柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、
今回は、先週に引き続き第171回芥川龍之介賞を受賞した小説家の朝比奈秋さんをお迎えしました。
飲み物は、水かお茶派、という朝比奈さん、生活のルーティンは、午前中に起床し、お茶や水を飲みながらゆっくりとした朝を過ごすこと。光が苦手で、ご自宅でも遮光カーテンを使っているということですが、それでも自然と目が覚めるそうで、起きてからは、ソファーに座ってぼーっとすることが多いのだとか、散歩はよくされる方だそうですが、最近はこの暑さで外に出られず、ワンルームマンションの廊下を何百回も行ったり来たりしながらで、夜に散歩することが多いようです。
創作活動について
物語のアイデアが降ってくるという朝比奈さん。それ以外の時は、取り留めのない考え事を考えながらぼんやりしていることが多く、特にネットサーフィンをするわけでもなく、ただ何も持たずにぼーっと過ごすことが多いとのこと。また、一人で過ごすことのプロだと自負している朝比奈さん。過去には1年間、誰とも会わず、話さず、小説を書き続けた時期もあったのだとか。ですが、その期間、寂しさを感じることはなく、むしろ孤独を楽しんでいたと語ります。
そんな朝比奈さんにとっての一生ものは・・・自分の名前が彫られたスタンプ。
三島由紀夫賞を受賞した際に編集の方のお母様から贈られたもので、大のお気に入り。
サインの際などに必ず押すようにしているそうで、「これは一生物だ」と感じられたのだとか。
朝比奈さんにとって、今後の目標は「書くことに喜びを見出すこと」。
人間としての成長を感じながら、その過程で喜びを見出せるよう努力したいという朝比奈さんですが、作品の内容については、どんなものが降ってくるかわからないので、予想ができない、といいます。
まさに、天から与えられたその才能。今後、どんな物語が生まれるのか、楽しみです。
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