坂下酒造
[八丈島八丈町]

麦と芋のブレンド焼酎・黒潮
樽の香りがする焼酎・ジョナリー
八丈島では、温泉、ダイビング、釣り、絶景やグルメなど楽しむ場所はたくさんあります。
そんな八丈島の三根に位置するのが、本格焼酎・黒潮とJONNALIE(ジョナリー)を製造する坂下酒造です。
社長の沖山範夫さんが取材に答えてくれました。
「八丈島はいいところですよ。風土もいいし、人情味があります。海も山も、特別じゃない風景に癒やされますね。
この坂下酒造は、大正14年に創立。ただ、先代の杜氏さんが亡くなられて、ここ5年ほどは製造がストップしていたんです。
私は、以前別の酒造会社で働いていましたが、声がかかり、2021年1月からここの焼酎を作ることになりました」

歴史ある焼酎が消えてしまう危機を救ったのが沖山さんだったのです。黒潮、ジョナリーはどんな焼酎なのでしょう?
「黒潮は麦麹に麦を加えて作ったものに、10%だけ芋焼酎をブレンドしています。いつ飲んでも飽きない焼酎ですね。
常圧蒸留をしているので最低でも9カ月から1年は寝かせてから出荷しています」

たしかに味わってみると麦の香ばしさを感じますが、意外に度数が強い感じはしません。あっさりとした風味といえます。
一方、ジョナリーはウィスキーのような味わいです。樽の香りもします。
「ジョナリーは樫樽やシェリー樽も使い貯蔵しているので、樽香がありコクが強いんです。ウィスキーのようにソーダ割りにして飲むファンも多いですね。黒潮は水割り、お湯割りもいいですが、オススメはロック、ストレートで味わってみてください。ちなみにジョナリーは先代の杜氏の奥さんのお名前と聞いています」料理とのペアリングも教えてもらえました。
「黒潮は淡白なのでやはり和食ですね。八丈島でとれた地の魚なんて最高です。くさやも八丈のは、匂いが抑えめなのでいいですね。ジョナリーは洋食もいけます。チーズやナッツ、脂を使った料理でも負けません」
ぜひとも生産者がオススメするつまみと合わせてみてください。
また沖山さんのオススメの観光スポットは?
「僕はランニングが趣味なんです。島の西側にある南原千畳敷は八丈小島が見えて、絶景ですよ。それと北側の山・八丈富士の7合目には鉢巻道路という道があって、1周できるんです。景色がよくて最高です。八丈島にもぜひ来てください」

黒潮
麦焼酎90%に芋焼酎10%をブレンドした独特の旨味がある焼酎


JONNALIE(ジョナリー)
樫樽貯蔵酒と黒潮をブレンドした焼酎で、熟成したコクが楽しめる。ソーダ割りもおすすめです。