2019.06.25
非正規雇用層を救うニーズに応える
今週は【株式会社ADVASA代表取締役の久保田俊輔さん】をお迎えしました。
久保田俊輔さんは、1980年生まれ東京都のご出身。
2017年4月にADVASAを設立。
労働者への資金提供スキームの開発や提供、
ブロックチェーンなどを活用したシステム開発、
フィンテック関連サービスの開発・提供を行ってらっしゃいます。
ADVASAは2017年4月にフィンテックを手掛ける企業として誕生。
よく耳にするこのフィンテックという言葉、簡単に言うと何ですか?
「FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を
組み合わせた造語。金融サービスと情報技術を結びつけた
さまざまな革新的な動きを総称した言葉です。
大手の金融機関が担っていた送金・決済・融資といったサービスを
スマートフォンの普及やIT技術の発達によって
非常に低コストでシンプル・スピーディーに行えるものになっています。」
モバイル決済や、最近だと仮想通貨「ビットコイン」なども
フィンテックに入りますね。
そんな新しい金融ベンチャーと言えるアドバサの主な事業について教えて下さい。
「現在展開しているのは給与の前払いのシステム化サービスとなります。
労働者が自分の勤怠の範囲内で、
いつでも資金を受け取る事ができる資金提供サービスです。
特にバイトやパートなどの非正規層が急な出費に迫られた時に
給料日前に働いた分を受け取りたいというニーズが多くございます。
企業側はそのニーズに応える事で求人の応募の増加や、
従業員のモチベーションのアップ、離職防止を図る事ができるというものです。」
そもそもこの発想はいつどのように生まれたのでしょうか?
「元々大学卒業後にクレジットカード会社に入社したのですが、
カードローン、キャッシング、リボ払いなどの個人向けの資金需要のニーズのあり方や
問題点を含めて学ぶ機会がありました。
その後、金融機関向けのヘッドハンティング事業に関わることになり
特に企業買収を行うような投資ファンドのクライアントが多かったのです。
買収先の経営陣のヘッドハンティングなどを行っていたのですが
その業界が飲食チェーンやアパレルなどアルバイトが主体となる業態も非常に多く、
採用や教育、定着化が非常に重要な経営上のテーマの一つでした。
キャリアの中で金融や採用といったテーマが背景にありつつ
リサーチをする中で企業の支払い形態を柔軟に変えられるような仕組があれば、
労働者も喜び、企業の雇用にも役立つのでないかと考えました。」
バックボーンから実感したことを仕事にされたわけですが
新しい事業を始めるにあたって、具体的にはどんなことを考えたんですか?
「まず背景として貯蓄額の低さがあります。
実は日本人家庭の3割程度が貯蓄0と言われています。
2点目は平均年収なんですが、非正規層の年収は175万円と言われており
2000万人近くいると言われてる状況です。
3点目としては多重債務化の問題です。
カードローンや消費者金融の残高は10兆円近い規模になっておりまして
多くの従業員が急な出費に余裕を持って対応できないという現実があります。
そういった場合に借金をさせずに働いた範囲内で支出に対応しましょうという
福利厚生として導入が広まってきています。」
会社としてそういった対策をしていくためのサポートをしているという訳ですね。
「社内でこういった仕組みを運営している所もあったのですが
業務負荷が掛かったりですとか、システム化に大きなコストが掛かります。
我々は企業様に一切無料でこういったサービスを提供しておりまして
従業員からの少額の利用料でしっかり売り上げを作っています。
非常にニーズが強くなっています。」
ちなみに久保田さんは学生時代にどんなアルバイトをされていたのですか?
「掛け持ちでビルの解体や工事現場に行ったりもしましたが
継続的に一番長く働いたのは居酒屋ですね。
店の外でビラを配ったり、店内でお酒やお料理を運んだりと
現在の業種とは程遠い所にいました。
当時の経験や目線が現在の根底にあると思います。」
これまで乗り越えてきたハードルを伺いました。
「色々な観点があると思いますが、私は元々名前が広く知られている大手の企業から
全く誰も聞いたこともないようなベンチャー企業で仕事をする環境に移りました。
特に今のADVASAという会社に関しましては、金融ITという分野ですので
大手に負けないビジネスモデルを構築することはもちろん大前提ではあるのですが
コンプライアンスやセキュリティといった観点で
特に細心の注意を払いながら少しずつ実績を出して、
最近やっと金融機関様との業務提携が実現してきたという形です」
来週も久保田さんのお話を伺います。
久保田俊輔さんは、1980年生まれ東京都のご出身。
2017年4月にADVASAを設立。
労働者への資金提供スキームの開発や提供、
ブロックチェーンなどを活用したシステム開発、
フィンテック関連サービスの開発・提供を行ってらっしゃいます。
ADVASAは2017年4月にフィンテックを手掛ける企業として誕生。
よく耳にするこのフィンテックという言葉、簡単に言うと何ですか?
「FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を
組み合わせた造語。金融サービスと情報技術を結びつけた
さまざまな革新的な動きを総称した言葉です。
大手の金融機関が担っていた送金・決済・融資といったサービスを
スマートフォンの普及やIT技術の発達によって
非常に低コストでシンプル・スピーディーに行えるものになっています。」
モバイル決済や、最近だと仮想通貨「ビットコイン」なども
フィンテックに入りますね。
そんな新しい金融ベンチャーと言えるアドバサの主な事業について教えて下さい。
「現在展開しているのは給与の前払いのシステム化サービスとなります。
労働者が自分の勤怠の範囲内で、
いつでも資金を受け取る事ができる資金提供サービスです。
特にバイトやパートなどの非正規層が急な出費に迫られた時に
給料日前に働いた分を受け取りたいというニーズが多くございます。
企業側はそのニーズに応える事で求人の応募の増加や、
従業員のモチベーションのアップ、離職防止を図る事ができるというものです。」
そもそもこの発想はいつどのように生まれたのでしょうか?
「元々大学卒業後にクレジットカード会社に入社したのですが、
カードローン、キャッシング、リボ払いなどの個人向けの資金需要のニーズのあり方や
問題点を含めて学ぶ機会がありました。
その後、金融機関向けのヘッドハンティング事業に関わることになり
特に企業買収を行うような投資ファンドのクライアントが多かったのです。
買収先の経営陣のヘッドハンティングなどを行っていたのですが
その業界が飲食チェーンやアパレルなどアルバイトが主体となる業態も非常に多く、
採用や教育、定着化が非常に重要な経営上のテーマの一つでした。
キャリアの中で金融や採用といったテーマが背景にありつつ
リサーチをする中で企業の支払い形態を柔軟に変えられるような仕組があれば、
労働者も喜び、企業の雇用にも役立つのでないかと考えました。」
バックボーンから実感したことを仕事にされたわけですが
新しい事業を始めるにあたって、具体的にはどんなことを考えたんですか?
「まず背景として貯蓄額の低さがあります。
実は日本人家庭の3割程度が貯蓄0と言われています。
2点目は平均年収なんですが、非正規層の年収は175万円と言われており
2000万人近くいると言われてる状況です。
3点目としては多重債務化の問題です。
カードローンや消費者金融の残高は10兆円近い規模になっておりまして
多くの従業員が急な出費に余裕を持って対応できないという現実があります。
そういった場合に借金をさせずに働いた範囲内で支出に対応しましょうという
福利厚生として導入が広まってきています。」
会社としてそういった対策をしていくためのサポートをしているという訳ですね。
「社内でこういった仕組みを運営している所もあったのですが
業務負荷が掛かったりですとか、システム化に大きなコストが掛かります。
我々は企業様に一切無料でこういったサービスを提供しておりまして
従業員からの少額の利用料でしっかり売り上げを作っています。
非常にニーズが強くなっています。」
ちなみに久保田さんは学生時代にどんなアルバイトをされていたのですか?
「掛け持ちでビルの解体や工事現場に行ったりもしましたが
継続的に一番長く働いたのは居酒屋ですね。
店の外でビラを配ったり、店内でお酒やお料理を運んだりと
現在の業種とは程遠い所にいました。
当時の経験や目線が現在の根底にあると思います。」
これまで乗り越えてきたハードルを伺いました。
「色々な観点があると思いますが、私は元々名前が広く知られている大手の企業から
全く誰も聞いたこともないようなベンチャー企業で仕事をする環境に移りました。
特に今のADVASAという会社に関しましては、金融ITという分野ですので
大手に負けないビジネスモデルを構築することはもちろん大前提ではあるのですが
コンプライアンスやセキュリティといった観点で
特に細心の注意を払いながら少しずつ実績を出して、
最近やっと金融機関様との業務提携が実現してきたという形です」
来週も久保田さんのお話を伺います。