2023.07.04
全世界の産地のカカオ豆をチョコレートに
ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週のゲストは先週に引き続き、Minimal – Bean to Bar Chocolate 代表、
株式会社ベースの山下貴嗣さんです。おはようございます。
山下貴嗣さんは大学卒業後、
経営コンサルティング会社に就職し、広くコンサルティングを経験。
その後、「Bean to Bar」というチョコレートに出会い、30歳で会社を辞め、
新しいチョコレートの製造物販ビジネスで起業。
「Minimal-Bean to Bar Chocolate-」を渋谷区富ヶ谷に出店し、
わずか3年でチョコレートの世界的品評会で入賞されています。
先週は主な事業内容をうかがいました。 今週は山下さんが起業された時のお話をうかがいます。山下さんは就職されていたコンサルティング企業を30歳で辞められたとのことですが、きっかけはなんだったんですか?
「30歳になったら何かやりたいなという気持ちはあったんですが、前職で大きなメーカーさんなどに携わる中で、日本のものづくりやきめ細やかな技術はやはり世界に誇れるものだと思っていたので、30歳以降はものづくりなど日本のいいものを外に出していくことをやりたいと漠然と思ったというのがきっかけです。」
その中でチョコレートにたどり着いたのはなぜですか?
「もともとコーヒーが好きで、ここ数年でサードウェーブコーヒーやスペシャリティコーヒーなど豆の産地にこだわったコーヒーが世界中でブームになっていてかっこいいと思ったんですが、実はチョコレートもコーヒーと同じような動きがあるということに興味を持ちました。」
山下さん自身はチョコレート作りはどこで学んだんですか?
「実はしっかり修行したことがなくで、最初はウィキペディアでチョコレートの作り方を調べるところから始めました。」
山下さんは世界中のカカオ産地にも足を運ばれていると伺ったのですが、
どのようなルートで農家さんと繋がったんですか?
「最初は少ない知り合いに紹介してもらうか、現地で探すかだったんですが、相手にされないのがほとんどでした。そこで笑顔で、豆を買いたいと熱意を持って話しかけるということをひたすら続けて、いい関係を築くことができました。10年以上の付き合いになる農家さんもいて、小さなお子さんが大きくなっていたというのもあります。」
フェアトレードも意識されているとのことで、感謝されている方も多いと思いますが、いかがですか?
「おそらく通常で買う価格より僕たちは高く買っているので、それによって少しづつ生活が変わったよというふうに嬉しそうにいってもらえる方もいますね。」
最後に、これからの夢を教えてください。
「カカオの産地が全世界で60カ国あるので、世界中の産地のカカオの豆を食べて、
それを美味しいチョコレートにしてみなさんに届けるというのが僕の夢です。」
Minimal – Bean to Bar Chocolate - 代表、株式会社ベースの山下貴嗣さんでした。ありがとうございました!