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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.11.12

「公的記録を残さない日本の問題」

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日お話を伺ったのは、ジャーナリストでBuzzFeed Japan シニアフェローの古田大輔さんです。今日の話題はこちら!


「公的記録を残さない日本の問題」について

ザベス:来年4月から実施予定だった「英語の民間試験」が延期されました。理由は「地域格差」などとされていますが、実は、文部科学省が昨年12月から行っていた非公開の会議でも同じような問題が繰り返し指摘されていました。ところが文科省は、詳しい内容は非公開のうえ、議事録も作成していないので詳細なコメントはできない、としています。


鈴村:専門家からは「検証のためにも公開すべき」という声があがっているようですが、しかし、非公開とはいえ「議事録も作成していない」というのは、官庁としてどうなんでしょう、と思ってしまいますね。


古田さん:もう信じられないですね。アメリカには「国立公文書館」というものがあって、僕はワシントンに行ったときにはそこに立ち寄るのが好きなんですが、そこに書いてある言葉で「民主主義国家において、記録とは国民のものである」という一説があるんです。家族の記録を残すことが重要なように、国家においても記録を残しておくことが非常に重要だというのがあります。記録を残さなければ検証が出来ませんし、何をやったかも分からない。それで本当に良いんですか?と思います。


鈴村:6月には、安倍総理と官庁の幹部が、官邸で面談した際の議事概要などの記録が作成されていない問題について、菅官房長官は、官庁間などの打合せ記録を義務化する「改定公文書ガイドライン」に反していない、と主張しています。これも「え?残してないの??」という感じなんですが…。


古田さん:こちらに関しては、改定公文書ガイドラインを審議した、元公文書管理委員会
委員長代理の三宅弁護士が「明らかなガイドライン違反だ」と明言しています。


鈴村:政府や役所の公文書については、財務省による森友学園との国有地取引に関する公文書の改ざんや、意図的な廃棄が発覚したときに問題になりましたよね。


古田さん:“改ざん”というのは本当に罪が重いと思うんですよね。先ほどもお話したように、民主主義国家において“記録”というのは国民のものなので、その国民を騙しているわけですよ。そんな重大なことをやっている、という感覚がどれだけあるんだろう?と思います。


そして、今日の #スズコメ はこちら。





過去の #スズコメ #シゲコメ を音声でCHECK!!


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