あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で美しいライフスタイルを!

5000年以上の歴史を持ち、クレオパトラも愛した植物との暮らし。植物と向き合い、植物の声を聞くライフスタイルや、ボタニカル・フードのとっておきレシピ。植物の世界からあなたに届く「美しい贈り物」です。

―この番組は、2021年3月で終了しました。―

2017.02.03

Herbal Life11
ひと足早く春準備! ベランダでできるミニガーデニング

  • HerbalLife
寒さがいっそう厳しくなる2月です。春が待ち遠しいこの時期にこそ「ベランダガーデニング」を始めませんか?ベランダやバルコニーを植物で彩り、ひと工夫加えることで、輝く春を迎えましょう。


2月のハーバルライフは、庭がなくてもベランダで楽しくできる「ベランダガーデニング」のコツをご紹介します。何から始めればいいのか?どんな植物が手軽に楽しめるのか? 人気グリーンショップ「プロトリーフ ガーデンアイランド」さんにアドバイスいただきました。


ベランダでできるガーデニングのコツは?
ベランダガーデニングをはじめるにあたってまず必要なのは、ベランダ環境のチェックです。広さはもちろん、手すりの高さや日照条件、風当たりなどを確認。植木鉢や小物が下に落ちたり風に飛ばされたりしないように配慮しながら、どんなものを置けるか、どんな並べ方ができるかをイメージします。ポイントは立体的に植物をディスプレイすること。椅子や棚を利用して鉢を並べましょう。

また、床がコンクリートの場合は、ウッドパネルや連結式のタイルなど床材を敷くことで植物を強い照り返しから守ることもでき、ベランダの雰囲気を一気にグレードアップすることができます。たとえ西向き、北向きなどであまり日が当たらなくても、日陰向きの植物を選んだり、台を使って鉢を陽が当たる高さにまで上げたりと、ひと工夫するだけでじゅうぶんベランダを緑の空間に飾ることは可能です。 そして、植物の間にはアンティークの木の看板を置いたり、古いバケツを好きな色にペイントして水やり用の水槽にして飾ったり、まさにDIY感覚でディスプレイを楽しみましょう。


ベランダガーデニングをより楽しくするハーブ
DIY感覚でディスプレイする楽しみを満喫できる「ベランダガーデニング」。もう一つの楽しみは「収穫」です。料理やティータイムに楽しめるミントやタイム、ローズマリーなどのハーブ類は野菜より育てやすく、あまり手間をかけなくてもたくさん収穫できます。目の前で収穫できるので、何よりフレッシュな香りや風味を味わえるのが魅力。たくさん収穫ができたら、自家製ハーブオイルやソルトを作ってみるのもおすすめです。

この時期、「プロトリーフ ガーデンアイランド」では寒さに強いハーブ類として、ローズマリーやタイム、ミントなどの苗を販売しています。育てかたで注意が必要なのは水やりの時間です。気温が下がる夜や早朝に水やりすると寒さで根を凍らせてしまったり、痛めてしまう可能性があります。お昼前後の日差しがある時間帯などを狙って水やりタイムを作りましょう。また、ローズマリーやタイムは、乾燥を好むため水のやりすぎにも注意しましょう。まずは、料理に使いたいもの、ハーブティーとして楽しみたいものなど、自分が収穫して味わいたいハーブを選んで、苗から育ててみてはいかがでしょう。

ミント/ローズマリー


春に向けてベランダを華やかにするおすすめ植物たち
冬のベランダガーデニングは、春に向けてのいわば準備期間。とはいえ、始めたからには早く花が咲いている姿を目で見て味わいたいもの。まず、冬でも咲く花の苗を植えることからベランダガーデニングを始めてはいかがでしょう。パンジーやビオラは冬の寒さや乾燥に強く、ベランダでも育てやすい花の代表格です。春まで次々と花が咲いてくれるので、長い期間ベランダが華やかになり、さまざまな品種やカラーがあるのも魅力的です。クリスマスローズも雪や寒さに強い冬咲きの花。品種改良も進み、バリエーション豊かに春を待つベランダを彩ってくれます。

