2021.03.02
日本のテクノロジーを後押し
ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
ゲストは先週に引き続き、株式会社POL代表取締役 CEO の加茂倫明さんです。
おはようございますございます。よろしくお願いします。
加茂さんは現在 26 歳、京都のご出身
大学在学中の 2016 年に株式会社 POLを創業されています。
先週はPOLの主なサービスについて詳しく伺いました。
理系の学生さんと企業をマッチングさせる新しい就職活動の形を提案されてるんですけど、素晴らしいですね。
昔は所属する研究室の推薦などが就職への道だったと、そういうものが多かった最中、自分で選びたい学生さん、
それから企業もそういう繋がりだけではないところでもマッチングをしたいというところで言うと企業側ももちろんニーズが高い。
その2つの目線をマッチングさせたって、ものすごい素敵なサービス。
東京大学工学部のご出身なんですよね。大学1年生から早くもインターンを経験されたと伺ったのですが、起業に向けたインターンなのですか?
「まさにそういう感じで、大学から東京に出てきたんですけど、
元々起業したいっていうのがあったので、そのための準備で、
学業もほどほどに、ベンチャーでインターンシップし始めて、
日本、シンガポール、日本で3社経験してから起業したっていう流れです。」
そのインターンでどういうことを学んだんですか?
「本当に全てですね、それこそ1社目とかは32人のベンチャー企業で僕にとって働くっていう経験が初めてだったので、”仕事とは”みたいなとこを学びましたし、
社長の近くで働けたので、社長ってこういう仕事してんだ、こういう事考えてんだみたいのが分かったってのが大きかったですね。」
本当にダイレクトに触れることができたんですね。
シンガポールは、日本との違いみたいなっていうのも学べたわけですか?
「めちゃくちゃ面白くて、僕にとって初めて事業を作った経験がそのシンガポールなんですね。で、ダイエットかフィットネスの領域で東南アジア向けに事業を作ってくれって感じでまるっと雑に任されて、現地のボスから言われて、
ダイエットで事業を作りますって言って、自分で栄養学も勉強して、
簡単に言うと食事の写真とか撮って送ると、栄養指導返ってきますよと、現地と事務提携して、その時僕も英語もそんな喋れなかったんですけど、
パッションがあればなんとかいけると実感して、なんとか立ち上げて、
僕にとってはそれが、自分が泥臭くでも何かしら頑張れば、一人でもユーザーさんって喜んでくれるし、お金払ってくれるし、その人結構痩せて、
変わるんだっていう価値提供してユーザーとか相手が変わるっていう体験を僕が初めてできたんで、それがめちゃめちゃ楽しいなっていうのが、痛感できたのが大きい。それをもっと大きくやっていきたいから事業を大きくしたいっていうモチベーションが、実感はわいたっていうのが僕にとって大きな経験でしたね。」
で、その理系の学生と企業をつなげるマッチングサービスを思いついたのは、
どういうきっかけがあるのですか?
「シンガポールからの帰国後、これ日本やったら、日本語通じたら余裕やろみたいな感じで勘違いして、
今すぐの起業したいと思ってて、でもその時に自分がほんまに解決したいと思える課題とか、
人生かけて良いと思えるビジョンがないと続かんなと思って、
自分がほんまに解決したい課題ないかなっていう課題解決アンテナをビンビンに立てながら生活してて、
その時に大学戻って、理系の先輩が研究しすぎて就職活動が出来ないって言って、推薦できるあそこで良いかみたいな感じで妥協で就職しようとしてて、
これ絶対違うなって思って、先輩は困ってたからみたいのが最初ですね。」
未来を変えるとか社会のために役に立つサービスだと思いますけど、
これ理系の研究者、研究資金厳しかったり、優秀な人って今海外に行ってしまうなんて聞いたことあるんですけど、
この辺りってやっぱもったいないじゃないですか、
日本にもこんなすごい人いるんだって、これが繋げられるといいなと思うのですが、そういうことをお考えな訳ですか?
