体調に合わせて取り入れてみてはいかがでしょうか。花の力を上手に借りて、生き生きとした美しい暮らしを手に入れましょう。


TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。10月は女優のとよた真帆さんを迎えてお届けしています。どうぞ、お聞き逃しなく。


大田ゆう子(おおた・ゆうこ)
国際中医師・国際中医薬膳師。自家菜園で育てた野菜を取り入れて、身体の力を高める薬膳の料理教室「洗足薬膳お料理教室」を主宰。また、薬膳の素材としての花の効能を研究し、日々の食卓に取り入れることを提案。中国料理店「聘珍楼(へいちんろう)」薬膳顧問も務めている。

日本に現存する最古の中国料理の名店「聘珍樓」で2010年よりスタートした「季節の薬膳セミナー」。そのセミナーをもとに、身近な薬膳レシピを提案しているのが、『聘珍樓のいちばんやさしい薬膳』(大田ゆう子さん監修 PHP研究所)。

10月22日(土)には東京溜池山王聘珍楼でお昼12時から、大田ゆう子さんがセミナー講師を務める「聘珍楼 秋の薬膳セミナー」も行われます。詳しくは溜池山王聘珍楼(03-3593-7322)まで。

2016.09.16

Botanical Recipe6
味も見た目もセンスアップ! フルーツを使った「カスタムサラダ」の作り方

  • BotanicalRecipe
「野菜」や「ハーブ」を使ったメニューや料理のコツを、人気シェフや料理家といった“食のプロ”に教えていただく「ボタニカル・レシピ」。

フードコーディネーター・柳瀬久美子さん提案の「カスタムサラダ」。3回目となる今回のテーマは、“フルーツを取り入れたカスタムサラダ”。季節のフルーツと野菜を組み合わせた甘酸っぱくて美しいフルーツサラダは、実りの秋を迎えるのにぴったりです。

(メロンときゅうりとミントのサラダ)


「甘くてしょっぱい」フルーツサラダの魅力
自分好みの野菜を自由に組み合わせてつくる最新のサラダスタイル「カスタムサラダ」。組み合わせ例のひとつとして、ぜひおすすめしたいのがフルーツと野菜を組み合わせたサラダです。その魅力は「甘くてしょっぱい」という独特の味。 “生ハムとメロン”や“洋梨とブルーチーズ”など、イタリアンによく見られる「しょっぱいものと甘いものの組み合わせ」は、一風変わった、でも病みつきになるおいしさを持っています。これがサラダをより楽しくおいしく食べるのに一役買ってくれるというわけです。

甘酸っぱいフルーツと、サラダのドレッシングに使うこしょうや塩の風味は思った以上に好相性。全体的にさっぱりと仕上がる味わいや、フルーツの美しい色合いで、味も見た目も食卓をより魅力的に飾ってくれます。


フルーツと野菜は「色」で組み合わせるのが基本ルール
ちょっと難しそうに思える野菜とフルーツの組み合わせ方ですが、ポイントは「同じ色合いのものは、味の相性もいい」ということ。例えば、色合いが同じグリーン系のメロンときゅうりとミントや、レッド系のイチゴとトマトなど。さらにグレープフルーツとカブやパインとキャベツのように、色合いが微妙に重なっていれば味の相性も良いことが多いそうです。加えて、ウリ科の“メロンときゅうり”のように同じ「科」で野菜と果物を組み合わせてみるのも味が整う秘訣です。

おいしいフルーツサラダのコツとして、もうひとつプラスで覚えておきたいのが「桃とこしょう」の組み合わせ。桃のほんのりとした甘さに、ブラックペッパーのピリッとした良い香りがふんわり広がり、相性抜群です。


