三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2017.05.30

動きと音で誰でも楽しめる新しい体験を!

高萩昭範
株式会社Moff
代表
高萩昭範
信念を貫き通すことで生まれた新たなデバイス

今回は、株式会社Moff代表 高萩昭範さんにお越しいただきました。

高萩さんは、1977年生まれ、大阪府八尾市出身です。
大学卒業後、外資系コンサルティング会社や、食品メーカーの商品企画を経て
2008年に独立。アプリ開発イベントへの参加がきっかけで、ウェアラブルおもちゃ
『Moff Band』を開発し2013年に株式会社Moffを設立。 ウェアラブルやIoTを
活用したおもちゃだけでなく、介護やリハビリの世界にも手を伸ばしています。

まずは『MoffBand』開発のキッカケについて伺いました。

「子どもが3年前に初めて生まれて、子どもや家族のためのものをつくりたいなと。
 で、今のアプリやウェブは画面の中でじっとさせるものが多いと思ったので、
 もっと体を動かして元気にみんなでワイワイ、健康的に楽しめるものをつくりました。」

大学は法学部、最初の仕事はコンサルタント、
なぜ全然違うフィールドへ足を踏み入れたのでしょうか?

「元々ものづくりをしたかったんですが、丁度就職の時は
 日本のものづくりが厳しい時期で、新しいものづくり、考え方が大事だと思って、
 アメリカのやりかたを学ぼうとコンサルティング会社に入りました。」
 そんな中、シリコンバレーに行く機会があって、これからのものづくりはIoTだと。
 じゃあセンサーを使ったものをサービスとしてつくってみたいと
 実際に自分でアプリを勉強してくりました。」

独学でアプリの勉強を進めていった高萩さん。
そこには色々なハードルがあったといいます。

「ハードは単純で、アプリで機能を拡張するという考えが受け入れられずに、
 商品を出した時に色んなメーカーから、もっと機能積まなきゃダメ、
 もっとセンサー積んだり画面何とかしなきゃと言われて、
 それをそんなことないですと貫き通すのが大変でした。」

貫き通した信念。
今では、そのシンプルなバンドが様々なところで活躍をしています。

「感覚的に何も考えなくても動ける。リハビリの現場でも
 認知症の方向けにやったりしています。脳科学の先生と話すると、
 音やリズムを認知する能力はかなり人間にとってベーシックな能力で、
 認知症の方でも結構分かって反応してくれます。
 なので、そういう体験を重視しています。
 また、今まで知的障害の方が遊べる玩具がなかったのですが、
 Moff Bandが出てきたということで、涙流しながら喜んでくれる方もいました。」

来週も引き続き、株式会社Moff代表 高萩昭範さんのインタビューお届けします。
次回は、Moff Bandのさらなる可能性について伺います。

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