2024.07.23
アフリカの雇用を変え、生活を変える
ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週と来週のゲストは合同会社「Uzuri」代表の山岸成さんです。
山岸成さんは現在、慶応大学の4年生。陸上部に所属しながら、合同会社「Uzuri」を立ち上げています。
「Uzuri」はいつ創業されたんですか?
「『Uzuri』は昨年の8月に立ち上げました。もうすぐ1年ですね。」
勉強も現役慶應生でありながら部活もあって、そして「Uzuri」も起業されてって大変じゃないですか?
「そうですね、ちょっと大変ではあるんですけど、それぞれの活動が分離してるというイメージじゃなく繋がりがあるので、三つ同時にやっているというよりは1個頑張っているという、僕の中ではそんな感じですね。」
今週は「Uzuri」の事業内容を伺いたいと思います。まず会社の名前の由来を教えてください。
「『Uzuri』は実はスワヒリ語でして、アフリカの特に東部で使われてる言語なんですけど、ビューティーとかグッドネスという意味で、僕たちが扱う商品、ただ商品が美しいだけじゃなくてその生産背景も美しいような商品を日本に届けたいという思いで名付けました。」
「Uzuri」が展開している事業は、アフリカと関係があるということなんですか?
「とても関係があって、メイドインアフリカの生活雑貨とかファッションアートなどを取り扱うライフスタイルブランドみたいなのを目指していまして、イメージとしてはBEAMSさんのアフリカとか版みたいなのをイメージしていただければわかりやすいのですが、セレクトショップと現地のブランドとコラボ商品を作っていくみたいな感じです。」
例えばどういった商品がありますか?
「例えばですね、廃棄されたビーチサンダルをアップサイクルして作っているOcean Soleという団体がケニアで活動しているんですけど、こちらと私達がコラボ商品としてiPhoneケースを作りました。」
なぜビーチサンダルのアップサイクルなんですか?
「現地で結構ビーチサンダルの背景がいっぱいあって、ビーチにすごい散乱しているんですよ。それは現地での廃棄もそうですし、世界から流れついてくるみたいな、そういう問題があってNPOのオーシャンソウルがそういう活動されていたということです。」
そのビーチサンダルの色そのものを使っているってことなんですね。
「結構塗られてるとか良く塗られてるのと聞かれるんですけど、一切染色とか塗装していなくて、ビーチサンダルそれぞれをうまく貼り合わせてカラフルな見た目になっています。全部一点もので、あなただけのオリジナルという商品です。」
ビーチサンダルは年間でどのくらい回収されるんですか?
「ビーチサンダルは年間45万個回収してアップサイクルしているという報告を受けています。」
回収することでケニアにとってはどういう利点があるんですか?
「まずはビーチを綺麗に保つことで観光業のところも取り組んでいくというところもそうですし、あとはやはり雇用機会のところですね。現地で雇用機会が足りないという深刻な問題がありますので、そういったところにも取り組んでいるという形になります。」
クラウドファンディングも先日までやっていたと伺ったんですが、クラウドファンディングということはお金で応援をすると、リターンがあるわけじゃないですか。どんなリターンがあったんですか?
「今回私達はクラウドファンディングの位置づけとして購入型のクラウドファンディングをさせていただいて、本当に欲しい方に届けたいという思いで一つの販路みたいなイメージでさせていただきました。」
実際に購入された方の反応はいかがですか?
「本当に嬉しいことにすごい気に入っていただいたメッセージをいただいて私達もすごい嬉しいですし、今後の事業も応援してくれているとメッセージもいただいたので、頑張っていきたいなというふうに思います。」
そもそもどうしてこのNPOのオーシャンソウルに注目したんですか?
「これはですね、元々幼少期にアフリカのケニアに住んでまして、幼少期の体験から来ているんですけど、そのときからOcean Soleはあって、すごいカラフルな見た目で大好きで、それを日本に1個持ち帰っていたんですよ。それで後にそういえばこんな企業あったなと思い出して、一緒にやりたいなと思いました。」
ビジネスを通して社会課題の解決を目指している形ですけども、今後の展望もぜひ教えてください。
「今皆さんに手に取っていただける商品はまだ少ないんですが、これからアフリカ全土のいろんなブランドとパートナーシップを締結させていただいて、最初にご説明させていただいたようなセレクトショップみたいな形で皆さんにアフリカのブランドをお届けしたいなと、アフリカのブランドと一緒に魅力もお届けしたいなと思っております。」
最後にこれまで乗り越えてきたハードル教えてください。
「やっぱり文化の違いというのが一番かなと思って、日頃進めててもなかなかうまくいかないことあるんですけど、ハードル選手ではないんですけどいっぱいハードルを乗り越えて、これからも頑張っていきたいなと思います。」
合同会社「Uzuri」代表の山岸 成さんにお話を伺いました。ありがとうございました。