ビオラ/クリスマスローズ

さらに、こうした花たちをプランターや鉢に寄せ植えした際、その一画に球根を植えてみてはいかがでしょうか。おすすめは春に鮮やかに花咲くチューリップやクロッカス。球根は秋のうちに植えておくのがベストですが、この時期はすでに根が伸びて芽が出た状態の「芽だし球根」が豊富に揃っています。寄せ植えの花の中に球根を植えておくことで、ひとつの鉢の中で、時間の経過とともに様々な花の開花を続けて楽しむことができます。

芽だし球根

また、こうした草花だけでなく「庭木」を植えるのもベランダガーデニングをより本格的なものにするポイント。おすすめは「オリーブ」。さまざまな大きさの鉢が販売されていますので、ベランダの大きさや実の種類を選んで、ひと鉢置いてみてはいかがでしょう。常緑で冬の間も緑の葉を楽しめ、実もつけてくれるので、収穫した自家製のオリーブでパスタやピザを楽しむという贅沢を味わうこともできます。

オリーブ

好きな花やハーブを育てて味わう。植物と一緒にちょっと置いてみたいものを考えたり、作ったり。ベランダガーデニングを始めると、春の訪れがいっそう待ち遠しく、愛おしいものになりますね。


TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。2月はスタイリストの高橋靖子さんを迎えてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。


プロトリーフ
ガーデンアイランド 玉川店

東京都世田谷区瀬田2-32-14 ガーデンアイランド2F
OPEN 10:00〜20:00
TEL 03-5716-8787

2017.01.06

Herbal Life10
2017年、あなたに幸せをもたらす“ラッキーフラワー”とは!?

  • HerbalLife
2017年の始まりの月、1月のハーバルライフは、幸せを引き寄せる“ラッキーフラワー”がテーマです。花がもたらす力や、今年運気を上げる花、その飾り方をフラワーセラピストの内田順子さんに教えていただきます。


「今年1年も幸せに過ごせますように」。そんな願いを込めた植物たちを自宅に迎え、植物の力を感じ、輝きある1年を過ごしましょう。


“幸せ”を引き寄せる花の力
心理学や花の知識、風水など“花”に関係するさまざまな視点から、人の心を癒やし、幸せに導くために行われるのがフラワーセラピー。それによると、花は“ネガティブなエネルギーを一切持たない”とされています。花が持つ色や形には、それぞれ意味や効果があり、癒やしや活力といったプラスになるエネルギーに満ちています。そのエネルギーが、不安や孤独といった人のネガティブな感情に働きかけて、良い方向へと導いてくれるのだそうです。例えば、お花屋さんでその時の気分で花を選んだとしても、その花は“自分の心が欲しているもの”を秘かに表しています。生花は、特に色のエネルギーが強力で、真っ赤なバラを選んだなら、心が“赤の持つ行動力”を欲しているというわけです。もし、青いヒヤシンスを選んだとしたら、それは“青が表す気持ちの落ち着き”を取り戻したいと思っている心の声なのです。

赤いバラ/青いヒヤシンス


1年の始まりにおすすめのラッキーフラワーとは?
その時の気分やインスピレーションで選んだ花を飾る。それだけで、気持ちや心をより良い方向に導いてくれるのが花の力。この1年の始まりに、是非取り入れたいラッキーフラワーが “白い花”です。白は、浄化や潔白という意味が込められ、結婚式や入学式など“始まりの色”として、私たちの生活に溶け込んでいる色です。また、白い花には、健康運がアップするという意味も。健康は幸せを呼び込むにあたり、すべての基本となる大事なものです。ぜひ、年始めに今年1年の健康を願って白い花を飾ってみてはいかがでしょうか。たとえば、1月にちょうどシーズンを迎える「ストック」なら、日持ちして、値段も手頃で、見た目も華やかなので、新年を迎えたお部屋をセンス良く演出してくれるでしょう。

ストック

もうひとつ、出会いや恋愛運をアップさせるとされているのが“ピンクの花”。薄いピンクより、濃いピンクの方がそのパワーが強力とされ、「ショッキングピンクのバラ」などがおすすめです。濃いピンクには活力を表す “赤”も混じっているため、恋愛などにも積極的に向き合うエネルギーをサポートしてくれます。また、ピンクには美意識をアップさせる効果もあり、これも“赤”が混じれば混じるほど、気持ちをより強く刺激してくれるそうです。バラは見た目も美しく、たった1輪あるだけでも、その空間が一気に華やぎます。一年の美しい毎日を願い、お部屋に飾ってはいかがでしょう。