ドライフルーツはカスタムサラダのトッピングに!
トッピングとしてカスタムサラダに重宝されるのがドライフルーツです。抗酸化物質や食物繊維を多く含んでいるため、美容と健康に良いのはもちろん、その食感と甘さも魅力。サラダをずっと食べ続けていると、違った食感のものが欲しくなったり、ほんのりとした甘さが欲しくなったりします。そんなときに飽きずにサラダを楽しむのに、ドライフルーツはちょうど良いアクセントになってくれるのです。

柳瀬さんは日頃からレーズンやドライいちじく、セミドライのクランベリーなど数種類のドライフルーツを常備。噛むほどに濃厚な甘みが増すレーズンはコールスローサラダの定番トッピングで、りんごやさつまいものサラダにもよく合います。プチプチした食感が癖になるドライいちじくは、生ハムやチーズと相性が良く、酸味が利いたドレッシングを合わせるとより深い味わいに。クランベリーは、酸味の強さでサラダ全体の味が引き締まるのと、キレイな赤色で、サラダの見た目がより華やかになります。手軽にサラダに加えられるドライフルーツは、日持ちする食材なので自宅にストックしておくと、とても便利です。


レモンが効いたさわやかな風味! 「メロンときゅうりとミントのサラダ」
季節は夏から秋に、この季節にぴったりの「メロンときゅうりとミント」を組み合わせたフルーツサラダの作り方を紹介しましょう。メロンときゅうりは身体をクールダウンする効果があるため、夏の疲れが残るこの時期にもぴったりのサラダです。

まず、メロンときゅうりはひと口大に切り、ボウルに入れてミントリーフを散らします。そこにレモン果汁のドレッシングをかけて出来上がり。レモン果汁のドレッシングは、ボウルにレモン果汁の絞り汁と、塩とホワイトペッパーを適量入れて塩が溶けるまで混ぜ合わせます。そこに、オリーブオイル・グレープシードオイル、レモンの皮のすりおろしを加えて完成。ここで使うホワイトペッパーは、ペッパーミルを使って挽きたてのものを使うと、香りが立ってよりおいしくいただくことができます。またメロンときゅうりは気持ち大きめに切ったほうが食感が楽しめます。このサラダはミントとレモンの味がしっかりと利いているので、すっきりとした飲み口のシャンパンやスパークリングワインなど、食前酒にもよく合いそうですね。


カスタムサラダで始めるヘルスコンシャスな暮らし
何と何を組み合わせようか考えたり、意外な組み合わせにチャレンジしたり、「カスタムサラダ」の魅力は知れば知るほど広がります。もしセレクトする野菜やトッピングに迷ったら「今日は何が食べたい?」と自問自答してみることもおすすめです。自分が食べたいと思うものは、今の自分の身体が欲しているもの。難しく考えずにメニューに取り入れていくこともカスタムサラダを楽しむコツといえるでしょう。

「カスタムサラダ」は例えるなら、自分だけのオリジナルパワーフード。 相性の良い食材などを知識としてストックして、レパートリーを増やすことも大切ですが 自分のペースで上手に食生活に取り入れて、楽しくヘルシーな毎日を送りましょう。


TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。9月は女優の草笛光子さんを迎えてお届けしています。どうぞ、お聞き逃しなく。


柳瀬久美子(やなせ・くみこ)
レストランや洋菓子店などでの修行を経て、渡仏。エコール・リッツ・エスコフィエでディプロマを取得。帰国後、独立し、書籍や雑誌、広告などで幅広く活躍中。本格的な味わいで美しい料理に定評がある。自宅では料理教室とお菓子教室を主宰。

2015年6月に発売された『カスタムサラダ』(朝日新聞出版)は、自分で好きなトッピングや組み合わせを選んでつくるカスタムサラダのレシピ本。おいしくつくるサラダのルールにはじまり、葉物野菜ベース、穀物ベース……とベースの野菜別で紹介するサラダレシピや、フルーツを使った色鮮やかなフルーツサラダのレシピを収録。今話題のカスタムサラダを家庭でも楽しむことができる1冊となっている。
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