柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、
今回は、落語家の桂二葉さんをお迎えしました。
2021年に「NHHK新人落語大賞」を女性で初めて受賞され、今、注目の落語家、桂二葉さん。トレードマークのマッシュルームカットは、3ミリに刈り上げるのが基本。「着物にも洋服にも似合う髪型がよくて、3ミリが良いんです」と笑います。
◆「直談判」で入門、厳しすぎた修業時代
落語の道は、オーディションなどはなく「この人」と決めた師匠の楽屋前で出待ちして、弟子入りを申し出るというもの。桂二葉さんも、桂米二師匠の出番を調べて劇場に向かい、そこで直接お願いをしたそう。
弟子入り後の修業は、休みなしの日々。朝はコンビニバイト、師匠宅では、家事や稽古の日々。住まいも近所のアパートを借り、生活はまさに“修業漬け”という暮らし。
「鍵は入門の翌日にもらったんです。昨日まで他人やったのに、急に“家族”みたいになる」と話す二葉さん。掃除や炊事、銀行振込まで、生活のすべてを担う日々。信頼される一方で、少しの気の緩みが命取り。「一度、破門されかけたこともありました」と明かします。
◆お稽古は“口伝”だけ
そんな修行の日々で2週間に一回、落語の稽古をつけてもらっていたという二葉さん。落語には台本がなく、師匠の目の前で、一話を区切って繰り返し聞き、覚えていく「口伝(くでん)」が基本。
「テニヲハまで正確に覚えなきゃならなくて・・・」
その稽古で毎回泣いていたという二葉さん。覚えられない悔しさで涙しながらも、「根性は誰にも負けへんって思ってました」と振り返ります。
◆「探偵」役で涙と汗、そして全力チャンバラ!
近年ではテレビ番組『探偵!ナイトスクープ』でも活躍中。印象的だったのは、「反抗期の息子に謝らせたい」というもの。
チャンバラで“ガチバトル”を展開する中、依頼者の母親が本気で挑む姿に心を打たれ、「私も参戦します!」と二葉さんも全力で加勢。
「カメラとか関係なかったです。もう“お母さんを守る!”って使命感でボッコボコにされました(笑)」
長い時には16時間にも及ぶロケと厳しい仕事ながら、その充実感は計り知れないもののようです。
来週は、二葉さんのプライベートにも迫ります!
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