植物の力をお守りに! ラッキーフラワーの上手な飾り方
さて、ご紹介したラッキーフラワーの力をより引き出すには、その飾り方にもコツがあります。風水の教えでは、白い花は、玄関に飾るとより健康運がアップします。また、濃いピンクのバラなら、南の方角に置くことで恋愛運がよりアップ。さらにはクリエイティブな力にも働きかけるので、想像力やひらめきのパワーも強めてくれるそうです。


内田さんおすすめの飾り方は、シンプルな「1輪挿し」。花瓶がなくても、コーヒーカップやガラスの器に飾っても見栄え良く仕上がるので、気軽に挑戦することができます。花は1輪でも充分にパワーを発揮します。華やかなアレンジメントに挑戦する前に、まず「自分のために1輪でもいいから、花を買う習慣をつくる」ところから始めましょう。たとえば、月に1回花屋さんに足を運び、「今月は出会いの運を上げたいからピンクのバラを」、「今月はちょっと疲れ気味、仕事への活力をアップさせるために真っ赤なサザンカを」というふうに、ちょっとした“お守り代わり”に生活に取り入れてみるのも素敵です。

心に正直に、インスピレーションで花を選び、それにどんな意味があるのかを調べながら、花を知り自分の心を知るというのも、植物との新しい関わり方かもしれません。今年は、ぜひ自分のために花を選んで飾ってみてはいかがでしょう。


TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。1月はファッションデザイナーの島田順子さんを迎えてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。


内田順子(うちだじゅんこ)
フラワーセラピスト・フラワーデザイナー
ブルーベル代表・JMFA代表。母が華道師範のため、幼少時より花に接し、一般企業数社に勤務中に、欧米で認知され、医療分野でも活用されている「フラワーセラピー」を知り、「心理学と花」を融合したセラピー方法に出会う。
平成8年に「フラワーサロンブルーベル」を表参道に開業。著書に『お花を飾る習慣が子どもを育てる』(中経出版)、『恋がかなうハッピー花セラピー』(メディアファクトリー)、『色えんぴつセラピー』(日本能率協会マネジメント)など。

2016.12.02

Herbal Life9
手作りリースで楽しむ“ボタニカルクリスマス”

  • HerbalLife
年末の忙しさとともに華やかな月が始まりましたが、12月のメインイベントといえば、何といってもクリスマス。街中もモミの木、ヒイラギなど、クリスマスらしい植物でにぎわい、リースを目にすることも多くなります。


12月のハーバルライフは、インテリアを素敵に演出してくれる「リース」がテーマ。フラワースタイリストの平井かずみさんに、リースに込められたストーリー、「手作りリース」の作り方や楽しみ方を教えていただきます。


「リース」に込められたストーリー
リースの歴史は古く、由来には諸説ありますが、主に2つです。ひとつは、途切れることのない輪を“永遠の象徴”として、平和を願って作られたというもの。もうひとつは、夏の終わりから秋の収穫物でリースを作り、今年の収穫に感謝し、来年の豊作を願うというものです。

使われる植物にもそれぞれ意味があり、定番のモミの木や月桂樹といった常緑樹は1年中枯れることなく緑の葉をつけていることから“永遠の命”、ヒイラギの葉はトゲがあることから“魔除け”、その赤い実は“愛”という意味がそれぞれ込められています。また、マツボックリやリンゴの実もリースに使われることが多いですが、これは収穫、神への捧げものを意味しています。リースの素材となる植物ひとつひとつに込められたストーリーに目を向けると、リースがもっと温かく特別なものに感じられるのではないでしょうか。


手作りリースで感じる植物の力
植物をより身近に感じられる、リース。手作りするとなると、難しいと感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、基本は土台に花材を挿し込むだけ。特別な道具は必要ないので、材料さえ揃えればお家で気軽に作ることができます。フラワースタイリスト、平井かずみさんのおすすめは、数種類の樹木の枝を合わせて作るシンプルなリース。用意するものは、サンキライの細いツルを束ねたタイプのリース土台と、数種類の木の枝。今回はヒムロスギとコニファー・ブルーバード(針葉樹)、コニファー・ブルーアイス(針葉樹)、ミモザ、シンジュバ・アカシアなどで作ります。土台はホームセンターで、緑の枝はこの時期ですとお花屋さんでも売っていますし、ガーデニング用品の専門店でも手に入れることができます。


