三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2023.11.07

医療用アプリを日本のインフラに

サスメド株式会社
代表取締役社長
上野太郎さん
不眠障害や乳がん、腎臓病などの患者さん向けの治療用アプリの開発



ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週のゲストは先週に引き続き、
サスメド株式会社 代表取締役社長の上野太郎さんです。

上野太郎さんは、東北大学医学部を卒業後、
都立病院での研修や大学院などを経て2015年にサスメド株式会社を創業されています。

今週は上野さんのこれまでについてうかがいます。
東北大学医学部のご出身なんですが、医学を志すきっかけは何かあったんですか?

「そうですね、父親は内科の医師ではあったので、そういう意味で医療が身近だったというのはあるかなとは思います。」

特に上野さんが専門に勉強されたのはどういった分野でしたか?

「私は精神科がバックグラウンドでして、なので精神科とあとは神経科学と言われる脳の研究などを行っていました。」

上野さんも大変な勤務を経験されたと思うんですが、具体的な医療の現場の大変さというのはどういうところでしょうか?

「そうですね。病院では当直ですとか、、都立病院で研修してたときは四六時中病院にいるというような状況で、人手不足を医師の時間で補っているというのが現状かなと思っています。」

人手不足というのはかなり深刻ですか。

「そうですね。医師もそうですし、他の看護師さんですとか、他の医療従事者の方々もかなり人手不足の状況かなと思います。」

そうした中で医療用アプリに注目されたのはなぜだったんでしょうか?

「実際に不眠症の患者さんを診させていただく中で、睡眠薬はあまり推奨されていないんですが、一方で人手不足で時間がないので、どうしても睡眠薬を出しがちになってしまうと、本当はそのカウンセリングであったりですとか、お薬を使わない治療法を推奨されているんですが、なかなか時間がないので、患者さんにそれを提供することができないというのが課題でした。」

「元々不眠症の治療では対面でのカウンセリングというのが推奨されていまして、一方でそれは先生方から見るとなかなか提供する時間がなくて、患者さんからすると睡眠薬を使わずに不眠症治療したいというニーズはあるんですけど、医療機器としてアプリを提供できれば、忙しい医療者と薬を使わずに治療したい患者さんのそのギャップを埋められるのではないかというのがきっかけになってます。」

上野さんはお医者さんとしての道を最初は歩まれて、現在もお医者さんであり続けて現場にもまだ立たれてるんですよね。

「そうですね。都内の病院で週に1日は患者さんを見させていただいています。」

現役のお医者さんでありつつ、一方で他の日は経営者でもあるということで、経営者になってみて感じたことや大変さなどはありましたか。

「やはりお金のことについては医師の頃はあまり意識していなかったので、事業として展開するその事業性のところですとか、そこはやはり経営者ならではの難しさだなというふうには感じています。」

コロナを経て病気や医療に対して患者さんの考え方に変化などはありましたか。

「一つはやはりコロナで遠隔診療のお話ですとか、コロナの給付金のところとかでも結構日本はデジタル化が遅れているっていうところが再認識されたかなと思っていまして、そういった状況に対して、私達がこういった治療用のアプリやIT技術を活用することで効率化に貢献できればと思っています。」

最後に、これからの夢を教えてください。

「私達の会社名の由来が、持続可能な医療のサステナブルメディスンなので、それを実現するための日本のインフラとして、事業を社会実装していければというふうに考えています。」

サスメド株式会社 代表取締役社長の上野太郎さんでした。ありがとうございました!



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