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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.03.03

新型コロナウイルスを巡って出回るデマと買いだめ、そして、評価をあげている台湾の対策について

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日お話を伺ったのは、ジャーナリストでメディアコラボ代表の古田大輔さんです。今日の話題はこちら!


新型コロナウイルスを巡って出回るデマと買いだめ、そして、評価をあげている台湾の対策について

鈴村:現在、店の棚からトイレットペーパーが消え、さらにお米まで買いだめしている人がいる、というニュースに僕もびっくりしているんですが、古田さんはこの状況をどう見ていますか?


古田さん:今回の騒動の一番最初のきっかけは、「トイレットペーパーの原材料は中国からきているから、これがなくなっちゃうよ。」というデマが始まりでした。それをきっかけに多くの人が買いだめに走りましたが、じゃあこの買いだめした人たちは皆、デマに騙された人なのか…というとそういうことではないと思います。米に関してはデマが流れたわけでもないのに買いだめに走っているのは何故なのか…というと、やっぱり“不安”だからですよね。保存の効くものを買っておくという考え方は合理的なんですが、それを皆でやってしまうと「買いだめ」になってしまいますよね。で、ここで問題なのが、国も報道も「在庫は十分にあります」とアナウンスしているのに、さらに買いだめを続ける人がいる、ということなんです。これってつまり、国も報道も信用されていないっていうことですよね?なので、国も我々も、もっとはっきりしたメッセージを発信していかないとダメなんじゃないかと思います。


鈴村:各国でも対策が行われていますが、とくに台湾の対応が注目されているそうですね。台湾ではどんな対策を取っているのでしょう?


古田さん:台湾は、あらゆる対応がとにかく早かったんです。一番最初に国民に対しての注意を投げかけたのが昨年の12月31日で、武漢で原因不明の肺炎が27例出ました、と国際的にアナウンスされた日にすぐ、国民に対しての注意喚起を行っています。ちなみに、日本でアナウンスされたのはその1週間後で、スタートの時点で全く対応が違うんです。さらに武漢からの入国禁止、その後の中国本土からの入国禁止を決めたのもとにかく早くて、そのスピード感が日本の対応と全然違うと言われています。


鈴村:台湾はなぜこんなに対応が早かったんでしょうか?


古田さん:立役者のひとりと言われているのが、日本でいう厚生労働大臣にあたる役職についている陳大臣という方で、この方はもともと、公共衛生に関する専門家なんですね。なので、専門家が陣頭指揮に立ってそこら中を飛び回っているわけで、彼が全体の方向性を決めることから、現場への視察、さらにメディアへの対策も行っていて「陳寝ろ」と言われるくらい、働き詰めで活動をしています。あとはテクノロジーを積極的に活用していて、例えばマスクの在庫状況が分かるアプリを開発して無償配布したり、医療機関で保険証をかざすだけでその人の渡航歴が分かったりするシステムも作っています。こちらは以前もご紹介した、オードリー・タンというデジタル担当政務委員が大活躍しています。


そして、今日の #スズコメ はこちら。






過去の #スズコメ #シゲコメ を音声でCHECK!!



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