まず、リース土台の直径に応じて、挿す枝を切り分けます。リースの土台の直径が20cmなら、挿す枝は10cmというように、土台の直径の半分が目安。枝の下端2〜3cmの葉を取り除き、1本1本土台の輪に沿うように内側から外側に向けて挿していきますが、45度ほどの角度を付けるのがコツです。


1周したら完成。数種類の木の枝を使うことによって緑のグラデーションが出るとともに、豊かな葉の香りも楽しむことができます。そして、その緑の中に実の素材をプラスしてアレンジしてみましょう。例えば、ユーカリ、バーゼリア、リューカデンドロン、ヒオウギ。これらを添えると森の中をイメージした、より本格的なリースができあがります。


できれば、1日たっぷりと時間をとって植物たちと触れ合いながら、作る時間を楽しみましょう。この1年を振り返ったり、お世話になった人に感謝したりと、ゆっくり“自分自身と向き合う時間”にするのもおすすめです。


温かみのあるクリスマスを演出する飾り方
思いを込めて作ったリースにクリスマスらしい演出を加えてみましょう。玄関のドアに掛けて飾るのが一般的とされていますが、家の中に飾るのもおすすめです。例えば「壁に飾る」ときは、クリスマスツリーの飾り付けに使うようなガラスのオーナメントも一緒に掛けたり、クリスマスカードをそばに貼ると、ちょっとしたクリスマスコーナーが家の中にできあがります。また違うサイズのものを数種類作り、テーブルの中央に下から大きい順に重ねて置く「立体リース」も、食事を楽しくしてくれます。中央にろうそくの形をしたライトを立てると、クリスマスらしさが出て食卓をより温かく演出してくれますね。

『季節を愉しむリースづくり』より/撮影:宮濱祐実子


家の中にリースがひとつあるだけで、植物を感じられる温かみのある空間が広がります。植物に込められた特別な意味や思い。これらをくるりと愛らしくまるめたリースは、作っても飾ってもきっとあなたに、特別な時間と空間を届けてくれます。クリスマス時期ならではの演出を加えて、ぜひ楽しんでみてください。


TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。12月3日のゲストは野際陽子さんです。どうぞ、お聞き逃しなく。


平井かずみ(ひらい・かずみ)
フラワースタイリスト
ikanika 主宰。挿花家・谷匡子に師事。自由が丘の「caféイカニカ」を拠点に、「花の会」や「リース教室」を全国各地で開催。暮らしの中に季節の花をしつらえる“日常花”を提案している。雑誌や広告でのスタイリングを担当するなど、幅広く活躍中。著書に『季節を愉しむリースづくり』『フラワー スタイリング ブック』(ともに河出書房新社)など。

2016.11.04

Herbal Life8
収穫の秋に楽しみたい、ベジタブルアートの魅力とは?

  • HerbalLife
秋は実りの季節。普段は食卓の上に並ぶそんな自然の恵みを、さらに魅力的に楽しむことができるのが「野菜を飾る」という新しいインテリアスタイルです。


11月のハーバルライフは、様々な色、形の野菜を組み合わせて飾る“ベジタブルアート”をご紹介します。ベジタブルフラワーアーティストの李美栄(り・みえい)さんに、野菜を飾るアートの魅力や作り方について教えていただきます。


食がより味わい深くなる“野菜を見て楽しむ時間”
野菜を調理しておいしくいただく前に、目で楽しむ。この新しい野菜との触れ合い方がベジタブルアートです。1種類の野菜を使ったシンプルなものから、何十種類もの野菜を使った大掛かりなものまで、ベジタブルアートの表現の幅は無限大。食べ頃で色も形ももっとも美しい姿をしている野菜を、花のように愛でながら過ごす数日間。実はこの体験が私たちの食の時間を、より味わい深いものにしてくれるのです。


大きく育ったピーマンの鮮やかな赤やオレンジ、オクラの個性的なシルエットなど、これまで意識しなかった野菜の姿、形をベジタブルアートによりしっかり見ることで、その生命力や力強さを“目”で捉えることができます。それは、たっぷりと含まれた野菜の栄養を、まるで見ているだけで摂取できてしまうような感覚。花や観葉植物とは、またひと味違った力強い野菜の生命力を感じることができるのが、このベジタブルアート独自の魅力ともいえます。


