2023.08.22
自分の思いを自分の言葉で伝えられる人材を育てる
ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週と来週のゲストは、株式会社R 代表取締役で、
ディスカッション英会話【Aitem】代表の佐藤ゆきこさんです。 おはようございます。
佐藤ゆきこさんは、ベンチャー企業で経理・社長秘書・会長秘書を経験され、人材育成・キャリアカウンセラーとして高い評価を受け、メンタルトレーナーの資格を取得。英語の必要性を感じて留学し、次世代に英語習得とメンタル育成の両輪で希望をつくることをミッションとした英会話教室Aitemを設立されています。
今週は事業についてうかがいます。英会話教室Aitemでは主にどんなことを行っていますか?
「Aitemでは主に3時間のディスカッション英会話とディベートを行っています。他のスクールのようにテキストがあってそれに沿うように授業を行うのではなく、例えば『マッチングアプリはありかなしか』のような議題についてなるべく英語で会話をするというプログラムをおこなっています。テキストの問題は予習することができますが、あくまで会話できる人材を作るスクールなので、予習ができないディスカッションという環境の中に飛び込ませるようなスタイルになっています。」
英語力だけでなくメンタルも鍛えられそうですね。
「元々英会話スクールを作りたかったわけではなくて、海外に行った時に『日本人はディスカッションができない、自分の意見を持っていない、特に女性は政治のこともわからないし自分の意見言えないよね』と言われたことが衝撃的で、そう思われているのはまずいなというところから作ったスクールなので、英語を話せるというよりかは英語を使って自分の思いを自分の言葉で伝えられるようになって欲しいという気持ちがあります。」
佐藤さんはその他にNPO法人セブンスピリットの広報もされていますが、
セブンスピリットとはどういった組織なんですか?
「セブンスピリットはセブにあるスラムの子どもたちに音楽を教えて、その中でルールや協調性、情操教育をして、大学進学までのサポートをしているという組織になります。」
音楽教育にフォーカスしているんですね。
「日本では子どもたちが座って、並んでと言われたらきちんと座ったり並んだりしますが、フィリピンではそもそもきちんと座る、並ぶということができないので、音楽教育を通じてルールや協調性を教えることで、社会人になっていく育成も兼ねて教育していくという組織になります。」
セブンスピリットに関わるようになったきっかけはなんですか?
「35歳の時に初めて留学したんですが、留学生として行ったスタディツアーでここの施設に行ったときにそこの子供達に連れて帰ってほしいと言われたことに衝撃を受けて、連れて帰れない代わりにここに戻ってくるから待っていてという約束をして、そのために組織を立ち上げたのが大きいです。」
英会話教室Aitemの話に戻りますが、講師の皆さんは様々な国の方がいらっしゃいますが、これは意識されたんですか?
「とても意識しています。どうしてもネイティブ講師というと白人の講師となるのが不自然だと感じて、英語を話す国はたくさんあるので、その中で話すことでいろんな国の英語に慣れることができるということで意識的に色々な国の先生に集まってもらっています。」
最後に、これまで乗り越えてきたハードルを教えてください。
「たくさんありますが、2017年に会社を作った時に忙しさから2回倒れてしまって、その時にスタッフも半分以上辞めてしまった時が一番大変でしたが、その時に残ってくれたメンバーが今も支えてきてくれたので、なんとかなるという精神でここまで来れたと思っています。」
株式会社R 代表取締役で、ディスカッション英会話【Aitem】代表の佐藤ゆきこさんでした。ありがとうございました!