2026.02.24
人と人を繋ぎ 世の中に火を灯す
ONE MORNING「The Starters」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週のゲストは先週に引き続き、株式会社 PM Agent 代表取締役CEOの梅津哲豪さんです。
梅津哲豪さんは1992年生まれ、台湾のご出身。大学を卒業後、これまで様々な会社でセールスや企業向けマーケティング支援に従事。2019年にPM Agentを創業されています。
先週は主な事業内容をうかがいました。PM Agentはタクシー業界に特化した転職支援サービス「RIDE JOB(ライドジョブ)」を展開されています。24年1月に始動したこのサービスは、現在、提携タクシー企業数は、全国300営業所をこえています。
今週は会社を立ち上げる前後のお話をうかがいます。最初の会社でセールスを担当されていたというふうに伺いました。
「大学を卒業した後に株式会社Speeeという六本木にある IT ベンチャー企業に入社をさせていただいたんですけども、そこで本当に毎日営業で全国を飛び回っていました。」
成果はどうでしたか?
「おかげさまで1年目で全社新人MVPを受賞することができました。一年目に限らず、中途で既に社会経験がある人たちも含めた新人の中で一番を取らせていただきました。」
すごいじゃないですか!
「右も左もわからない中で、本当に周りの先輩たちに教えられて、受賞することができたのかなというところではあったんですが、その後、全国を飛び回っていく中で、広告の営業をしていたんですけども、お客様先が皆さん社長でしたので、どうしても人材の悩みの話も出ていました。」
本当そこは多くの人が今でも悩んでますからね。
「そこで僕は、Indeedという会社に転職をさせていただきました。 仕事探しを手伝ってくれる有名な会社ではあるんですけど、僕が転職した当時は親も友人も知らないっていうタイミングだったので、親に言っても「転職を支援する会社って何?」といった反応でした。」
Indeedではどんなお仕事をしていたんですか?
「企業様の採用マーケティングのお手伝いを2年間やらせていただいた後に、もっと包括的に採用のご支援をしていきたいなというふうに思いまして、退職と同時に起業したというような背景になります。」
起業するモチベーションというのは、もともとお持ちだったのか、火がついた瞬間があったのか、きっかけは何だったんですか?
「もともと大学生のときから、いつか起業して独立するぞというふうには思っていたんですが、ありがたいことにIndeedもすごくいい会社ではあったので、なかなか起業するきっかけがありませんでした。私が起業した2019年に第一子が生まれまして、その時に本当にこのままでいいのかと考えるようになり、実は娘が生まれた翌週に退職届を出しました。」
そうなんですか!?お子さんを育てる上では、お金が必要になってくるというところで一番リスキーなことをしたくない安定を選ぶ方が多いタイミングですよね。
その後ピンチに陥ったと伺ったのですが何があったんでしょうか?
「子どもも小さい中、独立して最初は事業もうまくはいってはいたんですけども、本当に学生時代から信頼していた後輩が社員第1号で入社をしてくれていたんですが、徐々に擦れ違いが起きるようになり、その子が組織を離れることになったんです。その直後に、売上が九割九分ぐらい占めていたものお取引先からの会社様との契約が解除になってしまいました。」
とても大事なお客さんだったんですね。
「来月にはもうその売り上げがゼロになるということで、社員も従業員10名以上いたんですけども、大切なチームメンバーたちも他の会社様に引き取ってもらうような形で組織を離れていきました。当時はお金もなくなりましたし、人も事業もすべてが手元から消えたっていうような形です。」
想像しただけで恐ろしい展開ですね…。
最悪のシナリオで言うと、従業員がいなくなり会社が回らないことで、いわゆる倒産という形になるのかなと思うのですがその後いかがでしたか?
「そうですね、本当に倒産寸前まで行きました。売り上げはなくなってはいるんですけども、銀行からお金を借りていたので、当時でいうと4000万ぐらい負債が残っていました。自分自身の個人の資産である不動産であったり、保険であったり、そういったものも全て売却して解約して返済に充てたんですがそれでも足りました。」
お子さん生まれた直後ですよね。お金もかかるし、これから教育にもお金かけなきゃいけない。そんな状況でのメンタルは相当つらかったと思うんですがいかがでしたか?
「プレッシャー、重圧からもう逃れて全て終わらせて楽になりたい、もう自己破産しかないと僕も思い詰めまして、実際に自己破産した人の話を聞きに行ったりもしたんです。でも本当に信頼できる仲間にもそういった話を打ち明けたら、「本当に自己破産しか道はないのか」と、「今の梅津君がこの金額で自己破産するのは正直もったいない」と本当にありがたいお言葉もいただきました。当時は本当にもう終わらせたいという一心だったんですが、他にも道があるんじゃないかというふうに言われた途端に、「できることはある」、「ここで終わってはいけない、再起していこう」というふうに腹をくくることができたんです。」
その後具体的にどうしたんですか?
「その時は、Indeedを使った採用支援をしていくモデルではあったんですけども、まずは諦めていたところから絶対にまた成功させてやろうというふうに決めて、投資家さんを回ったり、仲間に打ち明けたり、徐々に何かビジネスをもう一回作っていこうというふうな動きを取っていったんです。その中で、おかげさまで投資家さんからもお金を調達することもでき、そして仲間も戻ってきて、そこから絶対にV 字回復してやるという強い決意で始めました。まずはお金を稼いでいくしかないので、営業のマネジメントを代行するであったり、オフィスも友人の会社に間借りしたりを続けていく中で、このRIDE JOBというサービスに展開していきました。」
梅津さんは元々新人のMVPを取られているわけですから、営業面で相当な実力者な分けで、それをうまい形でみんなにバトンを渡していけたら、絶対にチャンスはあるはずですもんね。
やはりそういった経験も今の経営に活かされているなと感じる部分はありますか?
「そうですね。 やはり組織哲学の部分が僕の中でアップデートされまして、前のビジネスは組織が崩壊してしまった、仲間に裏切られてしまったっていうふうに思っていたんですけども、今ではそれも全ては僕自身の作り出せるものだとは思っています。社内メンバー同士で業務のことだけではなくて、プライベートでこんなことがあった、嬉しいことがあった、悲しいことがあった、そういったところも分かち合えるような関係性を構築していったり、私たちは朝会というもので毎日二人一組になって前述のような気軽に話せる時間を作ったりしています。心理的安全性、安心安全の場だよというところを高めていき、そしてその結果、従業員だけじゃなくて、我々は求職者さんとも向き合っていくっていうお仕事になっていますので、求職者さんにも安心安全の場だよというところを伝えていき、いろいろなお悩みを打ち明けてもらって、それに対して提案をさせていただいているっていうような形になっています。」
改めて人間と人間のやりとりが重要ということですよね。会社のどんなビジネスモデルが良かろうが、そこについてきてくれる社員がいなかったら、やはり社長一人ではどうしてもやっぱ難しいですもんね。
最後に、これからの夢を教えてください。
「私が台湾出身ということもあり、今、外国人の採用の支援もさせていただいている中で、日本語学校のような教育できる施設を作っていきたいなという夢があります。」






20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、