ベジタブルアート、感性を刺激する色の魅力
野菜を組み合わせて飾る“ベジタブルアート”。その楽しさは「見る」だけではなく、もう一つ「作る」作業にもあります。同じ種類の野菜であっても、大きさや色の濃さなど、ひとつひとつ個性が違う野菜たち。それらを彩りやバランスを考えながら組み合わせることで、野菜を料理する時以上に丁寧に観察し、ひとつひとつとゆっくり向き合うことになります。新鮮なものほどしっかりとした野菜の手触りや、色、香りなど、まさにフレッシュな自然の恵みを五感で楽しめるところもポイントです。

また、“食卓やお家の中をちょっと華やかにしてみたい”そう思ったときに、すぐにお家で実践できるのも、ベジタブルアートの良いところです。冷蔵庫の野菜と、食器棚にあるグラスやお皿で、すぐにチャレンジすることができます。センス良く仕上げるために、まず最初におさえておきたいのは“色”。今日は“緑色の野菜でまとめる”という風に一色で揃えるのもいいですし、“赤色の野菜でまとめた中にアクセントで黄色の野菜を少し入れる”というバリエーションもおすすめ。例えば、透明のお皿に芽キャベツや同じような大きさの緑の柑橘類を置いて、その中に黄色いプチトマトをポイントで入れてみるといった簡単なものでも、立派なベジタブルアートの完成です。それを、ダイニングテーブルや台所のカウンターなど「食」と関連する場所にさりげなく置いてみるだけで、ガラリと雰囲気が変わります。


また旬の野菜を入れたり、クリスマスなら“赤”と“緑”をテーマカラーにしたり、母の日なら野菜の中にカーネーションを1本アクセントに足したり、時期や季節感を意識した工夫を凝らすのもセンスアップのコツ。材料が身近なものですから、まさにアイディア次第で自由に表現できるのもベジタブルアートならではの楽しさです。


旬の野菜でつくる本格アート
では、ベジタブルアートの作り方の基本をおさえたところで、もう少し本格的なベジタブルアートにも挑戦してみましょう。一見、特別な道具が必要そうに見えますが、実はキッチンに身近にある“竹串”や“楊枝”などを使って簡単に作ることができます。

まずグラスの底にプチトマトを敷き詰めます。そして、上に葉野菜をのせます。たとえば、秋が旬のカブは竹串を2cmほどさした状態で、その周りにセット。またスナップエンドウもカブと同様に竹串にさした状態で、カブの間に1本ずつセットしていきます。1番上にいちごをのせて、最後にリボンで飾りをつければでき上がり。カブやプチトマトといった丸みをおびた野菜を入れると“かわいらしさ”が出るのがポイントです。グラスは背の低いものを使い、ダイニングテーブルの真ん中にさりげなく置くと、素敵な食卓を演出してくれます。この“竹串で野菜をさす”という方法をひとつ覚えておけば、作れるアートの幅も一気に広がります。


例えば、お家に誰かを招いたときに、その日振る舞う料理の材料をベジタブルアートにしてテーブルに飾っておくという演出や、その人の健康を願ってスムージーの材料をベジタブルアートにしてプレゼントを贈るなど、相手への思いやりが伝わるちょっとしたサプライズを届けることもできます。また、ベジタブルアートは野菜と親しんだ分だけ「最後までキレイに食べよう」という食物への愛情も芽生えるもの。見たり作ったりして楽しむ普通のアートの枠を越えて、食との関わりを見直し、自然の恵みへの理解をより深めてくれるものといっても良いかもしれません。


TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。11月は女優の野際陽子さんを迎えてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。


李美栄(り・みえい)
日本野菜ソムリエ協会認定
ベジフルフラワーアーティストプロフェッサー第1期生、ベジフルフラワー養成講座専任講師第1号、野菜ソムリエ、ベジフルビューティーセルフアドバイザー
フラワーアレンジメント師範
カルチャースクールや各地で講座を開催。韓国大使館でのオブジェ制作、多数のイベント、パーティで活動中。認定料理教室「恵みの食卓」を主宰し、「大切な人に健康と真心を贈る」をモットーに料理とベジフルフラワーの両面から野菜と果物の魅力を提唱している。
Prev [P.15/17] Next

Recent Entries

Archive

  • NOEVIR 「植物の力」のスキンケアはこちら
  • NOEVIR Color of Life EVERY SAT / 09:00~09:30
  • TOKYO FM

TOP