「それこそ日本は科学技術立国って言われたりとかしたんですけど、
この20年間とかで科学技術力ってすごい下がってるって言われていて、
そこの原因として、やっぱりこう研究者さんがちゃんと評価されてない、
今はポストがなかったりとか、給料が全然海外と違ったりとか、まあその他諸々色んな課題があって、そういったとこ解決して、
研究者さんが活躍できる国にしていかないとイノベーションって生まれてこないし、そこに強い課題意識と危機感を持ってますね。」
イノベーションを生むのは誰だって、人ですからね。
やっぱ人材がちゃんと適正せつに効果発動できる状況環境での作らないと、
日本自体がイノベーションが生まれやすい環境には絶対にならないわけですよね。
これサービス初めて理系の学生さん達から喜びの声みたいな届くんですか?
「ありますね。今でも覚えてるのは、LabBaseリリースして1ヶ月目2ヶ月目ぐらいに初めてLabBase上でマッチングして就職決まったっていう東大生がいて、
その人にLabBaseで人生変わりましたって言われて、嬉しすぎて、
その言葉だけで白飯三杯食えるくらい嬉しくて、もっと広げたいって思って覚悟決まったてのもありますね。」
日本と海外とのテクノロジーの差は理系の観点から見てどう思われます?
「結構大きな差があるって思ってて、1つは国としてもっと未来に投資しなければいけないなと思ってます。医療とかは大事な前提で、やっぱり”研究”と”教育”
その2つって特に未来に対する投資って言えると思うんですけど、
そこの国がかける額だったりとか、それの行き届き方だったりとかが全然違うので、なので、お金って意味でもポストって意味でももっと優秀な人材が研究続けていきたいとか、博士号を取っていきたいのか、そういう風な社会ならないと、
どんどん先細って行くと思ってる。そこは現状そうなってきてるので、そこは1番強い課題意識持ってるとこですね。」
なんかそれで1つ聞きたいのは、僕の世代だったり、僕の上の世代ってのはどっちかって言うとか、保守的な感覚が強くて、資産を守るだったりとか、
だから貯金ばかりしちゃうみたいな、でも若い人達ってそういう意識を持って変わってきている人達ってのはいますか?
「多い感覚はあって、特に起業家の知り合いとかいますけど、中でも企業投資何をしたいかっていうモチベーションが世代によって違うなって、
それこそお金だったりとかっていうそういうモチベーションではなく、
特に今の、僕と同世代ぐらいな起業家ってのは、社会に対していかに価値を作っていくかだったり、他の人がやってたユニークなことをいかにやるかとか、
そういうところに、より意義なところに、琴線がある方が多いと思いますね。」
という事でそろそろお時間なんですけど、最後にこれから夢教えてください。
「科学と社会の発展に世界で1番貢献する会社にしたくて、
POLが頑張ったとか、出てきたからこそなんかこう人類の科学の発展になったり、皆が幸せなっていくっていう社会発展のスピードが上がったなっていう、そういう風に名実共になるような会社にしたいのが1番僕がこの人生でしたいことですね。」
すごいな、当たり前になってほしいですね。
就職活動って今までどうやってたかっていうと、エントリーシートを入れてとかで、対面でやってた所から、POLも1つ選択肢だよっていうのが当たり前になる、何だったらPOLだったり、他の分野の人達も、みんなそれで行けるようになる、
つまり、個人が圧倒的に尊重される時代ってのが本当に来てほしいし、そのきっかけがPOLなのかもしれないと思うと楽しみですよ。
日本の企業だけじゃなくて、海外の企業にもいきそうですね。
「そうですね、それもしたいですね。世界中に自分が活躍できる場所ってあるはずなんで」
ノーベル賞を獲る人が出てくるかもしれない
「それは社内でも言ってますね、そうなったらアツイなって」
すごいな、日本を変える、世界を変える、POL、楽しみです。
ということで、2週に渡ってありがとうございました。
株式会社POL代表取締役 CEO の加茂倫明さんでした。ありがとうございました。